「ナポリ６」
　こうして以前の写真を見ていると、私は本当に市場が好きなのだと思います。ナポリでも市場を訪れていました。
　
　ナポリ中央駅から歩いて行った市場は、パレルモで私が訪れた２つの市場と比べると、小さめでした。
　

　美味しそうなピッツァ屋があったので、写真を撮ってもいい？と聞いたら、こっちに来て一緒に写ろうよ、と。
　

　それは、こちらの魚屋でも同様です。
　
　このオジチャンと私がなぜ肩を組んでいるかというと、こうしてれば、お尻に触られなくて済むからです。一緒に撮ろう、なんて言われてそばに行くと、ちゃっかり触ってきたのですもの。いやいや、オジチャンこうやって撮ろうよと、すかさず肩を組んだのでした。

「ナポリ５」
　サン･カルロ劇場の前にあるウンベルトⅠ世のガッレリアです。ミラノのガッレリアに似ていますが、規模が違いますね。サン･カルロ劇場には、１度行ってみたいと思っているのですが、日が合わなくて実現していません。リタイアしないと無理かもしれません。
　

　さて、ガンブリヌスのババとスフォリアテッラをアップしましたが、このガッレリアの中にもその２つを売りにしている有名店があって、繁盛しています。
　
　巨大なババとスフォリアテッラの張りぼてが飾ってあって、すぐにここ！と分かりますね。

　このガッレリアには、やはりミラノのガッレリアと同じように、中央の床に１２星座のモザイクがあります。ミラノの牡牛は、みんなにアノ部分を踏まれてへこんでいますが、ナポリのは、この当時はそんなことはありませんでした。今はどうだか知りませんが。（ご存じない方のために書いておくと、ミラノでは、牡牛のモザイクの○○○○を踵で踏んで１回転すると、またミラノを訪れることができると言う言い伝えがあるのです。）
　

　え、どうして私が牡牛と一緒に写真を撮ったか？それは、私が牡牛座だからで〜す。

「ガンブリヌス続編」
　さて、このガンブリヌス、店内はこんな感じです。（別の年に行った時のもの）
　

　なかなが豪華で、店内にも、ここの続きのサロンにテーブル席があるのですが、いつも行くとバンコ（カウンター）か、外の席で飲んでいます。座るなら外でしょう！みたいな感覚が身についてしまって。

　さて、実はこのとき初めてこの店の写真を撮ったのです。撮ってもいいですかと、とりあえずお聞きして。撮っていたら、「２人を一緒に撮ってあげるよ。」とバリスタのオジサマが言ってくれて、とってもらったのがこれ。
　
　ちゃっかり、カメリエーレのオジサマが間に入っています。こらこら、とバリスタ氏が言って、再度撮ろうとすると、またシャッターを切る瞬間に入ってきます。私達がゲラゲラ笑うと、バリスタ氏「まったくこいつは女好きでねぇ。」って。「いやキミほどじゃないね。」とカメリエーレ氏。

　老舗の店でも、ナポリのオジチャンたちは、お茶目で女好きなのでした。

「ナポリの夢」
　ナポリの有名カフェ、ガンブリヌスのテーブルです。お皿のお菓子は、左のキノコのようなものが、ナポリ（というかカンパーニア）名物のババ。サヴァランのような、お酒を滲み込ませものです。右側が、これまたカンパーニア名物のスフォリアテッラ。”ひだを何枚も重ねた”という意味だそうです。中にはリコッタチーズやカスタードクリームが入っています。

　そして、奥に見えるのが、Sogni di Napoli（ソンニ･ディ･ナポリ＝ナポリの夢）です。何が夢？って、これはこの店が作り出した、ババとスフォリアテッラの両方を合体させて、ヴェスーヴィオ山を形作ったお菓子なのです。

　「１個で２度美味しくてお得！」となるか、「半端なことするな！」となるか、お好みの分かれるところでしょうが私は甘いものはどうでもいいので、２つ食べるよりは、初めてなら２つの味を試せるのがいいかなと思います。でも何回目かなので、私が食べているのは、左にあるお皿。お酒たっぷりのババです。

　お皿やカップは、リチャード･ジノリに作らせたガンブリヌスオリジナル。売っているなら買いたい！と思うのですけど、売っていないのですよ…　

「ナポリ２」
　ナポリに行くと泊まっていたホテルです。なぜって、町の中心ムニチピオ広場から徒歩すぐの好立地で、カプリ島などへ行く船の発着するベヴェレッロ港にも近いからです。ヌウオーヴォ城や王宮もにもすぐですし。でも一番の理由は、この立地、そして、屋上からの眺めが素晴らしいわりに宿代が安かったからです。

　屋上には自由に行けて、朝食用のダイニングルームが作ってあり、その横に本当に小さなバー、そして空きスペースはサンデッキになっていました。サンデッキでのんびり過ごすのは無料。ナポリの街やヴェスヴィオを眺めながらおしゃべりに花を咲かせて。
　

　夜は、バーで１杯飲み物をオーダーしてここに腰掛けて飲みながら夜景を楽しむのが好きでした。
　

　でも、残念ながらこのサンデッキも小さくて親しみ易かったバーも今はありません。宿の宿泊代も以前より大分高くなりました。このホテルが大規模な改装をして、部屋もきれいになり、屋上の殆どのスペースはレストランになってしまったのです。ですから、屋上には、レストランの客以外は行けなくなってしまいました。

　それでも、またナポリに複数で行くときは多分ここに泊まるだろうと思います。（シングルは割高ですからね）だって、夜は無理でも、朝食はまだこの景色を楽しめるのですもの。サンデッキで寝そべることはできないにしても。