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from: エリスさん
2006年07月17日 10時10分58秒
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斎王神誕生秘話・1
その日、ゼウス神王は大層機嫌が悪かった。先ず、ここ数年悩まされた頭痛が、ピークに達していた。次に妻・ヘーラーが、夫である自分の血を引かぬ子供を生んだ
その日、ゼウス神王は大層機嫌が悪かった。
先ず、ここ数年悩まされた頭痛が、ピークに達していた。
次に妻・ヘーラーが、夫である自分の血を引かぬ子供を生んだこと。これに関しては、四年前に決着がついたはずだった。なのに、テティス女神が余計なことをしてくれたおかげにぶり返してしまった。仕舞いには、
「ヘーパイストスは私の息子なんですから、ここでアレース達と一緒に育てますよ」
などとヘーラーが言いだし、面白くもない顔を毎日見るハメになってしまった。
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from: エリスさん
2006年08月31日 11時11分30秒
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「斎王神誕生秘話・30」
ヘーパイストスが運転する馬車に、助手席にアレース、荷台にパラスら女の子達を乗せて、海の見える丘を目指していた。
道中、アレースはヘーパイストスに運転の仕方を要所要所で教えてあげた。女の子達はその間、たわいのないお喋りで盛り上がっていた。時折、馬車が揺れて、互いがぶつかりあったりするのもまた楽しかったりして、馬車をくれたゼウスに感謝する言葉も聞かれた。
「でもその前に、お父様はヘースをいじめてたのよね。プラマイ0かしら?」
エイレイテュイアが言うと、
「そうだそうだ!」と、ヘーベーが囃子たてた。
なので、ヘーパイストスが言った。
「もうそれはいいですよ、姉上。僕と父上は和解したんですから」
「あら」と、エイレイテュイアは言った「憎んでいないの? あなたの足が不自由になったのは、お父様の所為なのに」
「足のことは、もういいんです。気が付いた時からこうだから、いい加減なれちゃいました。それに、父上が僕を嫌ったのは、それだけ母上のことを愛しているからでしょ?」
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