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from: グラ姐さん
2010年08月15日 21時03分28秒
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'10年夏の旅報告その1:アーチ・トゥレッツァ
ローマに2泊して、中1日にヴィッラ・アドリアーナを見に行くつもりでしたが、
一緒に行きたがっている友人がいて、彼女のために今回は行かずにとっておくことにし
(何が何でも行ってみたいというレベルではないので)
ローマでぶらりと散歩をしました。
そのことは一番最後に回します。
今夏は、南イタリア(シチリアとカンパーニア)を訪れたのですが、
毎日爽やかな晴天で、朝晩は20度前後と涼しく、
昼は30度前後の泳いでも寒くない、ほどよい気温で、
テレビを見れば中部〜北部は雨の日があったり、夏なのに寒そうだったりしていたので
本当に天気の神様がついていてくれるような気がしました。
ローマから昼の便でカターニアに着き、空港から駅までバス、そしてさらにアーチ・レアーレ行きのバスに乗ってアーチ・トゥレッツァに向かいました。
この路線を運行しているASTのバスは結構いい加減で、
他のバスのターミナルとは別に、バスターミナルと駅の中間ぐらいにある空き地に乗り場があります。
切符は、掘っ立て小屋のような新聞・雑誌売りの店で買えるのですが
ずらりとバスが並んでいるのに、乗り場の番号を表示するものは何もなく、
どのバスにも行き先が書いてなければ、運転手も乗っていません。
えーっ、あと10分で発車するはずなのに、どれに乗ればいいの?
乗り物の運転手や車掌、窓口担当者などが着ている水色シャツの人にアーチ・レアーレ行きはどれ?と訊いたら、
分からないけどこの辺で待っていれば大丈夫だよ、と。
乗客であろう人たちは、自分の行き先へ向かうバスが分かるまで皆たった1本の木の陰でじっと待っています。
発車3分前にやっと別の水色シャツの人が来て、アーチ・レアーレ〜と大きな声を上げ、
私は、アーチ・トゥレッツァへも行くか訊けば、他の人も自分の行き先を行って確認し、
皆ぞろぞろと彼について行くと、彼が運転手で、バスを開け、客を乗せ、なんと2分前に発車してしまったのでした…
まあ、なんとか乗れてよかったけど。
30分かかると時刻表にあるのに、20分ちょっとで着いてしまい、
私としては早く着けて嬉しいのですが、途中で乗る人たちは、バスが通過した後バス停に着いているかも…
これを教訓にして、私は翌日20分前にバス停に行ったのでした。
さて、この日のホテルは、海沿いにあるまずまずのホテル。
なのに、シングルのダブルユースがハイシーズンで55ユーロ。
どんな部屋かと思っていましたが、きれいだし、ベッドもいいし、冷房もばっちりだし、
部屋でインターネット接続ができて無料だし、言うことなし!と思っていたら、
なんと風呂場の天井からじんわりと水が滲みだし、ポタリと水滴が下に落ちています。
でも様子を見ていると水浸しになるようではないので(翌朝までで足拭きタオルがびっしょりになる程度でした)
これのせいでお得料金で泊まれるならば全然問題なし、と思ったのでした。
次もこの料金であるといいなぁ。
さて、食事に出かける途中で撮った写真を旅先から1枚乗せましたが、
アーチ・トゥレッツァは、こんな感じの漁師町です。
翌朝散歩をしたので、その写真はまた次回にして、今日は食事の写真を載せます。
メニューを見て、オーダーを済ませたらパスタのトマトソースが飛ばないようにという配慮でしょうか、
こんなものをカメリエーレが持ってきて、首の後ろで結んでくれました。
前菜のカタクチイワシのマリネー
安かったので、少ないだろうと思っていたらこの量!
でもとても新鮮で、酢が弱めで、刺身に近いような美味しさがあり、しかもピリ辛で、
あっという間に全部食べてしまいました。
この1皿で店の実力が分かる気がしました。
プリモは、スパゲッティ・アッロ・スコーリオ(スコーリオは岩礁の意)
これもパスタの茹で加減、魚介の火の入れ加減が抜群です。
アッロ・スコーリオで蛸が入っているものは初めて食べました。
この蛸が今までイタリアで食べた中で1、2というぐらいの日の入り加減で、
生っぽいけど生ではなく、程よい弾力があるけど硬くはなく、ものすごく美味しかったです。
セコンドは、フリット・ミスト。
これも実にさまざまなものが入っていて、どれもカラリと揚がっていて美味しかったのですが、
小ぶりのサヨリ(U字に曲がっている)が、まるで秋刀魚の塩焼きのワタと身を一緒に食べたときのようなほろ苦さがあり、
抜群に美味しかったです。(鮎や秋刀魚のワタが嫌いな人は苦手でしょうが)
ワインはハーフボトルで注文したら、こんなかわいいサイズのワインクーラーに入れて食卓に置いてくれました。
シチリアは、パンも美味しくて本当に幸せ。
これらの料理を全部食べるのに、当然ハーフボトルでは足りず、もう1本注文したのでした。
(フルより割高だったでしょうって?それがねぇ、そうでもなかったのです。うふっ。)
私が食べ終わるって宿に帰る頃に、やっと町は宵の口。
人々が繰り出して、にぎわい始めていました。
コメント: 全4件
from: グラ姐さん
2010年08月18日 14時42分54秒
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「アーチ・トゥレッツァ3」
ザヴィエルさん、そうなんです。
> 水は透明で素晴らしいですが海が青く見えないですよね。
それなんですよ、それ!
