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from: ぐら姐さん
2023年09月03日 22時13分29秒
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カンパーニアの(小さな)まち
州ごとの私が訪れたまちのシリーズですが、1つの州を最後までずっと続けるより、ある程度のところで打ち切っていろんな州のことを書き、すべての州が出たところ
州ごとの私が訪れたまちのシリーズですが、
1つの州を最後までずっと続けるより、ある程度のところで打ち切って
いろんな州のことを書き、すべての州が出たところでまたふりだしのトスカーナに戻る
と言うやり方をすることにしました。
それなので、シチリアも12.カステルブォーノで一旦止めにして
3州目はカンパーニアのことを書きます。
カンパーニアで、ナポリ以外の訪れたまちを列挙します。
1.アマルフィ
2.イスキア島
3.ヴァッロ・デッラ・ルカ―ニア
4.ヴィエトリ・スル・マーレ
5.エルコラーノ
6.カゼルタ
7.カプリ島
8.サレルノ
9.サンタガタ・スーイ・ドゥーエ・ゴルフィ
10.サンマウロ・ラ・ブルーカ
11.ソレント
12.チェターラ
13.パエストゥム
14.パリヌーロ
15.プライアーノ
16.プローチダ島
17.ポジターノ
18.ポッツォーリ
19.ポンペイ
20.マイオーリ
21.マリーナ・デル・カントーネ
22.ラヴェッロ
この中で何と言っても訪れた回数が多いのはナポリですが、
ここではナポリを除いて書いていきます。
シチリアの時のように、ここにちょっとだけナポリの写真を載せますね。
from: ぐら姐さん
2024年11月17日 07時34分19秒
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カンパーニアの14は、パリヌーロです。
'04年7月と'18年7月に訪れました。
いずれも滞在中の馴染みのアグリトゥーリズモからの日帰りです。
パリヌーロは、美しいビーチを持つ夏のバカンス地です。
ビーチの南には切り立った崖が連なり、7つの小さな岬があります。
その岬をかわすごとに、いろいろなグロッタ(洞窟)があり、洞窟巡りをする船があちこちから出ています。
洞窟を見ながら進み
船でしか行かれないような小さなビーチで休憩し
少し海遊びをして戻ります。
'18年1月に冬のパリヌーロのまちをちょこっとだけ歩いたことがあります。
馴染みのアグリからいつもの駅「ピショッタ・パリヌーロ」ではなく、ちょっと遠い「サプリ」の駅まで送ってもらう途中でアグリの人の用でちょっとサプリに寄るというので、その間(15~20分)まち歩きをしました。
建物はあっても、夏の営業が終わると無人になっているところがいくつもありました。
営業はしていても、閑散としています。
夏の海は穏やかで青いのに、冬のこの日はくすんだ色。
やっぱり夏がいいですね。
from: ぐら姐さん
2024年11月15日 18時00分37秒
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カンパーニアの13はパエストゥムです。
ポセイドニア(Poseidonia)が訛ったものだそうで、現地の人が言うとペストゥムと聞こえます。
’07年7月、ソレントに滞在中に日帰りで訪れました。
本家本元のギリシャも顔色を失うほどの見事なドーリス式のギリシャ神殿群があるのです。
ちゃんと早起きして、朝食を摂り、お弁当(パニーニ)も作り、ヴェスヴィオ周遊鉄道の7:55発でポンペイへ。(約1時間)
30分ほど歩いて国鉄のポンペイ駅へ着き、そこから遺跡へ10時頃到着。
駅から、遺跡の入り口まで歩く途中に、だだっぴろい原っぱがあり、その中にデーン、デーンと大きな遺跡たちが見えます。
ここの遺跡は、あちこちの丘や谷に遺跡が点在するシチリアのアグリジェントの遺跡群とは違い、広い平地に、いくつもあって、見渡す感じがなかなかいいです。
真夏の暑い日でしたが、からりと晴れて空は真っ青の遺跡日和でした。
ここの遺跡は、あちこちの丘や谷に遺跡が点在するシチリアのアグリジェントの遺跡群とは違い、広い平地に、いくつもあって、見渡す感じがなかなかいいです。
入り口を入ってすぐのところにあるケレス神殿(Tempio di Cerere)
本当は、アテナ神殿なのだそうで、紀元前6世紀末の建設。ぐるりと回って見ました。
一番大きくもっともよく保存されているのが、ポセイドン神殿
(Tempio di Nettuno)これは、本当は第二ヘラ神殿なのだそう。紀元前5世紀中ごろの建設です。
遠くから見たり、近くから見たり、ぐるりと回って見たり。内部の柱も残っていて、とにかく凄いの一言。
もう一つは、通称バジリカと呼ばれる、第一ヘラ神殿。こちらは、紀元前6世紀中ごろの建設。ドーリス式の神殿の中でも相当に古い形を伝えているのだそうです。
その後、国立考古学博物館へ。ここには、遺跡から発掘された石棺の石板がたくさん展示してあり、特に目玉とされているのが「トゥッファトーレの墓」の石板で、そこには、「海に飛び込む男」が描かれています。
紀元前5世紀のものだそうで、古代ギリシアの絵画的資料がすっかり失われた現在、貴重な存在なのだとか。
トゥッファトーレ(Tuffatore)とは飛び込み選手のことだそうで、この男が、本当に飛び込みをスポーツとしてやっているのか、
それとも宗教的な行事だったのか、何らかの象徴的表現なのかは、まだ一致した見解が出ていないのだそう。
石棺には、周囲を囲む4枚と、上にかぶせる1枚と、5枚の石板があり、周囲の4枚には、宴会場面が描かれ、蓋の部分にこの飛び込みの絵が、素晴らしい保存状態で残っているのです。
他にも、石棺の石板はたくさん展示してあり、たくさん見ていると、すごく上手なのと、ちょっとヘボなのとがあり、当時も、きっと絵の上手い下手があって、注文依頼の殺到する人気絵描きがいたり、代金を節約するために、ヘボでも仕方なしとして書いてもらったものもあったりしたのだろうな、なんて想像しちゃいました。
その他、柱頭や、
コーニスと呼ばれる柱と屋根の間の装飾板や
何と言うのか知らないけど、神殿の一部だったと思われる部分など。
ここに行ったら、神殿だけを見るのではなく、是非博物館も観ることをお薦めします。
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