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神話読書会〜女神さまがみてる〜

神話読書会〜女神さまがみてる〜>掲示板

公開 メンバー数:11人

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  • from: エリスさん

    2007年06月28日 13時25分34秒

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    「恋神誕生神話異聞・17」
     そこに、エイレイテュイアがいた。産褥の上で上体を起こし、産着に包まれた我が子をしっかりと抱き締めている――その顔は、歓喜の表情だった。
     「エイリー……」
     エリスが声をかけると、それまで我が子にばかり注がれていた視線が、ようやく恋人の方へ向いた。
     「ありがとう、エリス。あなたのおかげよ!」

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  • from: エリスさん

    2007年06月28日 08時53分37秒

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    「恋神誕生神話異聞・16」
     仕方なく言う通りにしている間に、子供は無事に生まれていた。
     「子供は!? 異形ではない?」
     もったい付けて中へ入れてくれないヘーベーに、エリスは畳み掛けるように聞いた。
     「待ってくださいな、お姉様。今、侍女達が見苦しいもなどを片付けていますから」
     「そんな遠慮は無用だ! 私も子供を産んだ経験があるのだから」
     「あら、そうでしたわね」
     エリスが普段、あまりにも男らしく振る舞っているものだから、ついつい「エイレイテュイアの夫」という見方をしてしまうのだ。
     「でも、騒いではいけませんことよ。御子は眠っておりますからね」
     ヘーベーに言われて、エリスは恐る恐る中へ入った……。

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  • from: エリスさん

    2007年06月27日 19時29分47秒

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    「考えてみれば」
    このサークルを立ち上げたのって、去年の6月4日だった。
    もう一年経ってたのね。早いなァ〜。
    一年間で6万のアクセス数か。――これって、多いの? 少ないの?
    ほかで小説サークルをやっている方がいたら、参考までに教えてくださいね。個人レターでいいので。

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  • from: エリスさん

    2007年06月27日 18時31分52秒

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    総アクセス数

    とうとう総アクセス数が6万を超えました。
    正確には6万580アクセスです。
    読者の皆さん、ありがとうございますm(__)m


    今、外出ができないのでネットカフェで更新ができませんが、
    なんとか明日は携帯で更新しようと思います。項目が細かくなってしまいますけど、ご容赦を。

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  • from: エリスさん

    2007年06月20日 16時39分12秒

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    ここらで雑談

    某サークルで、今の「ブルーな気持ち」を書き綴ってきた情けない私ですが………




    今連載中の「恋神誕生神話異聞」は、すでに本となっている「罪ゆえに天駆け地に帰す」のサイドストーリーとして二年ぐらい前に書いたもので、当時、友人にも見せています。

    だけど、話のテーマがどうもダブる作品が、ドラマにありますよねェ。
    そう「麗わしき鬼」

    誰かに突っ込まれないうちに、断言します。
    パクッてません!!!
    偶然の一致です。
    第一、この作品自体は二年前に書いているので、今放映中のドラマをパクッて創れるはずがありません!


    まあ、メンバーの皆さんは信じてくれていると思いますが、
    メンバーじゃない人がそんな因縁をつけてきそうな気配だったので、この場で書かせていただきました。

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  • from: エリスさん

    2007年06月20日 15時53分37秒

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    「恋神誕生神話異聞・15」
     そしてルシーターは、人目に付かない所まで来ると、声を押し殺して、泣いた。
     我が子を守るために、最愛の妻の仇と立ち向かうために、エリスは命を賭けた。
     『でも、もし私が危険な目にあっても、エリス様は私のために命を投げ出してくれるかしら?』
     くれる、かもしれない。
     でも、今日ほどではないだろう。なぜなら、エリスが本当に愛しているのは、殺されたキオーネーただ一人だから。キオーネーと交わした「たくさんの子供を造って、二人で育てよう」という約束を果たすためだけに、生きている人だから。
     自分は――エイレイテュイアや、他の恋人達も、キオーネーがいない代わりに、せめてもの心の隙間を埋めるためにいるのだ。
     そんなこと、わかっていたことなのに……。
     ――この日の出来事がきっかけで、後にルシーターは、森で巡り合った十二歳の少年とともに、人間として生きることを決意するのである。


     そして、翌年。
     エイレイテュイアが産気づいて、産屋に運ばれたと聞いたエリスは、親友(であり義兄妹)のアレースの社殿で剣の稽古をしていたが、着替えもそこそこで戻ってきた。おかげでヘーベーに、
     「湯殿へ行って、汗と砂埃を落としてこなければ、産屋に入れてあげません」
     と、背中を押されてしまった。

