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from: 倶楽姐さん
2012年02月04日 13時44分44秒
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パレストリーナ
グッビオからローマに戻り、翌日ペコさんが帰国するので、午後は彼女の買い物に付き合ってローマ散歩。
夜はYukoさんも加わって夕食に行ったのですが、ローマのことは最後にまとめて報告するので、
今日はその翌日、12月30日のことを書きます。
ペコさんを11時ごろにテルミニで見送って、
いくつかローマからの日帰りプランを考えていた中から、
この天気ならば遺跡日和!と思って、パレストリーナへ行くことにしました。
ローマ周辺には、古代ローマを建設するにあたって大胆な実験的建設が試みられた都市がいくつもあるのだそうです。
その好例が、ティヴォリやオスティア・アンティーカ、そしてここパレストリーナなのだそうです。
実は私、遺跡にとくに興味があるわけではなかったので、
ティヴォリにもオスティア・アンティーカにも行ったことがありません。
こういうものも見てみたいと思うようになったのは割と最近のことで、
でも今回パレストリーナを選んだのは、他の2つには夏に行ってみたいと思ったからです。
私の旅の友、宮下孝晴さんの「イタリア美術案内」(全5巻)によれば、
現在のような魅力的な街に変貌したのは、第二次世界大戦後のことなのだそうです。
1944年の連合軍の爆撃で中世以降に建設された住宅群が爆破され、
偉大な過去の姿が出現したのだとか。
その後の発掘と修復作業の結果、古代ローマ将軍スラが紀元前1世紀に建設した
「ギリシアを越える壮大なスケールの神殿」の全貌を目にすることができるようになったのだそうです。
そして博物館には、素晴らしいモザイクが展示されていると聞けば、
行ってみたくなると思いませんか。
地下鉄B線のポンテ・マンモロまで行き、そこからCotral社のバスで1時間ほど。
平日は約1時間おきにバスが出ていると書いてあったので、時刻表も調べずに行ってみると、
昼時はちょっと間が空いて、11:30にポンテ・マンモロに着いたのに、次のバスは12:50発。
切り売りピッツァと飲み物を買って、待合室でゆっくり食べて、
さぼっていた旅の日記数日分を書いているうちに、時間になりました。
このバスターミナルは、空港のように、モニター画面に何時何分どこどこ行き、何番乗り場から発車、という表示がありました。
乗り場にバスが来ていますの表示や、途中に通るまちも表示されています。
乗り場も広くて、きれいです。
バスがやってきました。バスもなかなかきれいです。
乗ること55分ほどで丘の上に建物がへばりついているまちが見えて来て、じきに到着。
本によれば、ともかく高い方へ上れと書いてあったので、上を目指すことにします。
もしかしてここは遺跡の入り口?
でも閉まっています。まさか冬は入れないなんてことは・・・
少し不安な気持ちでしたが、遺跡らしきところを横目に、ともかく上へ。
もしかして、ここが神殿の一番下の部分?
でもひたすら上ります。
見晴らしのよさそうな公園がありましたが、それもパスして上へ。
だいぶ上まで来たので、下の方を見てみると、なかなかの眺め。
いよいよ上りつめた地点が見えてきました。
上りつめた地点から程近いところにインフォメーション発見。
中には、老シニョーレが座っていて、考古学博物館の入り口はどこかと聞くと、
わざわざ立ち上がり、外に出てあっちだよと示してくれました。
歩きながら、日本の方ですか?と聞かれたので、そうだというと
「こんにちは。ようこそパレストリーナへ」と日本語で言うではありませんか。
日本語が話せるのですか!?と聞くと、以前ローマで海外からの電話予約受付の仕事をしたそうで、
簡単な言葉を数ヶ国語話せるようになったのだそうです。
韓国語も話せると言うので、お礼を韓国で言ってみたら、あなたも話せるのですか!?
と今度は彼が驚いていました。私の知っている韓国語はほんのわずかなのですけれど。
インフォのすぐ近くに入り口はあるのでした。
階段を上っていくと、この時期あまり訪れる人がいないのでしょうか、
猫ちゃんたちが入り口で日向ぼっこをしていました。
遺跡は、また次回。
コメント: 全4件
from: ザヴィエルさん
2012年02月06日 11時50分55秒
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「Re:パレストリーナ3」
ぐらねえさんおひさしぶりです
此処のモザイクは凄いとは聞いてましたが、、、古代ローマの物とは思えない何か変ですよね船の斜めから、生き物のリアルな透視図法的表現、、、最近のイラストの様です。
ナイルモザイクは恐竜の様な物やサーベルタイガー等妙な怪物が書かれていると一部の不思議好きクン達にも有名ですが。
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from: 倶楽姐さん
2012年02月06日 06時32分47秒
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「パレストリーナ3」
目当てにしていたモザイクの数々
かなり細かなモザイクで、離れて見ると絵のようです。
こちらは少し1片が大きめ
次はまた細かい。カーペットみたいですね。
実は、これらすべて床で踏みつけにされていたモザイクなのですよ。
そして、是非とも見たいと思っていた「ナイルの氾濫」
氾濫と言っても水害を描いたものではなく、洪水期のナイル川流域の様子を
エキゾチックな風物詩として描き出しているものです。
大きさが分かるように、見ている人が入っている写真を載せます。
図柄が生き生きとしていて素晴らしく、色も美しくて、
さらに面白い動物達も出てきて、それらには名前まで入れられていて、
ずうっと見ていても全然飽きませんでした。
窓からの景色
その他の展示も興味深いものがたくさんあり、半日でも出かけてきてよかったなあと思いました。
もう少しまちの写真があるので、明日また載せますね。
from: 倶楽姐さん
2012年02月05日 08時49分03秒
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「パレストリーナ2」
チケットを買って博物館に入場してから、一旦外に出て横断歩道を渡り、遺跡に入場します。
不正入場のないように、係員が立っていました。
せっかく上ってきたのに下るのはもったいない気がしましたけど、下りないと見られないので、階段を下ります。
遺跡より何より、素晴らしい眺め!素晴らしい天気!!
