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from: ぐら姐さん
2008年04月01日 06時20分35秒
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新年度スタート
皆様お久しぶりです。春の旅行を中止して、そのために取っていた休暇を、帰省して父の看病にあたっていました。お陰様で着実に回復してきたので、よい判断だったのだと思っています。昨日帰宅し、今日から新年度の仕事始めです。
少し古い写真になりますが、なくしたCDが数枚見つかったので、ぽつりぽつりと懐かしい写真を載せていこうかと思います。
これはヴォメロの丘から見たナポリの景色です。夏の暑い日に行きました。歩いていると、カメオを安く売っているところがあるよ、と声をかけてくる人がたくさんいました。でも私には見る目がないので、偽者をつかまされるに違いありませんから、もちろん買いません。
ナポリ、ソレント半島、ナポリから行く島々…このエリアは大好きで、同じところを何回か訪れていますが、ヴェスヴィオ山にはまだ登ったことがありません。いつも夏の暑さに海へと向かってしまうのです。
ヴェスヴィオ山を見ると思わずフニクリフニクラを歌ってしまうのは私だけでしょうか。
コメント: 全1件
from: ぐら姐さん
2008年04月02日 06時52分53秒
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「スパッカ・ナポリ」
ナポリを2つに分けるまぁっすぐな道スパッカ・ナポリ。通り沿いは下町で、かつては危険とも言われていましたが、今は、歩いていてもそんな感じは余りありません。もちろん、ナポリを歩くときは、貴重品の持ち方(持たないのがベスト)など気をつけるべきことに気をつけないといけませんが。
私の大好きな須賀敦子さんのエッセイに『ナポリを見て死ね』というのがあり、ちょっと素敵な話が書かれています。
彼女は、半年ほどナポリ大学で講座をもち、先方に見つけてもらった住まいがスパッカ・ナポリに近かったのだそうです。
仕事場であるナポリ大学への行き帰りに立ち寄る八百屋があって、初めの頃は、ちょっと余所見をすると、秤に乗せた野菜の勘定を誤魔化されるなど、所謂ナポリの洗礼を受けたりもするのですが、この八百屋の女主人ともだんだん顔馴染になっていきます。
この八百屋が、野菜を包むのに新聞紙を使っているのを見た彼女は、ある日、たまった古新聞をこの八百屋に持って行ってあげました。翌日、女主人から不意に礼を述べられます。その手には須賀さんがちょっと奮発して買い求めた、気に入りのハンカチがありました。
実は、あげた新聞の束の間にそのハンカチが挟まったままになっていて、彼女はそのことをすっかり忘れて新聞紙をあげてしまったのです。普通なら「ハンカチが挟んであったわよ。お返しするわ。」と言いそうなものですが、この八百屋の女主人は「ありがとう」と言ってしまう…。須賀さんは、「やられた」と思いながらも、しかし「なにかゲームに負けたような、子供っぽい口惜しさ」が残っただけで、不思議と腹は立たなかったのだそうです。
それから暫くしたある日。午後をとっくに廻った頃、昼食用のサラダ菜を買いに立ち寄ると「あら、お昼まだなの?」と、店の片隅にあつらえた、簡素な昼食に誘われました。
辞退はしたものの、見知らぬ外国人である「私」を、屈託無く自らの「粗末な食卓に招いてくれるおばさんの気持ちがうれしく」て「涙が出そう」になったと書き、北の都会に永く暮らした須賀さんは、北には無かった類の温かさに素肌で触れ「すばらしいナポリのおみやげをもらった」と、しみじみ感じるのです。
須賀さんのお話は、旅行者では感じることのできないナポリのよさですが、旅行者でも、案内されたとか食事をよばれたとかいう話が一番多いのがナポリなのではないでしょうか。
スパッカ・ナポリは、今では観光客もたくさん訪れるので、土産物を売っている店もたくさんあります。写真は、パスタの店。
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