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  • from: エリスさん

    2007年06月20日 15時43分19秒

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    「恋神誕生神話異聞・14」
     「いい加減になさるのは、お父様の方です」
     「へ、へ、ヘーベー? お、お、おまえ、ま、まで、な、何を?」
     あまりにも意外な行動に、ゼウスは言葉にならなかった。
     「よろしいですか、お父様。エイレイテュイアお姉様は産褥分娩の女神なのですよ。そんな御方が、子を堕胎したなどということが知れては、それこそ世の人々になんと中傷されるか、わかったものではありません」
     「し、しかしな、ヘーベー」
     「けれど、お姉様がお一人で子を造った、となれば、これはまったく不思議なことではありませんでしょう?」
     「エイレイテュイアが単身で宿した子、ということにしろと言うのか?」
     「それが最良の策なのです」と、ヘーベーは言った。「お父様がどうしても御自分の名誉を守りたいと仰るのでしたら――そういうことでございましょう? エイレイテュイアお姉様をさも心配しているような事を言っても、結局はそういうことではございませんの。でしたら、真実を公表しなければ良いこと。お腹の子は、エリスお姉様の子ではなく、エイレイテュイアお姉様が単身で宿した子供。そういうことにして、生まれてくる子供にも真実は告げずにおくのです――そもそも私たちはそのつもりでしたわ。それを、お父様が一人で騒ぎ出したまでのことです」
     「ヘーベー、おまえまで、エリスの味方をするとはな……」
     ゼウスが言うと、ヘーベーはニコッと笑って、言った。
     「私はいつでも、正しい方の味方ですわ。ですからどうか、お父様、この事はお母様と私たち姉妹にお任せになってくださいませ」
     「……いいだろう」と、ゼウスは言った。「だがしかし、万が一、事が露見したときには、その時こそエリスを断罪に処すぞ。ヘーラー、そなたの庇護も無力となろうぞ。そのこと、良く覚えておけよ、エリス」
     そう言い残して、ゼウスは帰って行った。
     ゼウスの姿が完全に見えなくなると、それまで堪えていたエリスは、腹部の痛みと熱で、立っていられなくなった。既にヘーラーが支えていたから倒れはしないまでも、床に膝を突いてうずくまってしまう。
     エイレイテュイアとヘーベーもエリスの方へ駆け寄り、彼女を助け起こそうとした……だが、ルシーターは何も言わずにその場からいなくなってしまった。

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  • from: エリスさん

    2007年06月20日 15時23分46秒

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    「恋神誕生神話異聞・13」
     思わず、ヘーラーは二人の間に割って入り、エリスのことを身を挺して庇った。
     「もうお止めください、あなた!!」
     「退け、ヘーラー!」
     「いいえッ、エリスが言っていることは、間違ってはおりません!!」
     ヘーラーはそう言って、エリスのことを抱き締めた。
     「あなたは何も感じないのですか、この子のこんな必死な姿を見て、何も感じないのですか、ゼウス! 妻を守るため、子を守るために、病の体をおして、こうしてあなたに立ち向かっている、この姿に!」
     そして、エリスにも言った。「ディスコルディアを納めなさい、エリス。今そなたが死んでも何にもならないのですよ。エリス、この私の願いを聞き届けておくれ」
     「母君……」
     「納めておくれッ、エリス!」
     ヘーラーは右手でしっかりとエリスを支えながらも、左手ではディスコルディアを握っているエリスの手首を、強く握り締めていた。
     エリスは、仕方なく、ディスコルディアに命じた。
     「部屋に戻れ、ディスコルディア」
     すると、ディスコルディアはまた光と化して、消えていった。
     それを見て、ヘーラーはゼウスに言った。
     「あなたも、この場はお帰りください、ゼウス。この事はまた後日、話し合いましょう」
     「何を言っているのだ、ヘーラーッ。後日などと、ぐずぐずしていては、堕胎可能な期限を過ぎてしまう!」
     「当人は産むと決めているのです。もう、誰が何を言っても無駄です! あなた、エリスが言った通り、親だからと言って、娘の自由を奪う権利はありません。親の勤めは、ただひたすらに我が子を守ること、それのみです!」
     「ならば、我が子が道を踏み外さぬように守るのも、わしの勤めだ。そこな者は、我が子を邪道に走らせる根源ぞッ。退くのだ、ヘーラー!!」
     「退きません!! あなたがこの子を手に掛けると仰るのなら、私は母としてこの子を守るまでです」
     「いい加減にせよッ」
     そう叫んだゼウスの前に、ヘーベーがスッと現れた。
     ヘーベーは、誰もが信じられないことに、ゼウスの頬を叩いた。しかも裏拳で。

