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from: エリスさん
2006年11月23日 16時05分44秒
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女神の食卓・1
神話には時折「生け贄」というものが登場する。戦勝祈願の場合が多いが、他にも、常日頃の守護に感謝してのことだったり、雨乞い、豊穣祈願、旅の無事故祈願、な
神話には時折「生け贄」というものが登場する。
戦勝祈願の場合が多いが、他にも、常日頃の守護に感謝してのことだったり、雨乞い、豊穣祈願、旅の無事故祈願、などなど。中には「めずらしい動物だったから」という理由で生け贄にされたりもする。
とにかく「神様にお願いしたいことがあったら生け贄を捧げる」という、現代の人間からは想像できない発想が当時にはあったのだ。
ここアルゴス社殿にも、そういった供物が届けられた。社殿の主人・ヘーラーはこういう時、自身の姫御子(娘)はもちろん、独立した養女のアテーナーも招いて、皆に振る舞うことにしていた。なぜなら、当時は冷蔵保存する技術がなかった為、せっかくの供物が数日で傷んでしまうからだ。
「願いの為に命を落としてくれたのだ。無駄にしては申し訳ない」というのが、ヘーラーの考え方だった。
今年は不和女神のエリスが養女として加わった。その分、傷んで捨てられる量も減るだろうと、ヘーラーは喜んでいた。
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from: エリスさん
2006年11月30日 15時38分39秒
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「女神の食卓・7」
アルゴス社殿の裏庭に、真新しい鳥小屋が建っていた。中にはウズラが三羽、元気な声で鳴いていた。
エリスはそこへ、とうもろこしの粉を持って現われた。
「そうら、ご飯だぞォ」
エリスは鳥小屋の入り口をあけると、そう言いながら楽しそうに入っていった。
エリスは献上されたウズラを飼育していた。ただ可愛いから――というのもあるが、それだけではないのは当然である。
そこへ、料理長が籠を持って現われた。
「エリス様、卵をいただきにまいりました」
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