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from: エリスさん
2006年07月17日 10時10分58秒
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斎王神誕生秘話・1
その日、ゼウス神王は大層機嫌が悪かった。先ず、ここ数年悩まされた頭痛が、ピークに達していた。次に妻・ヘーラーが、夫である自分の血を引かぬ子供を生んだ
その日、ゼウス神王は大層機嫌が悪かった。
先ず、ここ数年悩まされた頭痛が、ピークに達していた。
次に妻・ヘーラーが、夫である自分の血を引かぬ子供を生んだこと。これに関しては、四年前に決着がついたはずだった。なのに、テティス女神が余計なことをしてくれたおかげにぶり返してしまった。仕舞いには、
「ヘーパイストスは私の息子なんですから、ここでアレース達と一緒に育てますよ」
などとヘーラーが言いだし、面白くもない顔を毎日見るハメになってしまった。
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from: エリスさん
2006年08月24日 10時46分05秒
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「斎王神誕生秘話・26」
「困りましたね」と、ヘーラーが言った。
「なにが困ったのだ?」と、ゼウスは頭の包帯を、宮廷美少年のガニュメーデースに交換してもらいながら、言った。
「パラスのことですよ。あの子は本来、あなたの長子になるのですよ」
「そうだな。それがどうした?」
「どうしたもこうしたも、斎王はどうするのですか?」
斎王――「さいおう」または「いつきのみこ」と読む。人間界においては「王族出身の巫女」を指すが、神界でも同様である。
この地球上に存在するすべての神界は「宇宙の意志」が統率している。その「宇宙の意志」に仕える巫女神として、神王の長女が選ばれるのだが、その女神は代替り(神王が次代に交替するまで)するまで純潔を守らなければいけなかった。そのため、斎王は別名「宇宙(そら)の花嫁」と呼ばれていた。
「今は私たちの姉・ヘスティアーが斎王を勤めてますが」とヘーラーは言った。「来月からは、エイレイテュイアを修業に出して、いずれ跡を継がせることになっていたのですよ」
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