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from: ぐら姐さん
2007年11月17日 09時24分48秒
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パエストゥム
ロ・スコーリオへ2回行ったその間の日、パエストゥムの遺跡へ出かけました。パエストゥムとはポセイドニア(Poseidonia)が訛ったものだそうで、現地
ロ・スコーリオへ2回行ったその間の日、パエストゥムの遺跡へ出かけました。パエストゥムとはポセイドニア(Poseidonia)が訛ったものだそうで、現地の人が言うと、ペストゥムと聞こえます。
ここには、本家本元のギリシャも顔色を失うほどの見事なドーリス式のギリシャ神殿群があるのです。
ソレントからだと、ポンペイで乗り換えるのがよさそうですが、ヴェスヴィオ周遊鉄道のポンペイと国鉄のポンペイは結構離れているとガイドブックにあり、もしかして、ナポリまで行った方がいいのか?などと迷って前日にインフォに訊きに行ったら、2つのポンペイ駅の距離は、それほどでもないそうで、おまけに時刻表のコピーもくれました。
ちゃんと早起きして、朝食を摂り、お弁当(パニーニ)も作り、ヴェスヴィオ周遊鉄道の7:55初でポンペイへ。(約1時間)30分ほど歩いて、国鉄のポンペイへ着き、無事にペストゥムへ10時頃着きました。
駅から、遺跡の入り口まで歩く途中に、だだっぴろい原っぱがあり、その中にデーン、デーンと大きな遺跡たちが見えます。
ここの遺跡は、あちこちの丘や谷に遺跡が点在するシチリアのアグリジェントの遺跡群とは違い、広い平地に、いくつもあって、見渡す感じがなかなかいいです。
「夏草や兵どもが夢の跡」なんていう句が、突然浮かんできたりして。
入り口を入ってすぐのところにあるケレス神殿(Tempio di Cerere)
本当は、アテナ神殿なのだそうで、紀元前6世紀末の建設。ぐるりと回って見ました。
一番大きくもっともよく保存されているのが、ポセイドン神殿
(Tempio di Nettuno)これは、本当は第二ヘラ神殿なのだそう。紀元前5世紀中ごろの建設です。
遠くから見たり、近くから見たり、ぐるりと回って見たり。内部の柱も残っていて、とにかく凄いの一言。
もう一つは、通称バジリカと呼ばれる、第一ヘラ神殿。こちらは、紀元前6世紀中ごろの建設。ドーリス式の神殿の中でも相当に古い形を伝えているのだそうです。
以前、友人に教えてもらった「西洋建築の歴史」と言う本を読み、
http://www.amazon.co.jp/%E5%9B%B3%E8%AA%AC-%E8%A5%BF%E6%B4%8B%E5%BB%BA%E7%AF%89%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2-%E3%81%B5%E3%81%8F%E3%82%8D%E3%81%86%E3%81%AE%E6%9C%AC-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%96%87%E5%8C%96-%E4%BD%90%E8%97%A4/dp/4309760694
ここにも持参したので、柱の溝や、つなぎ目や、柱頭など、本を読みながら、つぶさに見てしまいました。(この本、手頃な厚さなのです。)
遺跡の発掘中作業をしているところもありました。
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キュリ、
from: ぐら姐さん
2007年11月19日 20時33分35秒
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「パエストゥム2」
その後、国立考古学博物館へ。ここには、遺跡から発掘された石棺の石板がたくさん展示してあり、特に目玉とされているのが「トゥッファトーレの墓」の石板で、そこには、「海に飛び込む男」が描かれています。
紀元前5世紀のものだそうで、古代ギリシアの絵画的資料がすっかり失われた現在、貴重な存在なのだとか。石棺には、周囲を囲む4枚と、上にかぶせる1枚と、5枚の石板があり、周囲の4枚には、宴会場面が描かれ、蓋の部分にこの飛び込みの絵が、素晴らしい保存状態で残っているのです。
トゥッファトーレ(Tuffatore)とは飛び込み選手のことだそうで、この男が、本当に飛び込みをスポーツとしてやっているのか、
それとも宗教的な行事だったのか、何らかの象徴的表現なのかは、まだ一致した見解が出ていないのだそう。
他にも、石棺の石板はたくさん展示してあり、たくさん見ていると、すごく上手なのと、ちょっとヘボなのとがあり、当時も、きっと絵の上手い下手があって、注文依頼の殺到する人気絵描きがいたり、代金を節約するために、ヘボでも仕方なしとして書いてもらったものもあったりしたのだろうな、なんて想像しちゃいました。
その他、柱頭や、
コーニスと呼ばれる柱と屋根の間の装飾板や
何と言うのか知らないけど、神殿の一部だったと思われる部分など。
たっぷりと見て、満たされた気分で、ソレントに戻りました。
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キュリ、