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from: ヒデさん
2008年02月22日 06時33分57秒
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昨日のテレビ朝日系報道ステーションの「さようなら」というコーナーで鹿児島県の
田口隆というアマチュアカメラマンのお話をしていました。
去年11月に亡くなった私の写真の師匠です。
食道癌を宣告されたのが一昨年のこの時期。
手術を行いその時は一命をとりとめたものの、その後闘病生活。
死と向かい合いながら写真を撮り続け、写真を教え続けた方です。
本人が沢山持っている写真撮影のノウハウを惜しげもなく生徒たちに教え。
自分では多くの写真を撮ったけれども、けして個展をする事がなかった。
教えて下さった風景は数知れず。
そんな素晴らしい風景を「鹿児島遺産」と呼んで死ぬ前の最後の本人の集大成にしたい。
しかし開催を一ヵ月半前にして亡くなりました。
抗がん剤の治療で体力が衰え、動けなくなったのをとても悔やんでいらっしゃいました。
入退院を繰り返し、自宅に帰られた時は作業場の明かりが一晩中ついていました。
かなわぬ想いをいっぱいに書き付けたメモが出て来たために、家族の方を中心に
昨年の12月展覧会が開かれ、たくさんの方々が見に訪れました。
初めて見た人の「生き様」でした。
人が生きる中で、何が出来るのか、何をしなければならないのか。
教えて下さった方でした。
ご冥福をお祈りします。
写真はめずらしく2人きりで撮影に行った雪の中のしだれ梅。
ラボの前に座り、見た目線の先にかすかな光を浴びた小さな野の花。
「世の中にはいい風景、撮れるものがまだまだ沢山ある」
とおっしゃって、それは、私に対する宿題のような言葉になっています。
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