ピサの城壁を歩いて一休みした後は、部屋に戻るのを止めて、直接フィレンツェに行くことにしました。
この日はすでに朝往復で50分ほど歩き、それから20分ぐらい歩いて城壁の入り口まで歩き、さらに直射日光を浴びて城壁を3㎞歩いた後だったので、宿までまた歩いて腹ごしらえをしてからさらに駅に向かうのは体力的にきついなあと思ったのです。
それなりに暑い日でしたから。

近くのタバッキでバスチケットを買って、駅に向かい、フィレンツェ行きの列車に乗りました。
水筒から水が漏れたこともあって、水が欲しいと思いgoogle mapで近くのスーパーを検索したら、またカルフール・エクスプレスがすぐ近くに出てきたのでそこまで行って購入。

フィレンツェに行ったのは、旅先からも書きましたが、今修復中の大聖堂の洗礼堂が工事の脚組を使って普段はけっして見ることのできない天井に近いところのモザイクをガイド付きで間近に見られるガイド付きツアーがあることを知ったからです。

そのことを知ってすぐ予約を入れようと思いサイトを見てみました。
ピサには2泊（27･28日）なので、次のティヴォリに向かう29日の午前中に予約が入れられると良いと思ったのですが、無理でした。
可能なのは、28日の午後5時からの英語のガイデッドツアーのみ。
しかたがないのでそこを予約し、ピサから日帰りすることにしたのです。
夜遅くなるかもしれないし、本当はプラートにもピサから日帰りで行こうと思っていたのですがピサ滞在中には無理になってしまったので、ティヴォリ2泊を1泊に変更し、プラートに1泊することにしたのでした。

フィレンツェは、ピサ以上に観光客でごった返していました。
ピサよりもずっと暑い気がしました。（木陰と言うものがないですからね…）

チケットには洗礼堂のガイデッドツアーだけでなく、ドゥオーモやドゥオーモ博物館の入場も含まれているので、少し早めに着いてドゥオーモ博物館に入場しました。
以前けっこうじっくり見ているので、今回は避暑のためにちらっとみてあとは休みました。





洗礼堂の集合時刻に合わせてお手洗いを済ませて行きました。
入り口に行ったら、リュックを預けてきなさいと言われ、
集合場所は洗礼堂の近くなのに、荷物預かりはドゥオーモの裏の博物館のそばだそうで、そちらから歩いてきたのに、また往復させられるはめに。

ツアー開始となりました。
洗礼堂の中央に金属パイプを組んだ階段があり、その途中の周りは、本来見られる天井画を描いたシートで覆ってあります。

この入口から入って階段を上り始めました。

1回のガイデッドツアーは定員5人のようです。だからすぐに予約が埋まるのですね。
それなのにガイドは2人。
1人は洗礼堂内に描かれている図像の説明（テーマや描いた人や特徴など）
階段を少し登ったところで床のモザイクの説明もしてくれました。





それからぐんぐん上って、張られているシートの上に出ました。
もう1人のガイドの人はモザイクの技法や材料などの説明をしてくれました。
使われている石は6種類と言っていたような気がします。
（結構早口でたくさんのことを話すので、その場で聞き逃すまいと一生懸命聞くのですが、聞いた端から抜けて行くと言うか次のが入ってくると言うか記憶に残っていないのです。録音して来ればよかったでしょうか）

そして残念なことに手で触れられるほど近くで見られるのに、写真撮影は禁止なのでした。
テッセラのグラデーションの見事な様子や、炎の赤はモザイクの上から塗料（染料？）で塗っている部分など本当に間近に見られて素晴らしい経験ができました。
修復が終わったら再訪して改めて単眼鏡で見てみたいと思いました。

見終えて、一応洗礼堂と大聖堂の写真も。



そして、すぐにピサに帰りました。
フィレンツェがあまりに人が多くて食事をしようと思えなかったのです。
そこらのものに高いお金を払いたくはないので。

ピサに着いたのが20時頃。
バスは「３＋」よ、と聞いていたので、そう書かれていた駅前のバス乗り場で待っていたら、駅前通りを「３＋」のバスが通り、駅前通りで1度停まって、すぐに走り去って行きました。
え？何？今のは？？？

そちらの方に行ってみると、そこにも「３＋」と書いてあります。
どうやら、この路線は駅が始発ではなく、駅を通過してA方向へ行くバスとB方向へ行くバスがあるようで、乗り場が２つあるのでした。
宿の人は自分がバスに乗ったことがないから詳しい説明が書けなかったのですね。
正しいと思われる方のバス停で次20:30発（終バス）を待ちます。
何人か待っている人がいるのに、20:45になってもバスがやってきません。
待ちくたびれて、諦めて、タクシーに乗って帰りました。（10€でした。’19年は1200円ちょっとだったのにこのときは1800円近く。痛かったです。バスの切符を無駄にしてしまったし）

