実は私、なんとかと煙は…のなんとかの類でして、高いところ大好きです。
今日の勝手にお気に入りはその高いところから撮った写真。
シエナのマンジャの塔から見下ろしたところです。

シエナはまち並みが美しく、歩いてとても楽しめるまちですが、
上から眺めても美しいですね。



塔に上ったのは午前中で、初めのうちはカンポ広場には少ししか人影が見えませんでしたが、私たちが塔の上にいる間に、だんだん人が増えてきました。

シエナには、フィレンツェ辺りから日帰りで訪れる人も多いようですが、
日帰りで訪れる人の多い時間帯はけっこう混み合っているので、
泊まって、夕方から夜にかけての時間帯や、早朝にまちを歩くと満喫できます。
それはどのまちにも言えることですけれど。

夏のバカンス宿もいいですが、
生活している窓辺から顔を出す人の写真も好きです。


これは、違った雰囲気の窓写真。

窓じゃないですが通りすがりに目が合って、挨拶をし、言葉を交わしたシニョーラ

小さな小さなまちの何気ない日常というのも好きです。

とても暑い日に木陰に腰を下ろすシニョーレ

最後に可愛くて可愛くて追いかけて撮った子猫ちゃん。

ザヴィエルさん、

こういう風景、いいですよねえ。

＞私的にはプロチダのあのホテルからの眺めが一位（ベランダじゃ無く通路ですけど椅子もテーブルも置けたし）

全くもって同感です。

↑ここより一番奥がいいですけどね。
次にイタリアに行くことができるようになったら、絶対に行きます。

グラ姉さん

いやぁ大好物の写真たちベランダから海が見えたらそれだけでよし、私的にはプロチダのあのホテルからの眺めが一位（ベランダじゃ無く通路ですけど椅子もテーブルも置けたし）、下2枚特にいい、バカンス用の一月貸しルームでしょうか今は毎年同じところへ行く習慣も少なくなったようですが子供達一生忘れないですよね。

でも持ち送り無しの薄い床のベランダ怖いんです私。

昨日イスキア島の写真を載せたら、もう1枚載せたい写真があったので、今日も。
これ、似たものを’11年に載せたのですが、今ごろになってこっちのほうがよかったなと気が付きました。

床屋のウィンドウの道具類が素敵と思って2枚撮ったのですが、
こちらには床屋とその客の人形を興味深げに見ている男の子が写っているのでした。
（今頃気が付いた間抜けな私です）

床屋の道具類、幼少の頃ご近所の床屋に行って散髪をしてもらっていました。
（当時、私の田舎では子供が美容院で髪を切ってもらうというのは無く）
その頃床屋で見かけた道具類と似ていてとても懐かしい気持ちになったのでした。
隣の席のおじちゃんの顔に、クリームのような泡々をたっぷりつけて髭をそっているのを、面白そうだなあ、やってみたいなあ、と思って。
よく見るとマグカップも皿も、なかなか素敵ですよね。

客が二人、それもまあまあ若い人。

床屋の腕は、ちゃんと今風にアップデートされているのでしょうね。

ここにも陶製の表示。

これは前にも載せましたが、今さらながら、このカエルを買ってくればよかったと残念に思っています。

こういうものの方が実用性はありますが、よく見るとなかなかのお値段。

買うならやっぱりシチリアかなあ。
あ、ヴィエトリ・スル・マーレの陶器屋もそれほど高くはなかったので、
これは観光地値段なのかも。

パン屋にも陶板の名前。

この写真のおじちゃんをモデルにして作った新しいものなのでしょうね。

ではまた次回。

イタリアに行くと、この手のまち案内というか地域案内をよく見かけます。
陶製のものは南イタリアに行く多いような。
これが本日の勝手にお気に入りです。

日本だと、陶製のものはまずないし、地図が正確だったり、表記が細やかだったりするのでしょうが、そこに置いてその場の雰囲気が素敵なのは断然イタリアのもの。

児童向けの冒険小説に登場しそうな地図だと思います。
（それだと、宝の在りかや途中の獰猛な動物や困難な崖などもありそうですけどね）

イスキアのホテルのこのなんでもない写真も好きです。

暗い部屋と日の当たるベランダ。
バカンス感があって、わくわくします。
ここ、そこそこの広さのベランダだったのです。

温泉付きのホテルで、外観もいかにもな感じ。

別なお宿のベランダを外から撮った写真。


みんなで夏のバカンスをゆったりと楽しんでいる感じが好きです。

さて、アッズーリ敗戦ショックから立ち直らないと。
今年初め頃だったでしょうか、markitosugiさんがイタリア各地の美しい写真をクイズにしてくださった中に登場したピティリアーノの写真を載せます。

