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イタリア!小さなまちと田舎の旅

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from: ぐら姐さん

2022年06月23日 08時35分30秒

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勝手にお気に入り パート3

気が付けば、勝手にお気に入りパート2のトピックもコメント数が120を超えていたのでパート3を始めることにします。イタリアの魅力は山ほどありますが、まち

気が付けば、勝手にお気に入りパート2のトピックもコメント数が120を超えていたので
パート3を始めることにします。

イタリアの魅力は山ほどありますが、
まち並みや建築、美術、音楽、海、山、料理、人…
私はそのすべてが好きですが、まだ現役で仕事をしていた頃は、
このぐらいの時期になると、まずはバカンス第一でした。
すでに1週間ほど夏のバカンスを過ごす宿は決めていて、
その前後でどこに行こうか、何をしようか、面白そうな見学先はあるか、など
あれこれ夢中で調べて、わくわくしていました。

’06年にファヴィニャーナ島に滞在することを決めた後、
せっかくだからパレルモでは市場を見て歩こうということになり、
市場はその前の冬に一人で行き、イプさんにもその楽しさを是非楽しんでもらいたいと思っていました。

今日は、そのときの写真を何枚か。

貝の店のオッチャン、キリッと引き締まった表情でいいですよね。
プロ意識を持って仕事をしている感じ。



こうして見ると、市場って男の行くところなのですよね…
やはりこういう点ではイタリアも日本も、男の…女の…ということはなかなか変わって行かないのでしょう。
市場だと力仕事ということもあるのでしょうか。

その前の冬の写真も。

私は、この店を見て素通りはできず、茹でたてのタコを食べたのでした。


すぐ後に来た男性が甲烏賊のイカスミ和えをオーダーし、
私はよほど物欲しそうな眼をしたのでしょう、1つ食べる?って言ってくれて
味見させていただきました。

茹でたて、ドンピシャの茹で加減の身にほの甘いイカ墨の絡んだ烏賊を口に入れた時の感覚、今でも忘れません。

珈琲を焙煎している店もとても興味深かったです。

美味しいカッフェを飲みたくなりました。

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from: ぐら姐さん

2022年07月31日 15時11分22秒

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ローマのすごいところは、市内にも遺跡があちこちにあること。
中でもフォーロ・ロマーノは古代ローマの街がそのままそこにある感じで、歩くのも楽しいです。

’16年夏は、フォーロ・ロマーノに面したローマ皇帝の宮殿の一角にあるサンタ・マリア・アンティークア聖堂に行きました。
もともとは1世紀末に皇帝の邸宅の一部、ロビーとして建てられたらしいのですが
6世紀に聖母マリアに捧げる教会として改築されました。
ところが847年の地震で崩壊、その後ほぼ900年にわたり土砂に埋もれていたものが
1900年から発掘がおこなわれ、多くの貴重なフレスコ画が残っていることがわかったのだそうです。
1980年代より修復作業に入って以来、一般公開されるのは実に30年ぶりとのことで見に行ったのでした。



この時は、期間限定のプロジェクションマッピングも行われていて。

そこにしばらくたたずむと、実物を見て、プロジェクションマッピングを見て、
と両方を楽しめるのでした。

ついでにその辺をウロウロと散歩して。


時を超えて遺るまちを見ていると、自分の存在の小ささを感じ、そして小さいからこそ、自分の生を全うしたいと思ったりして。
ローマ散歩、大好きです。

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from: ぐら姐さん

2022年08月01日 10時03分10秒

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私の知人が、鰻のかば焼きを食べて、ワイン好きの旦那様がピノ・ノワールを合わせたらぴったりだったと言っていました。

それを聞いて、2つのことを思い出しました。
1つ目は古い話で、’03年のこと。
夏の旅の終盤で、オルベテッロに行きました。
オルベテッロは、潟でボラの養殖をしてボッタルガ(カラスミ)を製造しているまちです。
今は廃刊になった雑誌エスクァイアで見て行ってみたのです。
漁師さんたちの作っている組織が、岸壁辺りで食堂をやっていて、
そこで食べたくてそのためだけに行ったのです。

もちろんボッタルガのパスタを食べたのですが

↑一番手前のフジッリがそれです。
ああ、全然写真映えしませんねえ。とても美味しかったのですけれど。

今日の話はボッタルガのことではなく、
ボラから卵を取り出してボッタルガを作るわけですが、残ったボラの身を捨てるのはもったいないので、3枚におろして特製のたれに漬け、干したものも作っているのでした。
それの炙ったものが下の写真手前左のもの。(すみません、上の写真を部分的にアップにしただけです)

これを1切れ食べたときに、ヴィーノの赤を飲みたいと思ったのです。
サバとか、アジとか、いわゆる青魚を食べてビールを飲むと口の中が生臭いというか金臭いというか、独特の嫌な感じが広がって、あ、失敗した…と思うことがあるのですが、
このボラもそんな感じで、ヴィーノ・ロッソを追加で買いに行って。
そうしたら、近くを通りかかったイタリア人が、魚に赤かよ…とつぶやくのが聞こえたのです。
私は、心の中で「ふふ、君は味音痴なのだねえ…。肉には赤、魚には白、という常識がすべてではないのだよ」とつぶやいていました。
本当にね、このボラには、軽めの赤がぴったりだったのです。

2つ目の話。
’16年夏に、鰻のまち、コマッキオに行きました。
これまた食べたいためだけに行ったまちです。
(本当は穴子のリゾットが美味しかったと聞いて行ったのですが穴子はどこにもなかった…)

これがその鰻のリゾット

ああ、やっぱりこれも映えませんね…
でも、とても美味しかったのですよ。

この時は、店の女主人がかっこよくて、
どの店もリゾットは2人前からとメニューに注意書きがあり、
この店もそうだったので、私が2人前をオーダーすると、
「あなたは1人なのにどうして2人前?」と聞いてくれ、
「私がメニューに2人前からとあるので。これが食べたくてこのまちに来たのです」
と言うと、
「大丈夫、1人前で作ります」と言ってくれたのです。
その時に、鰻に合うヴィーノのお薦めを聞いたら、
「皆さん、魚には白と思っていらっしゃいますが、鰻には、赤が合うのですよ。
この地域の砂地で作られているメルローがお奨めです。」
ほらね、分かる人は分かる、赤が合う魚類もあるのよね…と思いながら
それを出していただきました。


最初にいただいた「マグロのしゃぶしゃぶ」(と言う名前でしたが、しゃぶしゃぶというより、たたきという感じ)にもとても合いましたよ。

今度鰻のかば焼きを食べるときには、ピノ・ネーロを合わせてみようかな。

ついでに懐かしいオルベテッロの写真を。


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