朝買っておいたローストチキンの半身を電子レンジで温めて、それとミニトマトの晩ご飯。

このチキンはこの日のセール品で4€だったのですが、なかなか美味しくてお得感がありました。

城壁歩きの続きの続きです。
こんなアングルで斜塔のてっぺんを見ようとは。



もう少し歩き進むと洗礼堂の全体がよく見えました。

城壁もそろそろ終点の辺りの角に、ライオン像があります。
今は塞がってるライオンの門の上だそうで。

城壁のすぐ外にあるユダヤ人墓地も見えました。

最後の出口よりもう少し先まで城壁は続いています。
ライオンのお尻まで行ってみました。

下界に下りて、洗礼堂の日陰で一休み。
小さめのショルダーバッグとリュックで歩いていたのですが、背中の汗がすごくてシャツもびっしょり…と思っていたのですが、なんとリュックに入れた水筒の口が緩み、水が漏れていたのでした！！！（なんというおバカ）
パイロット姿のスヌーピーが気に入って買ったANAの保温水筒なのですが、取り外しできる飲み口の材質があまりよいものではなかったみたい…

少しゆっくり休んで、背中を乾かしました。

城壁歩きの続きです。
城壁の高さがよく分かる写真です。
このぐらいだと、高所恐怖症の人も怖くないかしら。

サン・フランチェスコ教会が見えてきました。

こんな塔が。
1900年代初頭に建てられた工場群の一角で、今はピサ大学の関連施設になってるそうです。

この近くの城壁への入り口は、閉鎖されていました。

この（クソ）暑いのに、卓球をしている人たちが。

上半身裸の人たちは、日焼けができて一石二鳥なのでしょうけれど...
楽しそうな声が、城壁の上まで響いてきました。

オリーブの木のある一角

これは個人のお宅の一角？小さな工房の一角でしょうか。



普通の住宅のベランダは、のぞかれないように目の細かい網が貼ってあり、写真撮影禁止の表示がありました。

まちの中にあるネロ皇帝の浴場と呼ばれるローマ時代の遺跡。

斜塔と大聖堂が見えてきました。

つづく。

今回、ANAの特典航空券で行ったのですが、羽田発21:30頃のフライトは、
離陸後の食事がありませんでした。
水のペットボトルと、おやつセットと言った感じのひも付き透明ビニール袋に個包装の小さなパンやスナックなど数種類が入ったものが配られておしまい。
飲み物サービスだけはありました。
搭乗前に軽めの夕食は取っていたのでそれで問題はありませんでしたが、なんだか寂しい感じがしました。

私は、映画を1本観た後はひたすら眠っていましたが、隣りのカップルはずっと起きていたようでCAさんに小腹が空いたと言っていろんなものをいただいて食べていたようです。
ふと目が覚めた時にもCAさんが様々なスナック類とバナナをトレイに載せて彼らのところに持ってきたので、私も横からバナナを1本いただきました。

この時にもらったおやつセットは、のちのち役に立ちました。
フランクフルト経由だったのですが、待ち時間が3時間近くあったのでバナナを1本食べましたし、
ピサの1泊が明けた朝食に、おやつセットの小さいパンと持参のソイジョイを食べるなどしました。
ユーロが高いことに加えて空港のものの値段はさらに高いので、自前でなんとかなるように繋ぎでちょっと食べられるものを持参していました。

ピサのお宿の主は、親切な方でWhatsAppで無事に入室できましたか？とメッセージをくれました。
既に、ピサは初めてでないことは話していましたので、じゃあこれはどう？という感じで紹介してくれたのが城壁歩き。
9mの高さからピサのまちを眺めながら歩くのは最高よ、夕暮れ時は特に美しいの、と。
前日夕は、くたびれていて無理だったし、この日の夕方は、フィレンツェに行くから無理。
でも歩いてみたい気持ちが強かったので午前中に歩くことにしました。

が、その前に買い物を。
午後からフィレンツェに出かけて夜に戻ってくるので、明日のための朝食や何やらを買いたいと思ったので地元の人向けの普通のスーパーマーケットがないか検索したら、近所には無く、最低でも20分は歩かないとだめそう。
でも25分ぐらいのところにカルフールの大型店があったのでそこまでせっせと歩きました。
なんと、ピサではない！となりのコムーネに入ってすぐのところでした。

広い売り場で品揃え超充実。
水と、昼食、夕食、翌日の朝食用のものを買いました。
そう、店で昼食か夕食を摂るつもりがなかったのです。
（昨日歩いて、そそられる店がなかったのと、宿の近くにはなさそうだったので）

会計は、たくさんレジがあるけどここに1列に並んで、指定された番号のレジに行くようになっていました。

また25分歩いて宿に戻り、城壁歩きに出かけます。
その前に、ひょっとすると歩いた後に宿まで戻らずにフィレンツェに行くことになるかも…と思い、買ってきた甘いパンを1個食べて出かけました。

一番近い上り口が、ちょうど一番端の木の塔だったので、端から端まであることにしました。

あまり高くはないです。

ここから上って歩き始めるとしばらくすると料金所のようなものがありましたが、ここでは徴収せず、係員が一人。
この先に料金所があるからそっちで5€払ってね、とのこと。

大した高さではないのですが、下を眺めながら歩くのはなかなか楽しいです。
遮るものは無いので、帽子を被り、UVカットの長袖パーカーを着ました。
この幅の狭さがいい感じ。