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  • from: エリスさん

    2007年06月19日 16時08分29秒

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    「恋神誕生神話異聞・12」
     「やめろ!!」
     と、誰かが叫んだかと思うと、紫の炎の矢がゼウスの右手に刺さり、雷電とともに消えた――途端、ゼウスはうめき声をあげた。
     誰か、と問うまでもなかった――入り口のそばに、両手を差し出して技を放ったままのエリスが立っていた。ルシーターも後から駆けつけてきた。
     「エリス様、いけません! まだ動かれてはッ」
     ルシーターの言葉には従わず、エリスはふらつく足を気力だけで歩かせて、エイレイテュイアとゼウスの間に割って入った。
     「神王陛下、これ以上の不埒はやめていただきたい」
     エリスの言葉に、ゼウスは鼻で笑った。
     「不埒と申したか? 馬鹿め、父親が娘を教育するは当然のことぞ。娘が産んではならぬ子を宿したのだ、親の責任として、堕胎させるのは当たり前のことではないかッ」
     「そんな権利は御身にはない!! 子を産むのは当人の自由! 例えどんな子供であっても、当人が産むと決心したのなら、祝福することこそ親の勤めであり、責任ッ」
     「たわけたことを申すな、罪人の分際で!」
     ゼウスはエリスの胸元を掴むと、その手から雷電を発した。
     エリスの体に雷電が駆け巡る――だが、彼女は一言も漏らさなかった。
     「お止めください!」
     ヘーラーがすぐさまゼウスの手を掴んで、引き離した。おかげでヘーラーの手から肩にかけても雷電が走ったが、そんなことは構わず、ヘーラーは言った。
     「病人であるエリスに、なんてことをなされるのです!」
     「そんなこと、わしの知ったことか! そこを退(ど)けッ」
     「いいえ、退きません」
     「退けェ!!」
     すると、エリスが言った。
     「母君、そこをお退きください、エイリーを連れて」
     「エリス?」
     「お願いです、母君」
     それを聞き、ヘーベーがエイレイテュイアの方へ行った。
     「お姉様、こちらへ。お腹の子に障ります」
     ヘーベーがエイレイテュイアを離れた所へ連れて行ってくれたのを確認したエリスは、ヘーラーにも少し離れるようにと再び言った。
     「陛下、どうしても、腹の子を殺せと命じられますか?」
     エリスが言うと、ゼウスは怒りの表情で言った。
     「当たり前だ!!」
     「では……ディスコルディア、ここへ!」
     エリスの呼び声に、彼女の右手に光が集まって、剣の形となった。エリスの愛剣・ディスコルディアである。
     「御身と刺し違えても、お止めするしかありません」
     「エリス、やめて!!」と、エイレイテュイアは叫んだ。
     「大丈夫だ、エイリー。子を守るのは、親の勤めだからな」
     するとゼウスは高笑いを始めた。
     「わしと刺し違えるだと? そのふらついた足で、立っているのもやっとであろうが。それを、わしに歯向かえると思っているのか!?」
     それを聞き、エリスはキッと相手を見据えた。
     「できるとも。なぜなら、御身は我が妻・キオーネーの仇だからだ!!」
     エリスは両手でディスコルディアを握ると、眼前に構えた。
     「我が妻だけでは飽き足らず、我が子にまで害をなそうと言うなら、この身に代えても阻止してみせる!!」
     「ならば、おまえごと始末してくれるわ!!」
     ゼウスが両手に雷電をみなぎらせた。

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    2007年06月19日 15時43分38秒

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    「恋神誕生神話異聞・11」
     驚く愛娘の手を取ったゼウスは、第一声でこう言った。
     「堕胎してしまえ!」
     するとエイレイテュイアは、父親の手を振り解こうとしながら、
     「嫌です! やっと授かったのに!」
     「授かっただと!? 馬鹿なことを申すな! あんな罪人の子など!!」
     ようやくヘーラーが止めに入ったときには、隣室のヘーベーも騒ぎを聞きつけて入ってきた。
     「何をしているんですの、お父様! お姉様は身重ですのよ。流産したら如何なさるつもりですか!」
     ヘーベーが言うと、ゼウスは鼻で笑って、言った。
     「流産だと? ちょうどいいではないか。堕胎の手間が省けるわい」
     「あなた!」とヘーラーも言った。「エイレイテュイアがどうしてもと望んで受胎した子供なのですよ。それを殺す権利など、いくら父親でも、あなたにはありません!」
     「罪人を罰するのは、我が役目だ!」
     と、ゼウスは妻の方に向き直って、言った。「そなたとて、分かっているはずだ。同性愛は禁忌。しかも同性同士で子を造るなど、以ての外だ! ただでさえエリスは、そなたの慈悲で罰を免れているが、そもそもは極刑に処さなければならぬ者。その者の子など、よりにもよって、わしの姫御子であるこのエイレイテュイアが産むなど、あってはならぬことなのだ!」
     そしてゼウスはエイレイテュイアの方を再び見て、堕胎するようにと責め立てた。
     もちろん、エイレイテュイアは拒絶した。そんなこと考えられるはずもなかった。
     あんな危険を犯してまで手に入れた子を、殺せとは!
     「死んでも嫌でございます」
     「エイレイテュイア!!」
     思わずゼウスは、振り上げた右手に雷電をみなぎらせていた。そのまま振り下ろされようとした、その時……。

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