４５日も病院や実家でお客様生活だった私

久し振りにお弁当や朝食を作り
洗濯やお掃除をしてみたら・・・・


忘れたっ！・・・・・

あーっ！
家事のやり方を忘れてしまった！


段取りがめちゃくちゃよ！
特にお料理

人間　楽をすると脳が退化するのかもしれませんね
まあ寝不足もあるのですが・・・

逆に独り暮らしをしていた夫は
いつの間にか人任せにしていた事を自分でやっている


いけない　いけないこんな事じゃ

頭の中でやることをシュミレーションしている途中で
息子が泣き叫ぶ

あぁ・・ミルクの時間だよね　待っていてね
バタバタ

あぁ　寝ないねえ　困ったねぇ

あれっ
さっきまで何をやろうとしていたんだっけ？　ってな具合です

ストレスなのか体調もイマイチで・・・
吐き気がするし・・

日常生活のリハビリします。

もう寝ちゃつたの？
まだ寝ないの？

また泣いてるの？
まだ泣いているの？

何で泣きやまないの？
熱があるんじゃないの？
病気なんじゃないの？

ミルク足りないんじゃないの？
こんな少しじゃ痩せちゃうわよ
おっぱい出てるの？



布団が少なくて寒いわよ。
そんなにかけたら重くてかわいそうでしょ？

そんなに甘やかして　抱き癖がつくわよ
たまには泣かしておきなさいよ
運動になるわよ

ほらほらかわいそうに
ばあばが抱っこしてあげようね〜

お風呂場が寒すぎじゃないの？
ベビーバスのお湯が多すぎない？

頭の毛薄くない？
ハゲじゃない？
ずいぶん黒くない？

蒙古斑多すぎじゃないの？
そんな所にもあるの？
消えるの？


里帰り中でお世話になっているので
口にはだしませんでしたが・・・

お母さん
その言葉ひとつひとつが心に突き刺さります。

なかなか元には戻らないお腹の出っ張り
痛々しい帝王切開の傷跡
けっこう目立つ妊娠線
赤ちゃんに振り回されてままならない自分の睡眠時間
ホルモンバランスの乱れで髪もぐちゃぐちゃ
妊娠時すべすべだったお肌も今やパッサパサ
このまま授乳を続ければバストもペチャンコさ！

昨晩はぐずり泣きが激しくておっぱいをしまっている時間も無く
パジャマの前全開で寝ていた・・・

女捨ててるやん！

私が２０代の女で仕事や遊びやおしゃれをしたい年頃だったら
耐えられなかっただろうなぁ・・・
今よりもっともっと辛かっただろうなぁ・・・と考えた

高校生の頃２０歳ぐらいの若いうちに子供を産んで
姉妹と間違われるくらいの若い母親になるのが夢でした

夢が叶わなくて良かった
神様ありがとう・・・

出産が今の年齢でほんと良かったって思う
さんざん仕事したし
遊びも恋愛ももういいやって思えるし
もうビキニも着ないよ

このまま子供ができなければ
死ぬ前に後悔すると思っていた

望んではいたものの
夫にわが子を両親と義両親に孫を抱かせてあげられなかった事を
謝らなくてはいけないなぁ・・・と

それから神様にも恨み言を言ってやろうと思っていた
「なぜ私達夫婦には子供を授けてくださらなかったのですか？」と

友人達には子供が居る
なんでうちにだけいないのか？

公園で遊ぶ小さな子供達とその近くで井戸端会議する母親たち
テレビで見た子沢山家族
運動会の帰り道の親子・・・

お父さんとお母さんと子供
絵に描いたような幸せな家庭を思い描いていたら
だんだん腹が立ってきたぞ！ぷんぷん

空を仰いで睨みつけてやった
そしたら天があわてたらしい
地上にこちらを睨みつけてふくれっつらをした女がいるぞ

ちょっと歳がいっているけれど
誰か子供になってやってもいいというやつはいないか？

「おもしろそうだから僕が行きます」
天使がひとりやってきた

神様ありがとう

ミルクを飲ませたらゲップをさせる。
自分の肩に立て抱きをして背中を軽くトントンしたり
下から上になで上げたり。

どうも上手に出来ないので退院時　助産婦さんに相談しました。

教えていただいたのが
顎を片手で耳のあたりまで支えて座らせて
背中をさする方法

慣れてきたので首と頭を後ろから支えてあげたりもしています

授乳後眠くなるようで、赤い顔をし
ゼイゼイ、ハアハア

ウイィー・・・ゲプッ！
ゲホゲボ

額に皺をよせて眠りこける
その顔がどう見ても酔っ払いおやじ
乳児はミルクで酔っ払うのかい？

「おやじさん　大丈夫っすか？
無理して飲むから〜」とか言いながら介抱する私。

ふと生後一ヶ月になる息子が
Yシャツと背広を着て革靴を履いて
赤い顔して電車のイスで眠りこけている姿を想像してみました

車掌さん驚くだろうなぁ〜

身長５３センチ
座るとお人形のように小さい息子

ちっこいおやじ
けっこうかわいいです。

「夜中あんなに泣いていたけど
私のベットで添い寝してあげたらぐっすり寝ていたわよ〜」と
とても自慢げに話す母。

「昨夜は６時間ぐずり続けた末に疲れて寝たんですよ」と言っても
そんな事は無いと言い切りました。

「今度泣いたら添い寝してあげるからいつでも連れてきなさい
赤ちゃんは添い寝が安心して寝るのよ！添い寝が一番！」
「そうですか・・・ではお願いしましょう」
わが孫がそんなに扱いやすくないという事を実感しますよ・・・

