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from: ぐら姐さん
2008年12月07日 18時52分10秒
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懐かしのナターレinイタリア'04
タイトルがたいそうですが、前回までで最近の旅行のことは書き終えたので、古い写真を持ち出してきただけのことです。アグリトゥーリズモ・プリスコのことは何回
タイトルがたいそうですが、前回までで最近の旅行のことは書き終えたので、古い写真を持ち出してきただけのことです。
アグリトゥーリズモ・プリスコのことは何回か書きましたが、これはここを3回目に訪れたときのこと。22日にローマに入り23日の午前中はローマを散歩、昼食を摂った後でプリスコに向かい、夕方到着しました。
この時ここを選んだ訳は、ナターレ(クリスマス)だと観光はできないし、イタリア家庭のクリスマスの様子を見てみたいと思ったからです。
さて、これは何だか分かりますか?
搾りたてのエクストラ・バージン・オリーブ・オイルです。
一度オリーブオイルを搾っているところを見てみたいと思い、このエリアだとまだオリーブの収穫があるので、是非連れて行って欲しいとお願いしておいたら、24日午前に知り合いの搾油所に連れて行ってくれたのです。
ナターレと題したくせに、今日はかなり小さな搾油所のことを書きます。
まずはオリーブの山
これをベルトコンベアーで、大きな機械のオリーブ投入口へ運びます。
それをきれいな水が流れる機械で洗います。
洗われて、きれいになったオリーブさんたち
今度は切り刻む機械に運んで
機械で細かく砕かれます。
そしてこの機械の中で搾るのです。
その続きが、どれがどれだかよく分からないのですが、油分と水分を分離させ、油分を濾してきれいなオイルが出てくる過程が以下の写真です。
搾りたてをパンに付けていただきました。(注:私の手ではありません)
このときは、実は2Lのポリタンクを持参して行ったので、ここでオイルを売っていただこうとしたら、アグリのご主人が、
「そんなわざわざここで買わなくても、うち(このアグリ、オリーブと蜂蜜がメインの農家なのです)のを詰めてあげるよ」
と言い、結局タダで2Lゲットしてしまったのでした。
from: ぐら姐さん
2008年12月14日 09時25分32秒
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「懐かしのナターレその5」
翌日。前夜ナポリまで飛んできた友人2人が来るので、パエストゥムまでロマーノさんの車で迎えに行き、遺跡を見てからアグリへ来る予定でした。
ところが朝から荒天。雨風が強く、ちょっとした嵐のようです。実はレーコさんは、超雨女。私の友人の1人も雨女。もう1人と私は、晴れ女なのですが、この日から3日間、晴れ女完敗の天気でした。
で、遺跡見学は断念。(この雪辱は、昨夏やっと晴らしました。)一番近いピショッタ-パリヌーロの駅へ出迎えに行くことに。
その前に、ロマーノさんは、町へ行き、パンとチーズを買い、お友達の家に寄りました。このお友達の家がすごい。法律関係の仕事をしつつ、動物をたくさん飼育しているのです。敷地も広くて、動物園みたい。
猪、種類の違う山羊3種類ぐらい、羊、鶏、なんとエミュまで!ここで猪の肉と仔羊の骨付きの塊を分けてもらい、駅へ。2人をピックアップして、雨でも景色はそれなりに見えたので、景色の美しいエリアを通ってアグリに戻りました。
遅いお昼ご飯をまたまたたっぷりいただいて…
これは前日のラザーニャの生地の残りでフェトゥチーネを作ったもの。ポルチーニのピリ辛クリームソースでいただいて、すっごく美味しかった!
