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from: ぐら姐さん
2013/05/06 14:45:04
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『海と大陸』
昨日は、GW中の1日だけのお出かけでした。
谷中散歩をしたら、ものすごい人出で、ささっと通り過ぎちゃいましたけど、
午後は映画『海と大陸』を観て、その後夜は銀座の魚介のイタリアンで夕食。
さて、映画の話を。
この映画、昨年のイタリア映画祭で上映されたのですが、
それを今、岩波ホールで再上映しているものです。
原題はTerrafermaで、
辞書には「(海に対して)陸地」「(島に対して)大陸」とありますが、
この映画ではどちらの意味で?と思い、検索してみました。
(それを考えさせられる内容だったので)
この方のブログ、私の貧弱な思考力と、拙い表現力では書けない、
でも私が感じたことや考えたことを代弁してくださっているようで
大変興味深く読みました。
http://hgkmsn.hatenablog.com/entry/2013/02/16/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%80%8E%E6%B5%B7%E3%81%A8%E5%A4%A7%E9%99%B8%E3%80%8F%EF%BC%88%E3%81%9D%E3%81%AE%EF%BC%92%EF%BC%89
さて、その深い内容とは別に、ちょっと考えさせられたことがありました。
私のように、夏のイタリアの海辺に遊びに行く異邦人を、
その地に根付いた生活をしている人たちはどう見ているのかしら、と。
例えば、ファヴィニャーナ島は、もともと漁業の島だったのでしょうに、
今や夏場は観光客が押し寄せ、
彼らのための宿泊施設や飲食施設を仕事とする人が増えたり、
漁船がペスカツーリズモをやるようになったり。
漁業を続け、静かに生活したい人たちにとっては、何とも騒がしい島になってしまって・・・
ということなのかもしれないな、と思います。
以前、海ではないけど、『ヌオーヴォ・チネマ・パラディーゾ(ニュー・シネマ・パラダイス)』で
そのロケ地に使われた広場のあるパラッツォ・アドリアーノを訪れたときに、
観光客が訪れることを喜んで、気軽に声をかけてくれて、いろいろ説明してくれたり、
一緒に写真に写ってくれたりする人たちがいる一方、
憮然とした表情で、話しかけることすら拒否する人たちもいました。
あの人たちにしてみれば、チャラチャラした余所者には来て欲しくないという思いが強いのでしょうか。
プローチダも、もとは漁業を生業とする人々が多く住む島だったのに、
『イル・ポスティーノ』のロケ地となったことで、
そして今やインターネットでその島の貸し部屋まで調べられるような時代になったことで、
世界中から、興味を持った人々が訪れるようになり、
そのことによって、観光客相手の仕事に就くようになった人たちもいれば、
それを苦々しく思う人たちもいるのだろうなあ、と。
できるだけ地元の人たちの邪魔にならないように、
その土地の素晴らしいものを供に享受させていただきたいなあ。
ただただそう願っている私です。
ということで今日は、懐かしい、大好きなプローチダの写真を。
コメント: 全6件
from: シニョレッリさん
2013/05/10 01:51:33
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ぐら姐さん
テレビ、映画は貴重な情報源です。何よりも良いのは先ずハズレが無いことでしょうね。ミーハーとは思いませんよ。
プローチダ、コルトーナは大好きで何度も行ってますが、行ってから映画の舞台になったことを認識しました。それらの映画は見ているのに、関心がないと言うか、あまり気にしていないのです。
私は自分の間違った情報収集に頼り過ぎて、失敗ばかりしています。
昨日はピサで泊まればいいものを、わざわざポンテデーラで泊まって大失敗でした。大聖堂に傑作があるとの事で、期待したのですが、肝心の大聖堂は昨日、今日と閉まったまま。ホテルのスタッフに聞いたら、特別な日を除いて開かないそうです。見どころは殆ど無く、アフリカ出身のお兄さんばかりが跋扈している街で、退屈な一泊でした。
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from: ぐら姐さん
2013/05/09 03:07:27
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シニョレッリさん、
お天気がいまひとつパッとしないようですが、
長々とご旅行を続けられていらっしゃるご様子、うらやましい限りです。
私も旅行している気分で「独断と偏見」サークルを毎日見ています。
さて、
>街が小さいだけに地元の人たちは観光からの逃げ場がなく、観光歓迎派とそうでない人たちとの乖離が生じて、それが翻って我々に複雑な思いをさせる
まさにパラッツォ・アドリアーノでは、そんな印象を受けました。
大きな街だとおっしゃる通りで、棲み分けができているのでしょうね。
>映画で紹介されたから行くなんて、惨めで、そんなことは私には考えられません。
私には、耳の痛い話です。
Nuovo cinema paradisoは、いまだに私にとってはベスト中のベスト映画であり、
強い思い入れがあるものですから、
あの広場に立ってみたいと心から思ったのです。
