帰って見て見ると、本当に苔に囲まれた樹々が一杯。
そんな事に相変わらず感動しております。写真でこれだけです。
実際にご覧になったら、本当に素敵な風景が一杯だと言う事です。
　それをしっかり見るには、この森でのんびりする事が大切ですね。

　選挙は「政権交代」で大騒ぎ。誰が通ったかよりも誰が落ちたかが注目。
そんなドタバタよりも、大切なのは、国民の意志、清き一票は怖いんですよ。
　そんな選挙結果だと思いました。政治家の皆さんは選挙結果よりも、日本を良くするにはどうしたら良いか、しっかり検証していただけたら。

　森の中の倒木。自然に倒れたもの、人が切ったもの、様々です。屋久島の森は湿潤なので、乾かないため、長い事残っている。これらを「土埋木」といます。
　樹齢１０００年以上の屋久杉の伐採は禁じられていますし、奥の山で樹は公的な許可がないと切れない屋久島では、この土埋木が産業を支えています。

　依然その採掘現場に同行した事がありますが、土の中でなく、苔むして倒れているものがほとんどでした。土の少ない屋久島で土に埋もれる事はあまりないのかもしれません。

　土埋木搬出のために古い倒木をチェーンソーで切るのを見せていただきましたが、中から沢山の水が出て来ました。この水が、長年樹々を守っているんだろうなあ。
　写真はヤクスギランドで撮影。

８０万という数字の意味が実は良く判っていません。ここを開設して本日、総アクセス数が８０万件を超えました。長く続けているといつかはとうだつ出来るんでしょうね。もっともここのカウンターはそのまま人数に反映される訳では無さそうですし。

ともかく他の方が投稿できないここの場所にこれだけ沢山のアクセスがあった事。
入らして下さった皆様に本当に感謝です。

写真は淀川、とても一般的ですが、忘れられない風景です。

　屋久島を頻繁に訪ねていた頃アニメーションの「もののけ姫」が公開された。私の中では宮崎アニメはあそこで終わっている。いろんな所で屋久島の森がモチーフに使われているのは有名。最近は白谷雲水峡の森が「もののけの森」といって観光客が集まり、ヤクスギランドにはあまり人は行かないと聞きました。

　実は何度も山に入ったけれども白谷は入った事がない。だからあまり愛着がないのです（笑）その分ヤクスギランドで撮影したときは多くの人たちがいたら通行の邪魔になるかとも思っていましたが、さほどもなく。のんびりした意識で撮影が出来ました。ここは昔の屋久島と変わっていないかな、、、

　屋久島から帰って、もののけ姫のアニメが見たくて何度かビデオ屋さんを訪ねるのですが、数本あるものがいつも貸し出し中。夏休みだからか、何か子供達の夏休みの課題の中に出て来るのかとか、勝手に想像（笑）

　森の中は登山道が出来てとても歩きやすくなった反面、なんだか昔の屋久島と違う気もします。それが良い事なのか悪い事なのか。次にあの島を訪ねる事があれば、もう少し深い所まで行きたい。でもカメラ主体で、今回撮りたくて撮れていないのが中盤の写真なので、そんなに多くは入る体力がないと思われます（笑）

　今回は最長でも５０分程の場所までしか行きませんでしたが、それは正解だったと思われます。それでもあの森は十分に堪能できます。

　ヤクスギランドに行けば、この森の大切な部分。人と森との関わりを見る事が出来ます。伐採は江戸前から行われたと言われています。人が切った切り株に杉が生えている。これを切り株上更新といいますが、そんな姿も見る事が出来ます。

　もっとも深くに入れば、それなりに素晴らしい風景。それが四季折々で見られる訳です。私的には春、秋はおすすめです。

　屋久島の川は急流が多いイメージ。そんな中、淀川は森の中に明るい流れを見いだせる場所です。登山道を５０分程歩いた所にある素敵な風景です。ハイキングとはいえ、カッパと足首までの登山靴はあった方がいい。実はここから急な坂が続き、1時間半から２時間登ると高層湿原小花之江河の不思議な風景が広がっている訳です。
　そこまでいくならちょっと覚悟が入ります。今回はこの淀川のみでした。
それでも本当に美しい。是非今後体を鍛えて、この上の写真もチャレンジしたいものですが。

