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イタリア!小さなまちと田舎の旅

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from: シニョレッリさん

2012年05月05日 14時43分31秒

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美術とオペラの旅 オペラ編(2)

4月10日、トリノのレージョ劇場でモーツアルトの「コジ・ファン・トゥッテ」を見ました。レージョ劇場は、イタリアでお馴染みの馬蹄形ではなく、全席が舞台に


4月10日、トリノのレージョ劇場でモーツアルトの「コジ・ファン・トゥッテ」を見ました。

レージョ劇場は、イタリアでお馴染みの馬蹄形ではなく、全席が舞台に向かっていると言う近代的な造りのオペラ座で、非常に見易いのが特徴です。

当日は「コジ」の初日で、レッドカーペットは無いものの、着飾った紳士淑女に加えて、大胆な衣装に身を包んだモデルさんも多数いて、オペラは社交の場であることを再認識させられました。ロビーでシャンパンが振る舞われ、私もその恩恵に浴しました。

大雨が降っていて、ロビーの床は傘の雨水で濡れて汚れていましたが、それを気にせず床に届いたロングドレスの女性たちがしゃなりしゃなりと歩いていました。クリーニングしても二度と使い物にはなるまい、と妙な考えが浮かんだのを覚えています。

予定より5分遅れて劇場内が暗くなりましたが、着席率は50%。暗くなって数分後、多分切れていたであろう指揮者クリストファー・フランクリンが憤然と指揮台に上って、観客席に一礼するや否や、直ぐに振り向いてタクトを振ってしまったのです。

序曲演奏中にも拘らず、お喋りをしながら特に急ぐでもなく、着席しようとする人が後を絶ちません。開演前の劇場からの注意「撮影禁止、フラッシュ厳禁」を無視して、カメラマンのフラッシュが凄かった。プレミエや「初日」に見ましたが、こんなのは初めて、ユニークな経験でした。

フェッランドのアンドリュー・ケネディは完全に怒っていましたね。

第二幕はこのオペラの特徴であるアンサンブルが非常に良く、印象に残りました。

この日のオペラを忘れることは一生ないと思います。

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from: シニョレッリさん

2012年05月28日 11時39分04秒

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「美術編(16)カラヴァッジョ巡礼12 ローマ2」

ぐら姐さんが今回のトリノへの旅で、羽田からフランクフルトへの直行便を利用されたと伺いましたが、昔と比べると正に隔世の感がありますね。
私が初めてヨーロッパに行った頃は南回りしかなく、給油の為、途中三箇所も経由して行きましたが、本当に大変でした。給油だけでなく、乗客の乗り降りもあったので、その度に食事が出ましたが、意地汚いので一回も食事をパスすることなく飲み食いしたら、着いた時には完全に胃腸の具合がおかしくなったのを覚えています。
その後、B747-100が就航すると、殆どのヨーロッパ便(アメリカ便も)はアンカレッジ経由となりましたが、私の場合、アンカレッジ経由になってから時差ボケが酷くなりました。夜、成田を出発するとアンカレッジは同じ日の朝に到着、ヨーロッパ到着は翌日の朝だったのですが、アンカレッジで太陽を目にすると恐らく体内時計が狂ってしまうのでしょう。当時、アンカレッジ空港の免税店などは大変な賑いでしたが、今はどうなっているのでしょうか?

古代ローマの旅ですが、久し振りにアッピア街道に行きました。
アッピア旧街道の基点サン・セバスティアーノ門です。

アッピア旧街道は現在も使用されているので、標識があります。

この様な凸凹道ですが、大きくバウンドしながら自動車が走っています。レンタル自転車があるのですが、以前借りた時に余りの乗り心地の悪さに閉口したので、今回はパスしました。

チェチーリア・メテッラの墓です。

墓の内部は鳥の侵入を防ぐためにネットで防護されていますが、それをモノともせず鳩の天国のようで、巣が沢山ありました。

昼食をダ・パンクラツィオで、と行きましたが、定休日は水曜の筈でしたが、意外にも休みでした。行ったのが木曜日なので、定休日の翌日の昼は休みなのかも知れません。
ダ・パンクラツィオはユリウス・カエサル好きにはたまらないレストランとして有名です。ポンペイウス劇場の上に建っているので、地下の客席は劇場の壁になっているのです。
カエサル暗殺の日、ポンペイウス劇場で元老院会議が開催されることになっていて、その出席の為、カエサルは劇場に向かったのですが、劇場に隣接する列柱廊で暗殺されてしまいました。
従って、このレストランはカエサル暗殺ゆかりの地となっているのです。

暗殺現場の列柱廊はトッレ・アルジェンティーナ広場(アレア・サクラ)と言われています。

ボルゲーゼ美術館近くにある遺跡です。
ボルゲーゼ美術館には、カラヴァッジョの作品が6点ありますが、修復や貸し出しのため6点全部を見ることが出来る機会は滅多にありませんが、幸運にも今回は全部見ることが出来ました。

ボルゲーゼ美術館にある、カラヴァッジョの「蛇の聖母」です。蛇は異端の象徴で、聖母子が蛇の頭を踏んで撃退すると言う画題です。
サン・ピエトロ大聖堂に設置されましたが、聖女アンナが老女として描かれ気に入らないと言う理由で、直ぐに取り外された、いわく因縁のある作品です。鑑識眼のあるボルゲーゼ枢機卿が直ぐに入手したと伝えられています。

カピトリーノ美術館で展示されている、カラヴァッジョの「洗礼者ヨハネ」です。

ドーリア・パンフォーリ美術館にある、カラヴァッジョの「洗礼者ヨハネ」です。
色調が多少違いますが、二つは全く同じですね。両方ともカラヴァッジョの真作ですが、ドーリア・パンフォーリのものはカピトリーノのコピーと言われています。
カラヴァッジョは当時非常に人気があって、作品を見た有力者から「あの作品と同じものが欲しい」と言われることがあって、同じバージョンの作品を幾つか制作したと伝えられています。


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