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from: ぐら姐さん
2024年02月08日 14時22分10秒
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ピエモンテの(小さな)まち
南イタリアが大好きなのに、ピエモンテも好きなのです。初めて行ったのはトリノだけでしたが、その後白トリュフ祭りのことを知ってアルバに出かけるなどして楽し
南イタリアが大好きなのに、ピエモンテも好きなのです。
初めて行ったのはトリノだけでしたが、その後白トリュフ祭りのことを知ってアルバに出かけるなどして楽しみがどんどん増えたのでした。
訪れたまちを挙げてみます。
1.アスティ
2.アックイ・テルメ
3.アルバ
4.ヴィコフォルテ
5.オローパ
6.カヴァリエット
7.カネッリ
8.クーネオ
9.グラッツァーノ・バドリオ
10.ケラスコ
11.ストレーザ
12.チェンタッロ
13.ディアーノ・ダルバ
14.ニッツァ・モンフェラート
15.ネイヴェ
16.バルバレスコ
17.バローロ
18.ピオッツォ
19.ブラ
20.ラ・モッラ
21.リモーネ
22.ロッカヴェラーノ
次回、1から順に書いていきますが、今日は州都トリノの写真を。
王宮。
サン・カルロ広場
トリノのシンボル、モーレ・アントネッリアーナ。
上に登るエレベーターはいつも混んでいます。
トラムとクレマリエーラ・サッシと言う乗り物で行った山の上にあるスーペルガ聖堂。
この聖堂にはサヴォイア家の墓があるのですが、ガイデッド・ツアーの時間が合わなくて、見ませんでした。
標高700メートルの高台にあるので、眺めが素晴らしいと聞いていました。
せっかくなので一番高いところ、クーポラから見たのですが、逆光でよく見えませんでした。
トリノと言えば老舗カフェがいくつもあります。
フィアットの自動車博物館内。
トリノには何度も行っているので、州都のまとめの時にたくさん載せます。
from: ぐら姐さん
2024年11月05日 09時12分01秒
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グラッツァーノ・バドリオには1泊でしたが、SNSで呼びかけをしてくださった日本人女性Aさんのイタリア人の夫は、親の代からのカンティーナを引き継いでやっている方で、まち歩きのほかにカンティーナ見学もさせていただきました。
食事会の呼びかけが無ければ決して訪れることはなかってであろうこのまちに、初日は午後に着いて食事会に参加するだけだったので、せっかくならカンティーナも拝見したいし、まち歩きもしたいしと思って2泊しました。
お宿の朝食。
食事会の翌日、朝食の後にAさんが買い物に行くのについて行きました。
地元のミニスーパーで、手作りの瓶詰めなども置いているのだそうで。
手作り瓶詰めは、アンティパストやジャムなどいろいろ。
この店は、地元の人たちのおしゃべりの場になっていて、Aさんの赤ちゃんを、見るとみんなで「あらあら、また可愛くなったわね〜」ブッチューという感じで、抱っこしたり、あやしたり。
小さなバールコーナーもあり、そこへ連れて行って、私が見ているから買い物していらっしゃい、なんていうオバチャンもいました。
その後は、このまちのてっぺんにある教会を案内していただきました。
ここの中庭から見る景色が、とても素敵でした。
そしてAさんのところのカンティーナを見学し、少し試飲させていただき、夕食とお土産用に2本購入。
宿が経営しているトラットリアで昼食をいただきました。
おまかせコースでしたが、とても充実した内容でした。
アンティパスト1。
ブルスケッタ、サラミ2種、パンチェッタ、そして茹で牛タンのスライスのトンナータ(ツナにマヨネーズなどを加えたソースがけ)。
アンティパスト2。
①ポッロ(鶏肉)・イン・カルピオーネ。イン・カルピオーネとは調理法で、揚げた後にマリネするのだそうです。
②地元産チーズにアンチョビを少し挟んで、EXヴァージンオイルをかけたもの。
