毎日毎日、流れてくる被災地の状況。
全てがやるせない場面の数々ですが、特に心痛めるのが、子供たちの様子ですね。
ところどころからは、大学生などが立ち上がって、課外授業のようなものも始まってきているようです。

子供たちが集まって、遊ぶ場も作って上げたいですね。

そこで提案です。
土と砂、そしてお菓子の袋に入っている乾燥剤があればさらによい。
これだけそろえば、子供たちも目の色を変えて遊べるのが「光る泥団子」です!
そして、彼らが「宝物」が出来たと喜ぶのです。

各地の避難所で｢光る泥団子つくり」が始まれば素敵だと思うのですが、どうでしょう?
現地で指導に当たれるのは、この場に参加されている皆さんの力が是非必要です。

作り方、教え方に自信のない方には、僕が指導します。
ご連絡ください。
また、左官職の皆さん、仕事の合間を利用して参加することは出来ないでしようか?


一老人の思いが、是非形になることせつに願っています!

凄くローカルな話題ですが、石神井公園確かかなり以前にワニが居るという話題がマスコミに取り上げられたことがあって、記憶している方もあると思います。
東京では、粘土質の土を手に入れることが難しいのです。
少し前に公園の脇に「ふるさと文化館」を造りました。
多分そのとき地下工事のために掘ったところから出た土だと思いますが、公園の管理事務所にかなり大量に保管されていたそうです。
(公園の土を勝手に掘ることは出来ません。)

19日に「あそボラネットかみしゃく」http://asovnetkamishaku.web.fc2.com/　の主催者がアトリエのほうに、この土が泥団子に使えるかどうかの実験のため、届けてくれました。
土嚢袋に入った土が湿っていたので、そのままの状態で泥団子を作ってみました。
22日、ほぼ乾燥しました。
写真のように、クラックが生じています。
原因は、土の捏ねが出来ていない。
　　　　粘土分が少し強い。
だと思われます。

この土を使えるようにするには、土に砂か藁を加える。
土をよく捏ねる。
の二つの方法を行うことです。(これは、昔から左官職人が土壁の材料を作るときにやっている方法です)

粘土分は十分あるわけですから、公園でこの土を使って子供たちに色々遊ばせるのには、もってこいですね。

採取した土が泥団子に使えるかどうかは、簡単に丸めて乾かしてみれば、すぐに分かります。
皆さんも身近な土で試してみてください。

粘土質の土が身近にある中部以西の人にとっては、何のことか分からないかもしれませんが、関東特に東京で粘土分のある土を見つけるのは容易なことではないのです。
荒木田土は、関東では広く昔から土壁の下塗りとして(竹をかごのように組んで最初に塗る土)用いられています。
そこで今までの泥団子では、土壁と同じ構造で芯になる部分を荒木田土で作り、仕上げは各地の色土を用いていました。

最近、児童館の指導員と科学実験ボランティアをやっている人が続けて、荒木田土の泥団子を作りたいとWSに来られました。

今までこのようなケースはなかったので、かえって新鮮に感じ初心に帰って自分でも荒木田土を使っての大津磨きの光る泥団子を作ってみました。

これなら、園芸店で手軽に入手できる土ですので、皆さんも是非チャレンジしてみてください。