カレンダーをくるくる丸めて包装紙を巻いてセロテープで止めてお客様（お爺さん）にお渡ししました。

「あーっ！！テープで止めちゃダメじゃないかっ！」
その一言でお爺さんは私が直接カレンダーにセロテープ止めしたとカン違いしていると気がついたのですが。

「包装紙を巻きましたので・・・」「うるさい黙れ！！！」
「ですから・・」「つべこべ言うなさっさと袋を渡せ！」

ものすごーく丁寧に包装紙のセロテープを剥がしはじめましたが
やっぱり少し破けちゃってさらに激怒
「ほら、破けちゃったじゃないかテープなんかで止めるから！
ばかやろう！このやろう！」

（しかたないなぁ・・・）
「申し訳ございません」ぺこり

散々怒ってお爺さんが帰った後一部始終を見ていたお客様が同情してくださって
「言い訳も聞いてくれないなんて、今どきの老人は
気難しい人が多いわねぇ〜」と話しかけてくださいました。

やっぱり怒り足りなかったか　お爺さん戻ってきました
きれいな物と交換してほしいのでしょうね。

「カレンダーが痛んでしまった　どうしてくれるんじゃ！」
「どうぞ広げてみてください」「えっ？」
「ですから　どうぞ広げてみてください」

包装紙からカレンダーがコロリン　「あらら〜」
「おまえが紛らわしい事をするからじゃ　馬鹿タレめ！」
「申し訳ございません」ぺこり

お爺さんが帰るともう一人のお客様が「あなたも大変ねぇ〜」
「はい、店員歴永いのでぜんぜん大丈夫ですから　お騒がせしてすみませんでした」

あらら〜お爺さんまた戻ってきました。
「オレはカレンダーを大事にしてるんだからな！
ばかにすんじゃねーぞ！」
「はい、申し訳ございません　以後気をつけます」ぺこり

とにかく誤解も解けたし
お爺さんのカレンダーが無事で良かったです。