ボールを蹴って遊ぶ子どもたちや木陰で休む人たち。

蓮の池も見えました。



長くなったので、次回に続きます。

さて、ピサの市役所のなんという部署なのか知りませんが、
橋の上でのGioco del Ponte（橋上競技）関連と思われる展示をしていました。

船のパーツでしょうか。





右に積み上げられているのは、各チーム（地区）ごとの太鼓？









どんなゲームなのかちょっと調べてみました。
コジモ1世の時代に始められた祭りで、毎年6月の最終土曜日に、
各チーム20人、12のチームが、メッツォ橋の中央に配置されたレール上を走る非常に重いトロッコを、腕ではなく、足と首を使って強く押すことで進め、敵勢力の旗を落とすのだそうです。

そのトロッコは多分これ。


こんなのも見つけました。



対戦もそれなりに面白そうですが、その前のパレードなどの行事も興味深いものがありそうです。

展示を見て、その後サンタ・マリア・デッラ・スピーナ教会へ足を伸ばしました。

これまで、駅から大聖堂へ向かう時に遠目には見ていたのですが、近くで見てみたかったのです。
1230年に建てられたロマネスク・ゴシック様式だそうです。

中には入れませんでした。

小さいけれどとても素敵な建物です。



この辺りで、歩き疲れたので、宿に戻ることに。
荷物もキッチンに預かってもらったままだし。

宿に戻ると、スーツケースは部屋に入れてくれていました。
ちょっと眠くなって休んだら、あっという間に夜に。
この日は手持ちの食料で夕食を済ませ、久々に見るイタリアテレビを観て過ごして終わりました。

駅から宿、宿から大聖堂までとかなり歩いたので、
もの凄く暑い日と言うわけではなかったのですが持参の500mLの水はすっからかんになり、
でもそこらの高い店では買いたくなかったので、google mapでスーパーマーケットを検索したら、すぐ近くにカルフールエクスプレスがありました。

旅行中、カルフールエクスプレスには結構お世話になりました。
街の中にあり、小ぶりですが。とりあえず必要なものは買えます。
お値段はスーパーほど安くはなくて、コンビニ感覚という感じでした。

さて次はどこへ行きましょう。
いやいや、その前にお腹が空いたので腹ごしらえ。
適当に行き当たった、ピッツェリアに入りました。

どうと言うことのない店ですが、写真に写っているカメリエーラと中で焼いているピッツァヨーロが、BGMに合わせて歌ったり、体を揺らしているのが面白かったです。

私のピッツァ・マルゲリータとビール



惣領冬実「チェーザレ」１巻で、チェーザレ＆ミゲルがフランス団と乱闘し、アンジェロが河へ落ちたところではないかと言われるメッツォ橋は、イベントのために端の上に何やら設置してあって、人は通れましたが車は通行止めでした。



ここを渡って右に折れ少し行くとメディチ邸があるという風にウェブ検索では出てくるのですが、見つかりません。
おまけに橋でのイベント観覧用に、道路片側にパイプを組んで観覧席が造ってあって、景観もよろしくない。

この辺りの古いパラッツォは、市役所として使われていました。
いろんな建物にいろんな部署が分散しているような感じ。

その中の一つが一般に開放しているように見えたので入ってみました。





あら、これは。

メッツォ橋の上でこんな催しが行われるのですね。
中にはそれに関連した展示があるようです。
中の写真がそれなりの枚数あるので、次回に続きます。

teruteruwasiさん、

ピサにはチャンスがあれば寄ってみるのもいいかもしれませんが、
先に訪れてほしいところがもっとあります。
行く機会が訪れるといいですね。

イタリアはフレンチェ~ポンペイまで行きましたがピサは行ってません

ピサに来たらやっぱり大聖堂に真っ先に行きたいと思います。



でも、チケット売り場に行ったらけっこうな人…
ピサは、ここを目当てに来る人が殆どだから当然と言えば当然だけど、すごい人…
しかもチケット代はなかなかの金額。
すでに3回入っているし、まあ今回は中に入らなくてよしと言うことにしました。





洗礼堂だけでも入ればよかったかなあ…

と思いつつ、カヴァリエーリ広場の方へ。





初代トスカーナ大公・メディチ家のコジモ1世の像があるルネッサンス時代の広場。
広場を囲む建物や教会はどれも見ごたえのある建築物ばかりです。

カロヴァーナ宮

1562年から1564年にかけて建築家ジョルジョ・ヴァザーリによって建てられた宮殿です。

現在はピサ高等師範学校として使用されているため内部の見学はできないそうです。



こういう由緒ある建物が、普通に活用されているのが素晴らしいなあと思います。

コウチャンさん、

本当に良かったです。
3週間なので、PCも持参していたのですが、Wi-fiは宿のものを利用するだけなので、宿に入れなかったらどうしようもなかったのです。
何も印刷して行ってないので、スマホを無くしていたら、本当に大変なことでした。

良かったですねー‼️スマホ📱失くすと　今は大変ですよね～💦
見つかって良かったデス～🎵