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from: エリスさん
2007年07月11日 15時40分13秒
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高千穂神社の木花之開耶姫
突然姿を消してしまったこのブロンズ像。当初は「盗まれた!?」と言われていましたが、後日の調査で、地盤沈下により地中に潜っていたことが判明。現在は掘り起
突然姿を消してしまったこのブロンズ像。当初は「盗まれた!?」と言われていましたが、後日の調査で、地盤沈下により地中に潜っていたことが判明。現在は掘り起こし作業が進められているのかな?
そのニュースを聞いた我が兄は、私にこう聞いた。
「で? コノハナノサクヤヒメってどんな人?」
なので私はその場で説明してあげると、兄は感心した。
「なんで何も見ないで、そんなにスラスラ説明できるの!?」
だから私は答えた。「それだけ有名な人なんだってば」
以前このサークルに「サクヤ」というハンネの人がいましたことを覚えていますか? 彼女はこのサクヤ姫からハンネを付けていました。日本神話の中ではそれだけ名前の知られている人物で、また美人でも有名なんです。
でもその美しさゆえに、実の姉を傷つける結果にもなってしまい……サクヤ姫にとっては辛いところだね。
では、兄のような方がいらっしゃるといけませんので、ここで簡単に説明しましょうか。コノハナサクヤヒメとはどんな人なのかを。
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from: エリスさん
2007年07月11日 16時14分38秒
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「木花之開耶姫とは・2」
ニニギノミコトはさっそく大山津見の神に会いに行きます。すると、高天原の天照大御神の孫だと知った大山津見の神は、この縁談を大層喜んで、
「それならば、わたくしにはもう一人娘がございますので、その娘も併せまして差し上げとうございます」
と、長女のイワナガヒメ(岩長姫)をも献上したのです。
ところが、このイワナガヒメは妹のサクヤヒメに比べると見劣りがして――はっきり言ってしまうと「ブサイク」だったので、ニニギノミコトはこのイワナガヒメに手を付けることなく実家に帰してしまった。そしてサクヤヒメとだけ結婚したのです。
これに怒った大山津見の神は言いました。
「なんと浅はかなことを。わたくしが姉妹を揃えて嫁がせましたのは、姉のイワナガヒメは〈岩のように強く、形を変えることもない、末永く平穏が続くこと〉への象徴であり、妹のサクヤヒメは〈花が芳しく咲くように繁栄すること〉への象徴だった。この二人が揃ってこそ、御子(ニニギ)の治める国は末永い繁栄を約束されましたものを、サクヤヒメだけを娶られたあなた様は、もはや永遠など望めませぬ。花のように短い命で死ぬことを運命付けられたのです」
こうして、本来ならば両親そろって神であるニニギノミコトはその血筋からいっても「不老不死」であったはずなのに、「寿命」という宿命を背負うことになってしまったのです。
おしまい。
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