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イタリア!小さなまちと田舎の旅

イタリア!小さなまちと田舎の旅>掲示板

公開 メンバー数:399人

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  • from: ぐら姐さん

    2018年01月14日 08時49分40秒

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    ぐるぐるヘビの教会へ

    コゼンツァから車で1時間ちょっとのところにある
    サン・デメトリオ・コローネ(San Demetrio Corone)という小さなまちにある
    サンタドリアーノ教会(Chiesa di Sant'Adriano)を見たくて、
    この旅行の最初に南に行くことを決めたのでした。

    モザイクのようですが、モザイクとも違うオプス・セクティーレという技法で
    細かく切った色大理石を組み合わせて描いた蛇などの図があるのです。

    日本から現地在住の日本人にこの教会の予約とタクシーの手配をお願いしました。
    以前も書きましたが135エウロです。
    教会の予約は電話のみでしたし、タクシーも、私が見ている間は待機してもらう必要があったので、
    しかも19日にローマに着いて翌日7時間ほど(バスの代替があったので)かけてコゼンツァに移動し、その翌朝のピックアップだったので
    日本の方に間違いない予約をしてもらった方が確実だろうと考えたのです。
    現地で余裕のある方は、教会もタクシーも自力で手配すればもう少し安く行けるでしょう。

    8時ピックアップだったので、7時には朝食を済ませ歯磨きを済ませて荷物をまとめ、
    10分前にエレベーターに乗ろうと思ったところに、不意の停電。
    え?という感じで突然電源が落ちたのでした。
    窓からまちを見下ろすとよその家も灯りは消えているようです。
    ドアを開けてみたら、廊下の照明も点きません。
    もしかして…と思ったらやっぱり!エレベーターも使えません!!!
    5分ほど待ちましたが回復しそうもないので、7階から荷物を持って階段を下りました。
    なんと下り終わって、外に出たところで復旧したのでした!
    バカヤロ~。

    タクシーはちゃんと時間前に来て待っていてくれました。
    手配をお願いした方と同じまちに住む女性がドライバーでした。
    荷物を積んで乗り込み、出発。

    初めは高速を、

    降りてからは曲がりくねった田舎道を進んで行きました。

    車にはナビは付いていないし、ドライバーは初めて行くまちらしく、
    途中で2回ほど車を停めて、道を訊いていました。

    そしてさらに途中ちょっと興味をそそられるまちを遠くに見ながら進み、



    到着。

    思っていたほど小さな集落ではないようで、
    隣は高校なのでした。

    そしてそこから鍵を持っている人が出てきて、開けてくれたのした。

    ほかにお伴(?)の人が2人ほどついてきていました。
    いよいよ中に入ります。(つづく)

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コメント: 全7件

from: ぐら姐さん

2018年01月16日 20時33分46秒

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シニョレッリさん、

コメントありがとうございます。

シニョレッリさんは、サンタドリアーノ教会にも行かれているのですね!
すごいというか流石というか。
本当に感服してしまいます。

私は、本当の美術愛好家ではないので、費用vs効果ということは考えないのです。
もともとあるところに保存されているその場所でたった1つのものを見るのが好きです。
シニョレッリさんもかつてはそのように旅をされて、
いまは達観していらっしゃるのでしょうが、
私はまだまだその域に辿り着くほど多くの美術品を見てはいません。

私も、もうそれなりの年なのですけれど、まだまだドサ周りが好きでたまりません。
まち歩きも、食べ歩きも好きなので、ぼちぼちとゆっくり回りながら
行きたいと思うところを訪ね続けたいと思います。

>>7階から荷物を持って階段を下りました
>考えただけでも嫌になります。泊まるのは絶対無理ですね。

そうですよねー。
これには、私も呆れました。
せっかくエレベーターがあるのによりによってこのタイミングの停電とは!