今日のというかまだアッズーリ敗戦ショックを引きずっている気持ちにはこのぐらいのかすんだ空がちょうどいいかと。
でも、もう少し引いて撮った写真の空は、青いのです。

ここから近いところにソラーノ、ソヴァーナと言ったすてきなまちがあることをこの時に知り、
でも公共交通利用の旅行で、しかもバス便がぐんと減る（あるいはなくなる）真夏には行くことかなわず、別な年の秋に弾丸で行ったのでした。

ピティリアーノだけでも見る価値ありだと思うので、機会がありましたら是非訪れてみてください。


バスでサトゥルニア温泉にも行きましたっけ。

水着の上に洋服を着て行き、帰りはこのバールの陰の方で、皆がやっているようにバスタオルを使って巧みに濡れた水着から乾いた下着に着替えて帰りましたっけ。

こういう施設が便利にできていないところも結構好きです。
余計なお金を使わないで済むし…
そう言えば円安が進み、ドルもですがユーロが高くなってきていて、
仮にウクライナ問題が落着してイタリアに行こうと思っても、
予算オーバーになりそうで心配です。
（そもそも、予算なんて立てているのかと突っ込まないでくださいませ…）

ザヴィエルさん、

＞ショックが大きすぎて立ち直れるか、、、、

イタリアのスポーツ新聞のサイトを見たら、
次世代のアッズーリのことが書かれていました。
2026年はアメリカ、カナダ、メキシコの3か国共催になるのだそうですね。
出場枠も32チームから48チームへ拡張されるそうなので、
次回に向けて強いアッズーリを作って行ってもらいましょう。

キエーザ君の怪我は、アッズーリにとってもユーヴェにとっても痛いです…

グラ姉さん

ショックが大きすぎて立ち直れるか、、、、バロテッリがいれば、、、キエッリーニが大嫌いだからなぁ、、、、キエーザがいれば、、、、怪我かぁ、、、、ロカテッリがいれば、、、、コロナかぁ、、、、、チーロが決めていればぁ、、、国内専用かぁ、、、

ショック…
ザヴィエルさん、ショックです。
まさか北マケドニアにアディショナルタイムで点を入れられられるなんて…
まさか2大会連続で本大会に出場できないなんて…
昨年はヨーロッパチャンピオンになったというのに…

さて、「勝手にお気に入り」のトピでした。
ローマを訪れてこんな写真を撮る人はそうそういないでしょうね。

ここ、とりあえず、トラットリアなのです。
中はこんな感じ。

疲れていて、近くの店でいいやと言う感じで入ったのです。
手前に見えている生ハムを切る機械で、お店の息子（と言っても大人です）君が切る様子をテーブルから見ていたら（私の席の近くだったので）、
味見どうぞ、と言う感じで一切れ手づかみでくれましたっけ。
私も手を出していただきました。

見て選べる料理がいろいろあって、結構気に入りました。



ローマ風カルチョーフォがありました。

一番好きなのは、ユダヤ風なのですけれど。
（これは、別な時に別な店で食べたものの写真）

このお店、テルミニ駅の近くなので、この近くに泊まった時にペコさんと二人で再訪しました。
その時に私たちは海老とズッキーニのニョッキをオーダーしたのですが、
出てきたのはトマトソースのニョッキ。
私が、あらおばあちゃん、違うわよ、というと
「Ho sbagliato！(間違えちゃった）」と少し落ち込み気味。
ま、いいわこれでということにしたのですが、
おばあちゃん、去り際にもう一度Ho sbagliato...とがっかりした様子。
それ以来、このおばあちゃんを「オズバリアートのおばあちゃん」と呼んでいます。
（トマトソースのニョッキを食べて、「おばあちゃん、大丈夫。美味しいわよ」と言うと「Oppure meglio（むしろ、こっちの方がいいぐらいよ）」などと言う方でした）
その時にペコさんがオズバリアートのおばあちゃんの写真を撮りたいというので
撮ったのがこれ。

おじいちゃんは、料理を運ぶ手が小刻みに震え、足取りもゆっくりゆっくりでしたが
働くことが好きと言うか、一生現役でいたいというような感じでした。

この何年か後に食べに行ったら、お店の片付けでもしたのでしょうか、
オズバリアートのおばあちゃんと息子君夫婦が店の前に椅子を出して夕涼みをしていました。
今日から休みよ、休み！と晴れ晴れした顔で言うのでした。
あの、さっぱりすっきりした笑顔、写真に撮りたかったなあ。