③トンナータのソースにポテトも加えてクリーミーにしたようなものを、生ハムを数枚重ねたものの間に挟んで並べ、その上にブロード(ブイヨン)のゼリーを流し込んで固めたと思われるもの。
プリモは、ポルチーニのパスタです。手打ちです。
右の皿、セコンドの鴨のローストを切り分けられたものなのですが、よく分かりませんね。
ちゃんとまっとうな材料を使い、手をかけて丁寧に作られているお料理を出す店でした。
でもカジュアルな雰囲気で。
ドルチェもありました。
グラッツァーノ・バドリオは、グラッツァーノ・モンフェッラートという名前だったのが、ピエトロ・バドリオ将軍の出身地であることにちなんで1939年に改名されたのだそうです。
それなので、このまちにはピエトロ・バドリオの記念館があります。
彼が誕生し、そして最期を迎えた家がそのまま残っているのです。
バドリオは、第二次大戦中イタリアの敗色が濃くなった時にムッソリーニを批判し、ムッソリーニ失脚後にヴィットーリオ・エマヌエーレ3世によって首相に任命された人なのだそうです。
ヒトラーを裏切って連合軍に寝返り、大戦を終わらせた人としてとりあえずイタリア人ならたいていの人は知っているらしいです。
とりあえず出かけて見学しました。
すこし前まで、保育園になっていたとのことですが 、今は少子化で閉鎖しているとか。
内部は、アフリカの戦争から第二次大戦の終わりごろまでの史料がたくさん展示されていて、イタリアの近代史をこんなところで学んでしまった感じでした。
そしてぶらぶらとまち散歩。
前夜知り合ったジジ&アンナ夫妻におうちに呼ばれ、Aさんに連れて行っていただきお茶をご馳走になってきました。
ジジの2人の息子と子ども達(前夜見かけた孫達)が来ていて、孫はなかなかのイケメンなのでした。
ジジが、次はいつ来るの?というので、できればクリスマスの頃にね、と言ってきましたがそれから16年も経ってもしまいました。
ただおしゃべりしてきただけなのだけど、写真を撮らせてもらえばよかった、と今更思います。
お元気でいらっしゃるかしら。
この日の夜は、お昼しっかり食べたので、部屋で朝のうちに買ったものなどで食べました。
キッチン付きでなくても、1食ぐらいならなんとかなるものですね。
from: ぐら姐さん
2024年11月04日 11時38分41秒
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ピエモンテの9は、グラッツァーノ・バドリオです。
どこそれ?とおそらくイタリア人でも知っている人は少ないようなまち。
'08年の6月のある日、あるSNSサイトでこんな書き込みを目にしました。
「これから秋にかけて、イベント盛り沢山の季節になりましたね。
私の住む秘境近辺ではどこの村でも同じ夕食会が催されているようだし、各地で似たようなイベントがあるとは思うのですが、秘境のテアトロ夕食会のチラシが配られたので内容を載せてみます。
広場で皆で一緒にテアトロを見ながら夕食を楽しむ会です(夕食は要予約、有料:18ユーロ)。村人や観光の人など毎回大体200人位でワイワイします。ご興味のある方は直接プロローコまでお問い合わせ頂くか、私から連絡しても構いません。」
彼女が秘境とまで呼ぶ田舎の小さな小さなまちの食事会?行きたい!宿と足がなんとかなるなら、行きたい!!!と思ったのです。
食事会スケジュールを見るとテアトロ夕食会ではなく、バンド演奏の夕食会なら、日程に組み込めそうだったので、問い合わせてみたら、足も宿もなんとかなりそう。
ということで決めたのでした。
地図で調べてみると、ピエモンテ州アスティ県のはずれにあります。人口640人だとか。田舎好きの私にとっては、きっといいまちに違いない... うふっ。
さて、そんなこんなであれこれと調べ、手配をし、'08年8月3日の夕方、夕食会の当日に本当に辿り着きました。
今日は、宿と食事会のことを載せます。
このまちには、郷土料理の美味しい店があり、わざわざ車で食べに来る人もいるのだそう。
その店に、1部屋だけ客を泊められる部屋があるのです。
私のここでの宿は、その部屋ということになりました。
店の横のB&Bの看板の下のドアを開けてもらい、中に入ると、これがドアの内側。
冷蔵庫はなかったけど、テレビがあってよかった!