今から書いておきますが、エオリエ諸島も、水は素晴らしく澄んでいて美しいのに
海底火山が隆起してできた島々で、玄武岩がメインの島は、岩も砂も黒いのです。
軽石のビーチだけが、白で、水もとても青く見えるのでした。
まあ、それでもかなり楽しめましたけれど。
> 船の絵はいい!こういうのを意識して書こうとしても書けない、ふざけたような素朴感がいいです、目は魔よけですね。
ありがとうございます。
自分が気に入ったものをよいと言っていただけると嬉しいです。
さて、散歩の続きです。
この建物と建物の間の道、こんな狭いのにアーチ・レアーレへ行く車が結構通る道で
夜は結構な交通量がありました。
このぐらいの町の規模でも、ちゃんと清掃員がいて、朝の町をきれいにしています。
歩いていたら、魚屋を発見。(海辺だもの、あって当たり前ですけどね)
日が当たって飛んでいる部分の絵
今日のお買い得はペッシェ・スパーダ(カジキマグロ)
ひょっとして、丸ごとのカジキがある!?と思って中に入ってみたら
大きなブロックはあったけど、あの美しい巨体はありませんでした。
でも、新鮮で美味しそうな魚介がずらりと。
前夜フリットが美味しかったサヨリも。
なんて思っていたら、Buongiorno!と声をかけられ、
振り向けばそこには「紅の豚」のようなオジサマが。
「昨日のうちの食事はどうでしたか?」
なんと、昨日食べた店La Cambusa del Capitano のオーナー氏なのでした。
昨日の様子では、オーナー氏は作っていないようでしたが、魚の目利きはするらしく。
先に私が店を出たら、オジサマのかっこいいオートバイが。
スズキのものでした。
ぶらぶら歩いて、ラ・カンブーサの前に差し掛かると、またオーナー氏が。
私が彼の写真を撮ったら、オートバイを撮れというので、
オーナー氏が乗っているところを撮らせていただきました。
せっかくだから(とは言わなかったけど)中にどうぞというので、
準備中の店に入ってみました。
オーナー氏が、何やらごそごそとやって取り出したものは、
昨日首からかけてくれた店の名入りのよだれかけのようなもの。
(上の写真のこの店のマークと名前が付いているものです)
記念にあげるよ、と言って持たせてくれました。
from: ザヴィエルさん
2010年08月18日 00時08分45秒
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「アーチ・トゥレッツァ2」
ぐら姐さん
結構好みの渋い港街ですが、、この辺りの海岸はほとんど岩場のようですね、水は透明で素晴らしいですが海が青く見えないですよね。
船の絵はいい!こういうのを意識して書こうとしても書けない、ふざけたような素朴感がいいです、目は魔よけですね。
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from: グラ姐さん
2010年08月17日 13時51分57秒
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「アーチ・トゥレッツァ2」
さて、翌朝は、昼前にこのまちを出ればよいのでのんびりと散歩をしました。
岩の上にタオルなどを敷いて、皆日焼けに励んでいます。
岩がごつごつしているので、ホテルなどは、専用のデッキを設けて、ビーチベッドを置いています。
貸しボート屋
貸しゴムボート屋
向こうに小さな造船所が見えます。
行ってみると、暇な時期なのでしょうか、オジサマ方がテーブルを囲んでゲームをしていました。
一人、真夏の太陽の下、黙々と仕事をしている人もいます。
港には、船がいっぱい。でも、水はきれいです。
船のタクシーがありました。
よく見ると、なんとも下手な絵に味があります。
おや、この船には目も描かれていますね。
舳先のキリストも下手さ加減がなんとも素敵。
ふち飾りも。
さて、まちのなかへ行ってみましょう。続きはまた今度。
from: グラ姐さん
2010年08月19日 10時08分26秒
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「アーチ・トゥレッツァ4」
私が、帰国後になぜこんなに続けて、しかもこんな時間にアップしていられるかというと、
日曜に帰国し、月曜に半日仕事して、午後から帰省して母の介護をしているからなのです。
(今年は有給休暇20日を越えて、繰越分まではみ出しそうです)
母の介護といっても、おさんどんと掃除洗濯、そして薬を飲むのを忘れないように声をかけたり、
動きたがらない母を何とかその気にさせて散歩に出るぐらいのものなのですが。
実家のよいところは、窓から砂浜が見えること。
今は窓を開けているので涼しい海風とやさしいさざ波の音が入ってきています。
シチリアの海を思い出しながら、先を続けますね。
ドゥオーモの前は海に面していて、ここから海に面した道と両側建物の上の道とに分かれます。
とりあえず、これがドゥオーモ。
上の道がメインストリート(というか多分これ以外はみな小路)で、
バールや店屋があり、例に漏れずオジサマ方がたむろしています。
シニョーラたちは、ちょっと控え目。自宅の中や外の椅子に腰掛けて、やはりおしゃべり。
花も鮮やかに生き生きと咲いています。
懐かしい感じのする床屋の壁にはこんな絵がありました。
何十年も同じ髪型に刈ってもらえそうですね。
あっちこちに気を取られて、11時チェックアウトにあと10分となってしまい、
慌てて宿に戻って10分遅れでチェックアウト。
宿の人に謝ったら、12時まで大丈夫ですよとやさしく微笑んでくれました。
またこの宿に泊まり、あの店で食べようと思いつつバス停へ。
バスは、前日のように早く来ることはなく、待っているところへ自動車のジェラートやがバス停にきて商売を始めました。
でも、いつバスが来るか分からないから、ジェラートには手を出さず、
5分遅れでやってきたバスに乗ってカターニアに向かったのでした。
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