　樹の中に森がある。それが屋久島。一杯の苔にいろんな種が落ち、それが芽を出して行く。あの巨大な樹々のようになるのは、その何百万分の１か何千万分の１かもしれませんが、やはりこの小さな世界を見ていると、小さな森に見えて来ます。
　これも屋久島の象徴的な姿だと思います。

　森には苔が一杯。苔は水を蓄えて、森を潤します。
薄暗い森の中、巨大な樹がなんだかの原因で倒れるとそこに光が差します。
光が大好きな杉の芽はそんな場所から出て来ます。

　屋久島の森には本当に苔が多い。その苔が最後まで森のタンクとなり森を潤わせています。写真は淀川小屋近くの水場。日射しの中朝露が乾いて行きましたが、苔についた水だけは最後まで残っていました。

　屋久島の登山道は木の根を踏まないと先に進めない。
木の根を踏まれて来も迷惑と思っていると思います。もちろん踏まない方が良い。
でも踏まないと登れない。森に入るならそれは自覚し、樹々に対して申し訳ないと感謝の気持ちは持っていた方が良いと思います。

　樹を切って来た人達を責めるのはどうだろうか。この森でもかって多くの樹々が切られました。でも森を切っていた人たちは本当に森を知っている。森を本当に人から隔離してしまうなら、いいけれども、もし森に入るつもりなら、登山道を補修できる、森を知っている人たちが必要だと思われます。森を守れるのは樹を切った事がある人たち。その人達は真に森の大切さを知っているから。

　ご意見もあるでしょうが、私が屋久島で学んだ事です。

昨日投稿の写真。縄文杉ではありません。タイトルがなんだ紛らわしくて申し訳ありませんでした。

　朝5時過ぎ。沢山のバスが集まっている。バスは登山客を縄文杉登山の入り口。荒川まで運ぶ。それはもう観光地そのもの。縄文杉までは日帰り。あの巨大な杉に会うためにこの島を訪れ、それだけのために山に登り、帰って来る人たち。

　たしかに縄文杉は素敵な樹だと思います。私は春先、秋、そして雪が積もった真冬に訪れた事があります。どの季節も素晴らしい風景を見せてくれました。

　しかし世界遺産に登録された後から多くの人たちがあの樹を見に行くようになって、お立ち台が作られ、縄文杉は「遠い樹」になってしまいました。

　良く言われる話ですが、日帰りの縄文杉登山では森をゆっくり見る事が出来ない。もちろん縄文杉に会う事を目的にする事も良いでしょう。でもあのコースでも屋久杉伐採の集落跡小杉谷。少し森の中に入ると、伐採跡が広がり、ウイルソン株のすぐ脇には切り株上更新の象徴的な風景もあります。これらをゆっくり見るには日帰りのスケジュールでは時間が足りません。今では高塚小屋に一泊してのんびり森を見るツアーもあるようです。それは正解かもしれませんね。

　大木を目指さず、森を見る。今回は撮影が目的でしたから特にあのルートに足を運びませんでした。なんて言うか、あれだけの人が登山道を歩いている風景はやはり「屋久島でない」ような気がします。

　淀川の入り口から少し入った所の杉。太忠岳登山の途中。天文の森に入る手前の釈迦杉。まだまだ素敵な樹はこの森に一杯あります。私の好きな樹はこの２つかなあ。

　今回は最長で歩いて片道一時間弱のウオーキングでしたが、その中でも撮りきれない程の樹々、風景。それが気象、光によって変わる訳ですから。

　もっとも屋久島の写真は有名な写真家の方々が一杯撮っていらっしゃいます。私は、今回は私の思い出の森の撮影です。だから観光的なものは出て来ない反面、森の素晴らしさは見せた上げたいなあ。

写真は淀川入り口。車から降りて２０分程で行ける場所の大好きな杉の樹。