さらに1つ下の層に下ります。
将軍スラはパレストリーナを、フォルトゥーナ女神を祀った神殿のまちに改造すべく、
丘の斜面を利用して6段に重層する列柱廊のテラスを設け、
そこに神殿に至る参道を組み入れて完全な左右対称とした、
舞台装置のような神殿建築プランを立てました。
当時フォルトゥーナ神殿の「霊験」は人気を呼んで、
各地から人々がパレストリーナを訪れ、
フォルトゥーナ女神の神託を受けたのだそうです。
一時はローマ元老院の保護を集めたものの、
キリスト教の勢力が強まる4世紀になると神託は力を失い、
391年に神殿は閉鎖されました。
そのフォルトゥーナ神殿です。
当時どのようなものだったのか、模型で再現したものが博物館にありました。
博物館の建物は、この神殿の上に建てられた17世紀のバルベリーニ宮殿です。
私が博物館の方を見始めたのとほぼ同時に、どやどやどや・・・と日本人のツアーご一行が来ました。
こんなところも観光に組み込んでいるツアーがあるのですね。びっくり。
すごい望遠レンズをつけたカメラで写真取り捲りでグループから遅れがちの人もいれば、
親に連れてこられて、こんなもん見ても全然面白くないといった感じの十代の子など、
ツアーだといろいろな人がいますね。
フォルトゥーナ女神の頭部
三神殿。一つの石塊から掘り出された点で稀少な例なのだとか。
さて、いよいよ目当てのモザイクのエリアに入ります。
それはまた次回。
from: 倶楽姐さん
2012年02月07日 07時03分52秒
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「パレストリーナ4」
ザヴィエルさん、お久しぶりです。
> 此処のモザイクは凄いとは聞いてましたが、、、
> 古代ローマの物とは思えない何か変ですよね
> 船の斜めから、生き物のリアルな透視図法的表現、、、
> 最近のイラストの様です。
ご存知だったのですね!さすが。
本当に古代とは思えないような・・・
アクイレイアの考古学博物館で、やはりかなり緻密で
透視図法的表現が用いられているようなモザイクの部分を見たことがあるのですが、
ここのはこの大きさでこれですからね。
> ナイルモザイクは恐竜の様な物やサーベルタイガー等妙な怪物が書かれていると一部の不思議好きクン達にも有名ですが。
そうなんですか。全然知りませんでした。
ここのその他の所蔵品も面白かったので、この旅行のとりあえずの報告が終わったら
またぼちぼちと載せますね。
さて、またまたかなり下ってバス停にもどります。
途中の建物が、光の関係でしょうか上りのときとは違った印象に見えました。
中段ぐらいの、ドゥオーモがある辺り。
ピエルルイージ・ダ・パレストリーナという
このまちが生んだ偉大な音楽家の像が建っているレジーナ・マルゲリータ広場。
この辺りにも遺跡があります。
でも、この奥の、上へ上へと上っていったときに見えたところは、工事中で入れませんでした。
さらに下って見上げた建物群。
行きにパスした公園に入ってみます。
西日の時間になっていて、美しい眺めですが写真は撮れず。
このまちにバスで着いたときは何も気にしなかったのですが、
帰りのバス停を探すと、バス停マークが通りのどこにも見つかりません。
バス停の表示もないどころか、タバッキマークもなくて。
バスを降りた本屋の前で聞いてみました。
「この通りの向かい側の20mほど先のバールよ」というので歩いて行ってみると、
50mほど先にそのバールがありました。
そこでバスの切符を買おうとしたら、そのバールには切符はなくて、
どこで売っているか訊いてみたら、
「通りの向かいの100mほど先の本屋で売ってるよ」と。
イタリア人の距離感って、本当に個人差ありすぎ・・・
ひとまずまたもどってその本屋で切符を買い、時刻表はありますか、ときくと
コピーしたものを1枚15チェンテージミで売っているのでした。
ひとまずバールに戻ると、バスが来るのを待っているような人が集まっているところで待っていると
15分ほどでバスがやってきて、無事ローマへと帰ったのでした。
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