昨日、一昨日は冬に逆戻りして、寒かったですねえ。
我が家は関東ほどではありませんでしたが。

勝手にお気に入りの写真も冬です。
オルヴィエートからちょこっと出かけたチヴィタ・ディ・バーニョレージョ。

上のような橋の手前からの写真はよく見かけますが、チヴィタから橋を見下ろす写真はあまりないですよね。
ということでこれが本日の勝手にお気に入り。

チヴィタは、滅びゆくまちと言われていますが、
既に滅びているというか、観光用の店などに通勤している人たちがいるだけのような感じでした。
滅びゆくまちの夕暮れ近くの空。


この店の暖炉で焼いたブルスケッタが、それはそれは美味しかったことが一番の思い出です。

ザヴィエルさん、

「裸祭りのようなこのポスター」
ワハハ！何ともストレートな表現ですねえ。
みなさん、裸に耐えられる鍛え方をしていますからね。
奥で座っているピルロだって、試合で見ると（他者と比べると）細く見えるのに
ちゃあんと鍛えた体ですものね。

＞いよいよ運命のプレイオフどうなりますか

ヨーロッパチャンピオンですから、大丈夫！！！
そう信じて応援しましょう。
Forza azzurri！

グラ姉さん

私も裸祭りのようなこのポスター見ましたポスターもパンツも欲しかったぁガッちゃんの履いたのでも可🤣

いよいよ運命のプレイオフどうなりますかポルトガルが強そうだけどイタリアはヨーロッパチャンピオンですからやってくれると思います、その前に北マケドニアに勝たないと。

春がやってきて光あふれる写真を載せたいところですが、
今日は秋から冬に向かうミラノの写真を載せます。


生活感のある写真は、生活する感覚で滞在していないのであまりないのですが。

先日読んだ、内田洋子さんの「十二章のイタリア」という本に次のような文章がありました。

「拠点を持ち、暮らすようになって初めて、生きたまちが見えてくる。
…………
早朝、路面電車が近くの車庫から出てくる。
日中には気が付かなかった振動が、古い敷石を伝って響き寄る。それに合わせて道沿いの店のシャッターが細かく震えている。
バールへ新聞や雑誌を届けるために、キオスクの店主が自転車で走る。力強い路面電車の車輪の音と、軽やかに急ぐ朝の自転車のペダルの音が並んで聞こえてくる。
…………
夜更けて帰路を急いでいると、道端でうずくまっているホームレスに、近所のバールの店主がワインをコップに一杯とピッツァ一片を振る舞っている。夜霧と闇に紛れて、二人の顔まではよく見えない。」


最後のくだりのバールの店主がホームレスに振る舞う様子が見えるようです。
いつだったか読んだ本に、まちで物乞いをする人々に、施しをするかどうかの話が出ていて、
日本人は、もしかしたらこの人は職業として物乞いをしていて、実は帰宅するとけっこういい暮らしをしているのかも知れないと考えたり、公的扶助を受ければよいだろうと考えたりして施しをしないことが多く、
イタリア人は、ほんの気持ちばかりでも施しをする人が多い、さすがクリスチャンの国だ、
というようなことが書かれていました。

日本人、イタリア人、皆がそのような行動をとるわけではないでしょうが、
ホームレスにピッツァとワインを振る舞う店主のような人は、イタリアにはきっとたくさんいるのでしょう。
日本にだっているかも知れないけれど（例えば、賞味期限切れの弁当をホームレスに渡すコンビニの話とか）、そんなに多くは無いような気がします。

ここでそういう比較論をしたいわけではなく、
どちらかというと気取った冷たい印象のあるミラノにあっても、
暮らしてみれば生活の息吹が感じられ、心温まる光景を目にすることもあるのだろうなあ、
そしてそういう日常の断片を私も見たい、感じたいと思ったのです。

ローマでは、移動に便利なテルミニ付近に宿をとることが多かったのですが、
近頃は、連泊するときには違うエリアを選ぶようになりました。
以前よりは、暮らす感覚で滞在することができるようなり。

ところがミラノではほとんど中央駅付近、そこから少しだけ歩くエリアにのみ滞在してきました。
せいぜい今日載せた写真のエリアぐらい。
それでも、夜ちょっと遅めにミラノについて宿に急ぐときに見かけた店などに
人の姿は無くても、生活感があるような気がしました。



そう言えばミラノでキッチン付きの宿に滞在したことがありません。
今度行くときは、生活感のあるエリアでキッチン付きの宿に滞在し、
すごく早く起きてまちの音を聴いたり、バールに腰かけてゆったりと人々の様子を見たりしたいと思います。

今日はミラノの写真を載せようと思っていて、どれにしようか探していたら、
こんなものを見つけてしまいました。

これ、’06年の冬に行った時のものです。
イタリアがワールドカップで優勝した年です。
記憶に残っていない方のために書くと、フランスとの決勝戦で
フランス代表のジダンがイタリア代表のマルコ・マテラッツィに頭突きをして退場になり、
騒然とした雰囲気のまま試合が続き、延長戦でも決着がつかず、
PK戦を制してイタリアが優勝したのでした。