>>本来の11:37の列車がパオラで接続する列車に間に合わせるため
>>バスの発車は11:08と言うではないですか!
>こんなのアリなんですか?私なら11:20頃に駅に行ったと思いますが、それではダメならば、マネッジ不能ですね。

切符を買うときの自販機は、正規の時刻で、
列車がキャンセルされて代替バスになるのが分っているなら、
時刻表を貼り出すべきですよね。
イタリアって、こういう点ではものすごく不親切だと思います。

こんな酷い目に逢いながらも、嫌いにはなれずに
逆に予期せぬことを察知する能力が身に付きつつあるような。

フィレンツェには、いずれまた1週間ぐらい滞在してゆっくり見たいとは思いますが、
美術史上、最高傑作はミケランジェロの「ダヴィデ」だと思うまでは、
まだまだ田舎巡りを続けたいと思います。

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from: シニョレッリさん

2018年01月16日 10時25分26秒

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ぐら姐さん、皆さん、こんにちは。

10年以上前にサンタドリアーノ教会に行った気がするので、当時の旅程表で確認したら、やはり行ってました。セミナー旅行のバスが行ったので、交通が大変などは覚えてません。
モザイクなんぞは写真で劣化する筈がないのですが、その頃は写真禁止だったと思います。教会の多くが、そして全美術館が写真禁止の時代でした。

それにしても個人で行くとなるとハードルが高過ぎで、再訪なんて、とても出来そうもない、というのがブログを拝見しての率直な感想です。

>7階から荷物を持って階段を下りました
考えただけでも嫌になります。泊まるのは絶対無理ですね。

>本来の11:37の列車がパオラで接続する列車に間に合わせるため
 バスの発車は11:08と言うではないですか!
こんなのアリなんですか?私なら11:20頃に駅に行ったと思いますが、それではダメならば、マネッジ不能ですね。駅前で途方に暮れるだけです。

>ほかにお供(?)の人が2人ほどついてきました
何のために?鍵を開けている人は、いわば勤務中でしょうに。

nasakuraさんもcokemomoさんも、この教会に行きたいと言っておられるのは未だお若いからだと思います。
7,8年前までは交通が随分不便で、目的がオンリーワンのところにかなり行きましたが、その時は十分満足したものです。ところが今となってみると、時間労力費用vs効果という点で、あれはどうだったか、と思うことが度々あります。
時間労力費用vs効果の点では、フィレンツェに行くのが最適と思う今日この頃です。

多くの旅行を経て、美術史上、最高傑作はミケランジェロの「ダヴィデ」だと思うようになりました。
そしてフィレンツェに行けば、多くのことに出会えます。
この当たり前のことに到達するのに、随分と時間、労力、それにお金がかかりました。回り道をしました。

気力、体力が十分ならば、例え辺鄙な場所であっても挑戦する価値が十分にあると思います。
今後の展開を楽しみにしてます。

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from: ぐら姐さん

2018年01月15日 21時43分18秒

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cokemomoさん、

コメントありがとうございます。

>カラブリア州の風景や町の様子を拝見しながら、なんとなく私が知ってるイタリア(狭い範囲ですが)と雰囲気が違うなぁと思っています。

私も、そう思いました。
比較的都会であるコゼンツァでさえも、そういう感じがあります。

タクシーを運転していたシニョーラもイタリア人なのに
ちょっと異質な感じもありました。
でも、とても善い方だったので、また来た時にはよろしくね、と言って別れました。
彼女はSperiamo(だといいけどね)と言っていましたが、
そこにはある訳ないでしょうね、という思いがあったと思います。
でもね、私は行っちゃうんですよ、気に入ると何度でも。(と心で呟きました)

>ロッサーノといえば、愉快なモザイクがあるサンタ・マリア・デル・パティーレでしょうし、スティーロもきっと候補に入っているのでしょうね。

そうなんです!
見たいですよね~。

私はカラーブリアの食べ物もかなり気に入ってしまって、
これ目当てでも行きたいので、来夏行くことはほぼ決定です。

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from: cokemomoさん

2018年01月15日 20時54分20秒

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ぐら姐さん、みなさま、こんばんは!

ぐら姐さん、本当に行かれたのですねーー
(あ、もちろん行かれた事は知っていましたけど、こうして道のりや内部の様子を詳しく見せていただいて、改めて感じいった次第なのです)

カラブリア州の風景や町の様子を拝見しながら、なんとなく私が知ってるイタリア(狭い範囲ですが)と雰囲気が違うなぁと思っています。貧しいとかそういうことではなく、、うまく言えないのですが。
ギリシャ系の修道士たち、そしてアルバニアからきた人々、積み重ねがそう感じさせるのかもしれないなと思ったりしました。

