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from: グラ姐さん
2011/08/26 13:22:47
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ヴィテルボ
ヴィテルボは、ローマから70キロ、ラツィオ州の北部に位置し、
遅い電車で2時間ほどのところにあるまちです。
かつてのエトルリア文明が繁栄した土地の中心地で、その歴史は紀元前にさかのぼり、
中世には多くの教皇がローマを離れてこの町に移り、『教皇の町』として著しい発展を遂げたのだそうです。
城壁のほか、塔、貴族の邸宅、広場を飾る華麗な噴水など、
町の保存状態の良さはヨーロッパでも屈指、なんて聞けば見に行きたくもなるわけです。
前の日記に書いたように、電車に乗るまでは大変でしたが、
乗った後は順調で定刻(イタリアだもの5分は誤差の範囲)でヴィテルボに着きました。
駅から城壁のローマ門までは歩いて数分。
見えました!
門をくぐると、いきなりタイムスリップしたように世界が変わります。
歩き始めてじきにPiazza Fontana Grandeに着きました。
日本語だと大噴水広場(安易な名前がイタリアらしい)。それにしては小さいよね。
町で最も古く最も大きいゴシック様式のこの噴水は、
イタリア国内でも名高い美しい噴水の一つなのだそうですが、
そんなこととは別に私好み。こういうの、堪りません。
おなかが空いていたので、まずは目当てのレストランに!
とは思いつつ、歩きながらついつい足を止めて写真を撮ってしまう私たち。
この白いの、いつものマリア様の祠だと思うでしょ。
違っていたんです〜 でも素敵ですよね。
夜になると、この豆電球に灯りが点るのでしょうか。
つづきは、また次回。
コメント: 全4件
from: グラ姐さん
2011/08/29 21:43:17
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「ヴィテルボ4」
昨日の続きです。
これが、鍵をかけたというロッジェ(回廊)
でも鍵が掛かっていて、中には入れません。
まずは、その隣のドゥオーモを見ることに。
ぱっと見に地味なのですが、柱頭など、細部が素敵〜
この、体育座りの人なんて、最高に面白い。
そして、ドゥオーモの横にオフィスらしきところがあるのが見つかりました。
教皇宮殿のチケットはどこで売っているか聞いたら、
「ガイド付きのツアーしかやっていないので、時間にならないと始まりません。
残念ながら英語のツアーは、今日はもうありません」と言うのです。
イタリア語で大丈夫ですと言うと、なんと3分後にスタートするというではありませんか。
後でロンプラを見たら、電話して予約するようにと書いてありました
と言うわけで、ほとんど待ち時間無しでガイド付きツアーのスタート。
私たちに話をして切符を売ってくれたおにいさんが、鍵をジャラジャラと持ってガイドするのでした。
客はイタリア人2人と私たち2人だけ。
その模様は、また次回。
from: グラ姐さん
2011/08/28 18:47:06
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「ヴィテルボ3」
目当ての店が休みだったので、仕方がない、第二候補の店へ。
ロンプラに「建物の外観から想像するよりずっとつまらない内装。でも味は悪くない」
と書いてあって、店の前に行けば外観はそれなりの雰囲気。
中に入ると、イタリアの店にしては珍しいほど統一感のない内装。ロンプラ当たり。
味が悪くないなら、よしにしましょう。
ペコさんの、スパッゲッティ・カルボナーラ
私の兎のラグーのフェットゥッチーネ
ペコさんのミックスグリス(豚・七面鳥・サルシッチャ)
私のローマ風トリッパ
そして、2人で1皿の焼き野菜
本当に、ロンプラの評価がぴったり当てはまる店でした。
このヴィテルボは、多くの教皇がローマを離れてこの町に移ったと書きましたが、
その教皇の宮殿を見に行きます。
コンクラーベ(教皇選出会議)発祥の地なのだそうで。
その途中に撮った写真。
コンクラーベ(Conclave)とはラテン語に由来していて
「鍵のかかった(con clavis)」という意味だそうです。
当時の教皇クレメンス4世がヴィテルボで没しました。
新教皇選出の有権者は18人でしたが、意見が分かれ3年間教皇不在の期間が続きました。
何ヶ月も新しい教皇が決まらないのは、
枢機卿たちが自由に出歩き、外部と接触しているのが原因と考えたヴィテルボの住人は、
怒りを爆発させ、選挙会場である司教館に枢機卿たちを鍵を掛けて閉じ込めたのです。
外部との接触を絶たせ、食料もパンと水だけを差し入れ、さらには食事量も減らしていきました。
そしてついに1271年9月、6人の枢機卿の妥協によって、イタリア人の教皇グレゴリオ10世が選ばれただそうです。
教皇宮殿が見えてきました。
from: グラ姐さん
2011/08/27 14:43:08
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「ヴィテルボ2」
さて、食事に行くのにあちこちで足を止めつつ写真を撮っていたわけですが、
プレビシート広場では、完全に足が止まってしまいました。
このタバッキの上のライオンのレリーフが素敵。
というか、こんな建物にタバッキが入っちゃっていることが素敵。
これはまたよそ様の。
広場に面したプリオリ館の門をふらふらと入ります。
見晴らしのよい、噴水のあるテラス
おっと、昼食に行くのだったと、また先へ進むと、看板がありました。
で、その看板のところから小路に入っていくと、え〜〜〜明日から再開しますとの表示。
夏休み中だったのです。
仕方なく、別の店にいくことにしました。続く。
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from: グラ姐さん
2011/08/30 19:09:36
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「ヴィテルボ5」










教皇宮殿のガイド付きのツアーは、
ドゥオーモの、通常は鍵が掛かっていて見られない部分と教皇宮殿を見るものでした。
初めはドゥオーモです。
教皇が来たときの控えの間のようなところ
この天井、実際の高さよりも高く見える技法を使っているのだそうです。
なんとドゥオーモの後陣の奥に、秘密の部屋があり、
教皇の特別な儀式を行うところのようでした。
(おにいさん、早口のイタリア語でまくしたてるのでほとんど分からず。
ゆっくりだって、半分もわからないんですけど・・・)
これ、ドゥオーモの後陣のステンドグラスの裏です。
そしていよいよ、教皇の宮殿へ。
後から来た観光客が、うーん鍵が掛かっていて入れないねーなんて言っているのを尻目に、
鍵のおにいさんと一緒に4人で入って行くのはい〜い気分
中は結構な広さがあります。
ここの宮殿の屋根が落ちて死んだ法王がいるそうです。
ヨハンネス二十一世で、唯一ポルトガル出身の教皇で、医者であり
ダンテが天国に置いた教皇だとか。
このプレートに、その方の名前がありますね。
もう少しだけまちをぶらぶら散歩して、
門を出て、松並木を見ながら駅に向かって、予定の列車に乗って帰りました。
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