マテラッツィがジダンを怒らせる言葉を投げつけたのだとか。
でもその言葉が何であるかは明かされず、
「お前の母ちゃんデベソ」とか「お前の母ちゃんは娼婦」レベルの言葉だという噂もありましたっけ。

その試合の主役の二人を模した人形を飾ったウィンドウです。
あまり趣味の良いものではないですね。
でもあの優勝には、イタリア中が歓喜しましたし、私もすごく嬉しかったです。

その年のドゥオーモ横。

そしてラ・リナシェンテの下着売り場にはこんな写真。

イタリアのトリコローレの入った下着は、メンズのものしか売られていなくて、
レディースが無いのがとてもとても残念でした。
今でもほしいと思っています。

あ、今日はミラノの写真を載せたかった訳があるのですが、
冒頭の写真を見つけて逸れてしまったので、それはまた次回。

Yukoさん、

返信を抜かしていました。
失礼しました。

＞アン王女も言っています、一番良かったのはとの問いに「ローマです！」と^^

うふふ。
それは、アン王女にとっては、楽しく自由な時間を過ごしたからでもあるのでしょうけどねえ…
あの映画のローマは本当に魅力的ですよね。

マッチンさん、ザヴィエルさん、

＞16世紀以前の中世があまり残されていない、つまり繁栄、文化、芸術などの不連続性を感じます。
初期ルネサンスが今のローマに欠けているような。

そうなのだろうと思います。
中世のローマは一番廃れていたというか、人によってはローマの暗黒時代とも言っているようですが、
私は、繫栄した時代も廃れた時代も含めて、不完全な積み重なりが魅力でもあるように思います。

藝術新潮で’07年に特集した「中世の美を歩く五日間」を手に取って歩いたことがあるのですが、見て歩いてとても気に入りました。
多く残っているわけでもなく、華やかさや豪華さはなくても、とても惹かれました。

＞ローマにおける教会、貴族の建物や公共のモニュメントなどをバロック様式に再建、改造したことも大きい

そうなのでしょうね…
バロックはあまり好きではなくて、その点では残念に思います。

＞中世が今でも連続的に残されている点では、私はフィレンツェが好きです。

私も、フィレンツェも好きです。
でもどちらかと言うとやっぱりローマかなあ。
雑多と言うか雑然というか、そういう面があるのもけっこう好きで。
そこら辺りはザヴィエルさんと似ているような気がします。

マッチンさん
有難うございます
《14世紀前半の教皇庁のアヴィニョン時代にローマが寂れてしまいましたが、さらに1527年のローマ劫掠による略奪と破壊が加わったので、16世紀以前の中世があまり残されていない、つまり繁栄、文化、芸術などの不連続性を感じます。
初期ルネサンスが今のローマに欠けているような》

ローマが何と無く好きな理由をうまく表現できなかったところがマッチンさんとグラ姉さんのこの文章ではっきりした気がします、これこそがローマが好きな理由なのです、長い歴史の良いところも悪いところも積み重ねさらにそれを正しもせず放置したような街（みんなに評判の悪いあの巨大ケーキのような建物でさえ）だから歴史の連続感が観光で歩いている自分もその続きとして今とリアルに繋がっているような錯覚を覚えるのです。

まぁ妄想ですけど。

《人それぞれの感じ方があるのでしょうが、ローマには古代よりいろいろな時代が重なっている都市であることの面白さがあり、さらに人々の生活感を感じられるエリアも身近に感じられ、懐が深いというか、ローマを歩いていると受け入れられる感じがあると私は感じます》

グラ姉さんも似たような感覚ですかね。

ぐら姐さん、皆様、

もう一つ大事なことを失念しました。お詫びします。バロック様式に関することを付け加えさせてください。

宗教改革に対するカトリックの優位性を訴求するために、ローマにおける教会、貴族の建物や公共のモニュメントなどをバロック様式に再建、改造したことも大きいと思います。

ぐら姐さん、皆様、お久し振りです。

ローマが良いのは同感ですが、古い建物を見て回ると、中世らしい建物があまり残っていないと感じます。
14世紀前半の教皇庁のアヴィニョン時代にローマが寂れてしまいましたが、さらに1527年のローマ劫掠による略奪と破壊が加わったので、16世紀以前の中世があまり残されていない、つまり繁栄、文化、芸術などの不連続性を感じます。
初期ルネサンスが今のローマに欠けているような。

中世が今でも連続的に残されている点では、私はフィレンツェが好きです。