サンタドリアーノ教会、ここまで中の様子を見せてくれたサイトなんてなかったのではないかしら。本当にありがとうございます。
ビザンチン風のフレスコ画も好きな感じだし、蛇やライオンはもちろん、これもオプス・セクティーレ(螺鈿ではなさそう)の祭壇も美しいですね。口から木を生やしたおじさんの目といったら。
はぁ・・・行きたい。

ロッサーノといえば、愉快なモザイクがあるサンタ・マリア・デル・パティーレでしょうし、スティーロもきっと候補に入っているのでしょうね。本当に素敵ですね。
羨ましがってばかりいないで、私もいつか行くことができるように、修行しようと思います。
例えば・・イタリア人ドライバーとのドライブで沈黙に耐える力とか、イタリアで電話をかけるとか、無視されないメールを書けるとか・・どれも情けない(^^;)

ポテンツァと経てメルフィですよね。引き続き楽しみにしています。

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from: ぐら姐さん

2018年01月15日 20時25分24秒

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nasakuraさん、

はい。細長くるりん蛇もいい感じですよね。
現在は教会としての機能は果たしていないと思います。

カラーブリアには、15世紀ごろにアルバニアからの移民が入り、
今もアルバニアの言葉や習慣を保存している集落がいくつもあるのだそうです。

そして、ロッサーノにも素敵な教会があることを知ってしまって、
今は夏の旅行のために移動手段などを調べています。

>地元の青年たちが、こうして鍵を預かって管理しているのですね。
>ひっそり永遠に守っていってほしいです。

本当に。
心からそう思います。
そしてイタリアの深~い懐にますます入り込んで行きたくなるのです。

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from: nasakuraさん

2018年01月15日 19時34分56秒

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ぐら姐さん、

ぐるぐる蛇のほかに別の蛇のも興味深いですね。
いつか見に行きたいものです。
こちらは教会としては機能していないのですね。
移民の学校であった、というお話も興味をそそられます。
地元の青年たちが、こうして鍵を預かって管理しているのですね。
ひっそり永遠に守っていってほしいです。

イタリアにはこのような芸術がたくさん眠っているのですよねぇ。

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from: ぐら姐さん

2018年01月14日 22時55分29秒

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サンタドリアーノ教会

中に入りました。
あの蛇が施された床は、鉄の柵で保護されていました。

全部で4つあるんだよ、と鍵を開けてくれた若者たちが言いました。
あ、これこれ。
入り口に一番近いところに、写真でみた蛇がありました。
思っていたより小さいものでした。
細工がとても細かいのです。

次は別なパターンの蛇。

そしてライオン。

最後の一つは、大分欠けています。

蛇とライオンの間にあるものは何でしょう?

そもそもは10世紀にギリシア人の修道士が庵を結んだ場所で、
11世紀末から12世紀初頭にカラブリア伯の寄進によって
ベネディクト会の修道院が建てられました。

17世紀にはアルバニア移民のために学校として使われ、
その際に鐘楼や玄関間などが取り壊されてしまったそうです。

主祭壇。





この人だけが裸で、股間を葉っぱで隠しています。









中庭というか裏庭に出る出入り口。







独り占めでゆっくり見せていただき、その間3人の若者は静かにおしゃべり。
お礼を言って外に出ました。




この日は、とても寒い日でしたが、晴れていてよかったです。
タクシー運転手のシニョーラは、去年も寒波は来て山に雪が降ったけど
今年は11月に寒波が来てからずっと寒くて、
こんなに寒さが続くことはめったにないのよ、と言っていました。
この寒波は、このあとクリスマスまで続きました。

それから、彼女の住んでいるまちや、他のまちのことをいろいろ聞きました。
ビザンチンの教会があるまちがいくつもあるそうで、
夏の旅行までにいろいろ調べてみようかと思いました。

コゼンツァの駅で降ろしてもらい、
思っていたよりも早い電車に乗れそうです。
自販機で11:37というのがあったのでその切符を買い、
念のため、窓口の女性に尋ねたら、案の定、やはりこの日も列車はなくて代替バス。
しかも本来の11:37の列車がパオラで接続する列車に間に合わせるため
バスの発車は11:08だと言うではないですか!
その時の時刻が11:06だったので急いで乗り場に行って、バスに間に合ったのでした。
パオラに向かうバスの中から見えた景色。

前日よりも風が強く波もあったので、パオラが近くなっても、
美しい写真は撮れませんでした。
パオラから次のまちポテンツァに向かいました。

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