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神話読書会〜女神さまがみてる〜

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公開 メンバー数:11人

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from: エリスさん

2006年07月17日 10時10分58秒

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斎王神誕生秘話・1

その日、ゼウス神王は大層機嫌が悪かった。先ず、ここ数年悩まされた頭痛が、ピークに達していた。次に妻・ヘーラーが、夫である自分の血を引かぬ子供を生んだ

その日、ゼウス神王は大層機嫌が悪かった。
先ず、ここ数年悩まされた頭痛が、ピークに達していた。
次に妻・ヘーラーが、夫である自分の血を引かぬ子供を生んだこと。これに関しては、四年前に決着がついたはずだった。なのに、テティス女神が余計なことをしてくれたおかげにぶり返してしまった。仕舞いには、
「ヘーパイストスは私の息子なんですから、ここでアレース達と一緒に育てますよ」
などとヘーラーが言いだし、面白くもない顔を毎日見るハメになってしまった。

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from: エリスさん

2006年07月23日 14時50分09秒

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「斎王神誕生秘話・11」
「ヘース(ヘーパイストスの愛称)や」とヘーラーは言った「そなたなら、この人非人の頭痛を治してあげられるのかい?」
「はい、お母様」
ヘーパイストスはゼウスの頭の中から紅く輝く光が見え、その中に女の子がいることを伝えた。
「紅い光……私には見えぬが」
「でも本当にいるんです! 一生懸命、壁を叩いて助けを求めているんです」
「フム…それはきっと、そなたにしか助けられないということだな。そなたは、その子に選ばれたのだ」
「選ばれた?」
「そう。私の想像が正しければ、恐らくその子は…」
ヘーラーは含みを残したまま言葉を切り、ゼウスの方に言った。
「お聞きになりましたね、あなた。そうゆう訳ですから、あなたを救えるのはヘーパイストスしかいません。けれど、今までのことを考えて、このままあなたを楽にしてあげるわけにはいきません」

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