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from: エリスさん
2006年11月23日 16時05分44秒
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女神の食卓・1
神話には時折「生け贄」というものが登場する。戦勝祈願の場合が多いが、他にも、常日頃の守護に感謝してのことだったり、雨乞い、豊穣祈願、旅の無事故祈願、な
神話には時折「生け贄」というものが登場する。
戦勝祈願の場合が多いが、他にも、常日頃の守護に感謝してのことだったり、雨乞い、豊穣祈願、旅の無事故祈願、などなど。中には「めずらしい動物だったから」という理由で生け贄にされたりもする。
とにかく「神様にお願いしたいことがあったら生け贄を捧げる」という、現代の人間からは想像できない発想が当時にはあったのだ。
ここアルゴス社殿にも、そういった供物が届けられた。社殿の主人・ヘーラーはこういう時、自身の姫御子(娘)はもちろん、独立した養女のアテーナーも招いて、皆に振る舞うことにしていた。なぜなら、当時は冷蔵保存する技術がなかった為、せっかくの供物が数日で傷んでしまうからだ。
「願いの為に命を落としてくれたのだ。無駄にしては申し訳ない」というのが、ヘーラーの考え方だった。
今年は不和女神のエリスが養女として加わった。その分、傷んで捨てられる量も減るだろうと、ヘーラーは喜んでいた。
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from: エリスさん
2006年11月26日 22時53分40秒
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「女神の食卓・6」
数日後。
アルゴス領内で、二人の狩人が鳥を捕まえる為の罠を張っていた。
すでに二羽のウズラを捕まえていた二人は、木陰に隠れながら罠の様子を伺っていた。
「それにしても、なんだな」と、狩人の一人が言った「生きたままのウズラを捕らえてこい、とは。初めての注文だな」
「なんでも新しく姫御子になられた御方のご要望だそうだ」
「新しい姫御子って、あの方だろ? 不和と争いの女神の……」
「う…ん。あの、恐ろしい……」
――しばらくの沈黙――
「やっぱり、生きたまま喰うのかなァ?」
「頭からバリバリと……ありえるよな」
エリスのイメージは、このように悪い。だが実際は――
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