イタリアでの朝は、テレビをつけて、ちらちら見ながら支度をするのが好きなので。
部屋の入り口から出て行くと、店の裏手が見えます。
奥のテラス(洗濯物を干せるようになっていました)からのまちの眺め。
8時過ぎに様子を見に行きました。会場となる広場はこちら、の看板。
テーブルが並べられていました。
奥に見えているカウンターの裏で、日本で言うなら村の婦人会の若妻部といった感じのシニョーラたちが、おしゃべりを楽しみながら食事の準備を進めていました。
8時開始というもののやっと人がポツリポツリと集まり始めたぐらい。8時開始は、食事ではなく、受け付けのことだったのでしょう。受け付けでチケットを買いました。
20€でした。
知らない人ばかりだし、どこに座ろうか...ととりあえず端っこの、でも人が座っている近くで、ここに座ってもいいですか?と聞いた上で席を決めました。
私って、勘がいい!と後で思いました。
すごく人柄のいい老カップルの向かいだったのです。
どこから?だれかの家に来ているの?などと話が始まり、ここに来たいきさつなどを話し、けっこう打ち解けることができました。
そのカップルのご主人ジジは、私のために水を貰ってきてくれたりワインを注いでくれたり。
さて9時ごろに食事が始まりました。
-APERITIVO CON STUZZICHINI(おつまみ付き食前酒)のおつまみ
食前酒は、甘いお酒をソーダ割にしたようなものでした。
私は、ジジの注いでくれたヴィーノ・ロッソで。
お料理は、プラ皿なのでたいしたことがないように見えますが
どれも全うな材料を、きちんと調理していて、本当に美味しいものばかりでした。
おまけに、余分にあるものを、もっと食べる人いない?なんて配りに来てくれるので、食べたいだけ食べられるのです。
1皿ずつでちゃんとお腹が膨れるコースではあるのですが。
-ANTIPASTO DI CARNE CRUDA(カルネクルーダ=生肉の前菜)
ピンボケ失礼。(当時のデジカメに手ぶれ防止機能が付いていなかったかも)
カルネクルーダは馴染みのアグリでもさんざん食べているけど、やっぱりピエモンテの牛は旨〜い!!!
生で食べるときの、脂の少なさ、牛そのものの味、それを生かす、淡い味付け。
うう、これだけでヴィーノが何杯飲めることか。
-LINGUA IN SALSA VERDE(牛タン、グリーンソース添え)
グリーンというより茶色っぽいのですが、このソースは、ハーブの香りが生かされている、かなりしっかりした味のソース。
牛タンにぴったりです。
私の隣のオジチャンは、フルビオさんとかいうおとなしい方で、女性は飲まないものと思っているのか、たまにしか注いでくれないけど、ジジは、私が結構飲めるのが分かってか、小まめに注いでくれました。
-PENNE ALLO SPECK E ZAFFERANO(スペック=燻製生ハムとサフラン風味のペンネ)
パスタ大好き、スペック大好き、サフランも!という私にはたまらない味。
クリーム控えめですが、ピエモンテの生クリームは本当においしいのでたっぷり使わなくてもちゃんとその味が分かります。
-STINCO DI VITELLO CON SPINACI(仔牛の脛肉、ほうれん草添え)
すっごいボリューム。
多分、シンプルに香味野菜を入れて茹でただけのように思われました。
それで十分美味しいお肉でした。
ほろりと柔らかくて、お箸でも食べられそうな。
-DOLCE
この辺りで私はもうお腹が一杯だったので、これは食べたもののあまりよく覚えていません。
チョコレートのムースのようなものに、ナッツ入りのアイスクリームが乗っていたような。
この食事会のことを私に教えてくれた日本人女性とイタリア人のご夫妻が、私のことを気にかけて様子を見に来てくれました。
私が適当に溶け込んでいたので、私が声をかけるまで見つけられなかったそう。
彼女とは日本語で話したのですが、私との会話について「イタリア人の乗りの会話なのに日本語で話しているのが不思議な感覚!」と言われてしまいました。
食事会で、私とお話してくださった地元の方たちです。
小さなステージで演奏が始まり、踊り始めた人たちもいました。
まちの様子などは、また次回。
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