セコンドの写真はなぜか取り忘れなのですが、動けないぐらいお腹が一杯になって… 夕食は、その夜もパスなのでした。カフェだけいただき、暖炉のそばでプーケットなどを襲ったインド洋大津波のニュースを見ました。
27日。ロマーノさんが、街まで出かける用があるから一緒に行くかい?と言ってくださいました。どうせ雨で散歩も楽しめないので、私たち3人とレーコさん、みんなで付いて行きました。
学校へ行く途中の花屋で車を止めたと思ったら、なんとロマーノさん、私たちにバラを1輪ずつプレゼント。さすがイタリア男であります。ロマーノさんが用を足している間に、私たちは町へ出て、スーパーや市場を覘きました。
その後、仕事を終えたロマーノさんはお友達の芸術家の家へ行くよ、と。そのお友達は、仏教徒だとかで、日蓮宗のお経を知っていました。真言宗だ、曹洞宗だといろいろな宗派の名前も知っていました。
この方は、絵を描くのですが、絵だけではなく、海の丸く平べったい石を組み合わせて人間に見立て、顔や洋服などをペイントして売っているのでした。
ロマーノさんは、ここでも1つずつ好きなのを選びなさい、ってプレゼントしてくれました。家への帰り道、私以外の3人は、オリーブの搾油所を見ていないので、また立ち寄って、ここでは搾油所の方が、1本ずつオリーブオイルをプレゼントしてくれました。
この夜はお友達を呼んでパーティーをやるからと、軽めの昼食。
ファジョーリ(インゲン豆)の煮込みにショートパスタを入れたもの、サラミや辛いサルシッチャ、オリーブ、くだもの。(胃に優しい食事)
これはリタの作った栗の焼き菓子。
とっても手間がかかるから、特別な時しか作らないのよ、と言っていました。干し栗を使うようで、中の栗ペーストを作るのが大変なのです。栗100%の自然で素朴な味でした。こういうのだと何個でも食べられそう。
部屋で一休みしてから、少しお天気がよくなったので、近くを散歩。この辺りには、樹齢2000年とも言われるオリーブの木があるのです。
そして夜のパーティー。10人ほどのお友達が来て、それに私たち滞在客が4人加わり、この晩は、家族は誰も席に着かず、サービス係に徹していました。
幼い子どもたちは、早々と寝かされたようです。お母さんたちもいませんでした。
ピアノを弾ける中学の先生が来ていて、遅れている客を待ちながら2、3曲。歌好きの人たちがそばへ行って歌って・・・。
ようやく9時過ぎに夕食が始まりました。今夜は、大お肉大会。アンティパストはなくて、いきなりトマトソースのニョッキ。
そしてセコンドが3皿。まずは、ツグミの煮込みと猪の煮込み(どちらもトマト味)。
次が仔羊の野菜をポトフのように煮込んだもの。これは湯気の上がる大皿がワゴンに乗せられて登場。
最後が、なんとアナグマ!興味津々で食べました。
あまり臭みは無く(上手に消したのでしょうが)それなりに美味しく食べられました。コントルノは、茸とペペローネ。
自家製ワインのほかに、ゲストが持ってきたワインも開けられ、食べて、話して、飲んで。
やっぱりイタリア人だなぁと思ったのは、この土地は、静かで、安全で、自然にも恵まれ、気候も良くて食べ物も美味しい、どうしてよそへ行きたいなんて思う必要があるんだ、という言葉をきいたとき。自分のところが最高なんです、彼らにとっては。
それから、レーコさんがお土産に持参した日本酒(純米吟醸)をみんなが口にして、受け付けなかったとき。イタリア人は、イタリアのもの、それも地のものが最高と信じ、それしか受け入れない人が多いのですねぇ。
ドルチェはレモンクリームのタルト。これもリタのお手製。
リタが、お料理をしながら「あと30歳若かったら、私は日本へ行ってレストランを開くわ。」と言うと、「俺があと30若かったら、日本語を勉強して、きれいな女性を見つけに行く。」と言うロマーノ。
食事後は、暖炉の方へ場を移し、ピアノ演奏に合わせてみんなで歌い、踊り、歌い、踊り… 私たち日本人滞在客はもうお眠。12時に退出しましたが、歌声は部屋まで届き、それを子守唄(?)に眠りに落ちていきました。
翌朝。いつもは8時頃に部屋まで目覚ましのカフェを届けてくれていたのに、さすがに昨日は遅くまでパーティーをやっていたため、カフェが来ません。ダイニングへ降りていっても、しばらく誰も来なくて、やっと三男の婚約者が来て朝食を出してくれました。
これで私たちのこの滞在もおしまい。皆さんに別れを告げ、駅まで送ってもらって… と思ったら、ロマーノさん、知り合いの博物館を見て行けと、途中立ち寄り。ご近所の古いものを集めて、自宅を小さな展示場にしているだけのものでしたけどね。
その後、本当に駅へ着き、切符を買ってホームで見送ってもらって、お別れ。
イタリア家族とクリスマスを過ごす、と言っても、作って、食べて、話して…それだけのことでしたが、たくさんの人々に会い、そして話し、クリスマスならではの食事をいただき、大満足でした。
次に行くなら、海で遊べる時期がいいなぁと思いつつ、列車でカゼルタへ向かい、1泊して観光をした後(カゼルタの様子は既に写真を載せました)ローマで年越しをして帰国しました。
これにて、懐かしのナターレ報告はおしまい。次は、あれっつぉさんリクエストのクルーズの様子をお伝えしたいと思います。
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