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神話読書会〜女神さまがみてる〜

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公開 メンバー数:11人

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from: エリスさん

2006年07月17日 10時10分58秒

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斎王神誕生秘話・1

その日、ゼウス神王は大層機嫌が悪かった。先ず、ここ数年悩まされた頭痛が、ピークに達していた。次に妻・ヘーラーが、夫である自分の血を引かぬ子供を生んだ

その日、ゼウス神王は大層機嫌が悪かった。
先ず、ここ数年悩まされた頭痛が、ピークに達していた。
次に妻・ヘーラーが、夫である自分の血を引かぬ子供を生んだこと。これに関しては、四年前に決着がついたはずだった。なのに、テティス女神が余計なことをしてくれたおかげにぶり返してしまった。仕舞いには、
「ヘーパイストスは私の息子なんですから、ここでアレース達と一緒に育てますよ」
などとヘーラーが言いだし、面白くもない顔を毎日見るハメになってしまった。

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from: エリスさん

2006年07月26日 10時40分43秒

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「斎王神誕生秘話・13」
「おまえがいなければ、わしゃ生きてはいけん! そればかりは勘弁してくれェ!!」
浮気ばかりしていてもヘーラーにベタ惚れなゼウスは、ヘーラーの足に縋りついて訴えた。
「それなら、ヘーパイストスの要求を受け入れ、この子に助けてもらいますね?」
ヘーラーが言うと、
「もうなんでもする! だから助けてくれェ!」
「よろしい。ヘース、やっておあげ」
「はい、お母様」とヘーパイストスは言った「では…」
ヘーパイストスは抱えていた甲冑を置いて(ずっと持っていたのね〓)、剣の代わりに腰にさしていた小型斧を手に取った。
「それじゃ、お・と・う・さ・ま。そのまま座っててくださいネ」

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