実際、あの広場に立ったときの感動と言ったら・・・
広場が美しいとか、ただ単に映画に出た広場だからという思いではないのです。
と自己弁護したくなる一方、
わざわざあの村に結婚式を挙げに行くカップルもいると聞くと、
それは違うでしょ、と思うのですけれどね。
プローチダは、
たまたま友人が好きで通っていた島で、
送られてきた絵葉書を見て、行きたい!と思いました。
「Il Postino」も好きな映画で、
あの映画の場合は、スクリーンで見た美しい風景を見たいと思う人がいるのも分かる気がします。
サリーナ島の詩人の家も、あそこから見る景色も、素敵でした。
「紹介されたから行く」というのではないのですが、
テレビや映画で観て、美しいとか、面白いとか、美味しそうとか、
そう感じると、観たい!したい!食べたい!と思ってしまうミーハーです・・・
from: ぐら姐さん
2013/05/09 02:45:31
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あの番組、私も録画してみています。
(録画だとつまみ食いできるので)
というわけで、私も、あの番組で取り上げられた
クリアレーゼ監督への岡本太郎さんのインタビューを見て、
見に行こうと思ったのです。
監督の話に出てきた、
漁師の爺さんたちの話し合いのシーンに登場した爺さん達は、俳優ではなく本物の漁師だという話、
映画を観て納得です。
あの皺、あの味、あの言葉を発する表情は、「漁師でなければ出来ないと思った」という監督の言葉を裏付けるものでした。
さて、cokemomoさんの、
>そんなものばかりがわんさか溢れてしまうと魅力がすり減ってしまう
>でも、観光をしに訪れた私のことは暖かく迎えて欲しかったり!
その両方とも、そうそう、と頷いてしまう私です。
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from: シニョレッリさん
2013/05/08 23:11:10
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ぐら姐さん、cokemomoさん
この件は非常に気になっている話題で、旅行中の気忙しい時には中々コメントし難いと思っていましたが。
本当に小さな街では観光地化されてしまうと、街が小さいだけに地元の人たちは観光からの逃げ場がなく、観光歓迎派とそうでない人たちとの乖離が生じて、それが翻って我々に複雑な思いをさせるのでしょう。
ところが、少し大きな街となると、観光化されている場所とそうでない場所とは歴然とした差があって、そうでない場所に観光客が足を踏み入れることが滅多にないのではないかと思います。だから、少し大きな街になると、ある種の棲み分けが出来て、地元間で上手く行っているのではないかと思うのですが。
また、大きな問題は、観光客がTV、映画、ガイドブック等からの影響を受け易く、一観光地の一極集中を生じやすい点で、それに対する地元の人たちの反発めいたものもあるのでしょうか。(これについては何度もイタリア人から聞いたことがあります)
映画で紹介されたから行くなんて、惨めで、そんなことは私には考えられません。
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from: cokemomoさん
2013/05/08 21:25:51
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ぐら姐さん、みなさま、こんばんは。
映画「Terraferma」、気になっていたのです。
えー、恥ずかしながら4月からNHKの「テレビでイタリア語」を見ているのですが、4月4週目のコラムのような?週替わりのコーナーで紹介されていたのでした。
近所の映画館で上映というわけでもなく、それに、なんとなく見終わったらせつない気持ちに取りつかれそうに感じて、実際に見に行くことはしなかったのですが。
ブログのご紹介もありがとうございます。とても興味深く読みました。
あんな風に語れる方ってすごいですね。
観光地になること(されてしまうこと)は、難しい問題をはらんでいますね。何かを見たり感じたりしたくて訪れる場所が、宿も食堂も店もないと困ってしまうし、けれども、そんなものばかりがわんさか溢れてしまうと魅力がすり減ってしまうようにも思う私です。
観光でしか生きられなくなってしまうと、ある日突然ブームが去ったり、社会状況の激変で人が訪れなくなったときどうするのだろうと心配になったり。
でも、観光をしに訪れた私のことは暖かく迎えて欲しかったり!
すみません、とりとめのない事を書きたくなってしまいました。
話を変えて、ウニ缶には私もみなさんと同様興味津々です。次にイタリアに行くときは注意して缶詰売り場を見てみることにします。ウニ好きのダンナさんへのお土産にすれば、私だけがフラフラと遊んできた後ろめたさも、おおいに減ると思うのであります。
from: ぐら姐さん
2013/05/11 15:09:36
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シニョレッリさん、
外れることもありますよね、イタリアの情報ってあてにならないことがたくさんありますもの。
それにしても、大聖堂が特別な日しか開かないって、すごいですね。
ポンテデーラ、初めて聞くまちの名前です。
お宝美術品を追って、まさにイタリア津々浦々の旅ですね。
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