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from: エリスさん
2008年02月01日 12時16分13秒
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読者からご意見をいただきました。
「どうして自分が辛くなるようなテーマを書くのですか? 楽しいものだけ書けばいいのに」
こうゆうご意見だったのですが。
そう思っている方、他にもいらっしゃいますか? ここのメンバーじゃないと私に対して個人レターは送れないので、言いたくても言えないって方、きっといますよね。
なので、ここでもお返事を書こうと思います。
言ってしまえば、私の信念です。
昨日も少し述べましたが、こうゆう犯罪を犯すと、いつか自分に返ってくる。だから男でも女でも、欲望にまかせてこんなことをしてはいけない! ということが言いたくて、表現しています。
性犯罪に限ったことではありませんが。
今までも、できれば避けて通りたい描写を、止むを得ず書いたことなんて、いくらでもあります。覚えてますか? キュクロープス兄弟が殺された話。あの時は読者の皆さん、どん引きでしたよね。
ここのメンバーの中には、私の専門学校の同級生が何人かいるんですが、その人たちは覚えてるかな? 私が書いた「Dream騎士キャッティーV」(ドリームナイトキャッティーブイ)の中で、惨殺なシーンや過激な性描写ばかり描く作家の、その熱中的読者がどうなってしまったか……ていう話。
その話を書いたのには切っ掛けがありました。
専門学校で小説ゼミナールを受講していた私は、そこで、過激な性描写と惨殺極まりない殺人や自殺シーンばかり描く人間と知り合いました。
その人の作品がゼミで発表されるたび、私に限らず女子生徒は大概、嫌悪感を覚えたものです。
ある日、ゼミの講師がその人の作品について、意見を述べるように私を指名しました。
「はっきり言わせてもらっても宜しいでしょうか」
「おう、忌憚なく言ってくれ」
「大嫌いです」
「そりゃまたどうして」
「多少の描写は仕方ないと思います。でもここまで過激で、それが初めから終わりまでなんて、こんなの小説じゃありません。ただの卑猥な作文です」
「そうか――ところで如月くん。必要悪という言葉を聞いたことはないかな?」
「必要悪、ですか?」
ときに醜いものも描かないと、本当に美しいものの価値が分からない、という考え方だそうです。だからこそ、講師は私たちにそのことを理解させるために、わざとその人の卑猥作品を発表していたんです。
残忍さや卑猥さも時には必要。でも私たち文学者はそうゆうものを、
「もっと見たい」
と思わせるのではなく、
「自分も他人も、こうゆう目にあわせたくない」
と思ってもらえるような、作品をつくらなきゃいけないんだ――という授業でした。
その答えの代わりに私が執筆したのが、「キャッティーV」でした。熱狂的読者の少年は、心まで汚染されつくしていたのに、ドリーム騎士である十市美姫(とおちみき)に浄化してもらった、という内容になってます。
それからは私も、できる範囲で必要悪を描くようにしています。でも最後には、読者も私自身も救われるようなラストにしようと、心がけています。
本当はこうゆうのって、プロの作家の勤めなんですけどね。
でも私も、プロではないけど、ネットで小説を発表して、読者も付いたので、責任の一端はありますから。
「だったら弱音吐かないで、ちゃんとやってくれよ」
って言われそうですね。
はい、精一杯やらせていただきます。m(_ _)m-
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