昨夜自信満々で泣く孫を自室に連れていった母と父
部屋から泣き声が聞こえてきます

さて何分もつかなぁ・・・
今のうち私は寝ておきますよ

部屋のドアが開き「母乳が欲しいみたいなんだよね〜」と父がギブアップ
１５分しかもちませんでしたか

「俺の部屋でおとなしくしていたんだけどね・・・」
あらあら嘘いっちゃいけませんよ
「ずーっと泣き声が聞こえていたわよ」

あら　ばれちゃった
苦笑いする父でした。

腰の状態が思いのほか悪いので
急遽　実家にベットを買ってもらい
予定通り退院後即東京の実家へ里帰りしました

３週間の滞在予定は幼なじみのお見舞い予定が入った為
１ヶ月に延長しました。

毎日１２時　３時　６時　９時の３時間ごとの授乳
夜中の１２時と３時には兄が起きてきてくれて
私の母乳後
哺乳瓶でミルクをあげてくれています。

ただ母から兄には仕事があるのだから３時に起こさないように注意され
嫁ぎ先の大叔母にも実家に甘えてばかりいると
笑われるよと注意されたので

３時はひとりで頑張るよと兄に伝えたのですが
兄本人は楽しんでいるのか、がんとして人の話しを聞き入れず
私が母から怒られるばかりです

孫がかわいいのはわかるのですが
両親からの育児についての口出しが多くて
慢性寝不足の私にはイライラがつのります

昼間なるべく夜に備えて寝ておきたい私の枕元で
暇な父が延々と世間話やら自分の自慢話しをしているのですが
正直言って疲れました

私がたいして相手にしないで寝てしまうと
やっと寝ついた孫をかまって　起こしてしまいます

「ほらほら泣いているから母乳をあげておくれ」って
母子共に起こされています

自宅に帰れば
人一倍心配症の義母がとやかく口出ししてくるのは目に見えており
産後ブルーになりそうです

右から左へ受け流す〜♪
くらいの余裕が私にあればいいんですが
イラっと来ちゃうんですよねー

自然分娩の方は出産翌日から
帝王切開の私は出産３日目から母子同室になりました

ちょっと楽しみだった私
助産婦さんから
「通常は６時間おきに糖水をあげますが
この子は体重が３００グラムも減ってしまったので
たとえ寝ていても起こして
３時間おきにミルクをあげてください」と言われました

たまたま親戚の伯母さんも来てくれて
初めてのオムツ変え
おっ、黒いうんちがべっとりとしていて
取れないと二人で慌てていたら

おしっこシャワ〜

初めてなのに大失敗

夜中は大泣きされてパニック
ひゃっくりを発作と間違えてナースコール
ドジな新米ママですいません

昼と夜が逆転してしまっているわが息子
昼は深く寝てしまって母乳もミルクも飲まず
夜は大泣きで大暴れ
眠れぬ夜が続きます

誰も子育てがこんなに大変なんて教えてくれなかったなぁ・・・
子供が健康な事に感謝して
いつかこの大変さを思いでとして懐かしむ日が来るまで
頑張ります。

尿管を付けられて大人数で担架に乗せられ
あっと言う間に入院着を着せられ
病室に移動
廊下で夫と義母が感激しながら
「ありがとう」と言ってくれましたが
私は口をパクパクするだけで答えられず

大変だったのはその夜
麻酔か痛み止めの薬のせいか
まったく腰を動かす事が出来ず
上半身は動かせるものの
じたばたしても　寝返りさえ出来ません

担当助産婦さんには２時間ごとに寝返りをうたせてもらい
次々と点滴を打たれ
のどが渇いても水分を取る事も許されず
足には一晩中マッサージ器を付けられて血栓防止
長くてつらい夜になりました

出産翌日　歩ければ尿管も抜いてもらえるというので
オムツで用をたしたくない一心で頑張りました
太ももがまだ麻痺していてトイレでひっくり帰りそうになりましたが
無事クリアー


出産したのが金曜日なので
土日しか見舞いに来れない人（親戚だけでしたが）が
翌日の土曜日　翌々日の日曜日に来たのでベットで横になっているわけにもいかず
私は元気よ〜を身体と作り笑顔でアピールしていたら
くたくたになりました

これから出産する方には
病院へ来るお見舞いを考えて週の前半に出産される事をおすすめします
とか言っても自然分娩だとそうはいかないのかもしれませんが・・・

坐骨神経痛の悪化なのかベットから起き上がるのに
腰が痛くて一苦労でしたが
コレが無ければ個室だったし
なかなか快適な産後生活だったかもしれませんね

「ではこれから腰に麻酔を入れていきます
最初は弱い麻酔から入りますので　効かないかもしれません
気分が悪くなったら言ってくださいね
言ってくれないと分かりませんから」

背中を出せと言われて先生に背を向けて横向きになり
看護師さんが私の膝裏と首のあたりを持って
グイグイと力を入れて二つ折りにしていきます

人一倍大きなお腹で身体を二つ折り
もっと背中を突き出してといわれても
すでに苦しいです（＞＜）

すっぽんぽんで二つ折り
お尻の穴まで丸見えで恥ずかしいやら苦しいやら

しかも背中の注射が超痛いから
無意識に背中を引いてしまい怒られる私
何回か刺しなおしされたような気がして
やっと麻酔が効いてきたかと思う頃
「・・・眠くなってきました」
「えっ？なんですか？もっとはっきり言わないと聞こえませんよ！」

口をパクパク・・・・声になりません


両手を手術台に縛り付けられ

急に気分が悪くなり　ゲボゲボ〜
少し吐いてしまい顔だけ横向きに倒されました。


半身麻酔なんですが　効き過ぎなのかこういうものなのか
人の話し声ははっきり聞こえるものの
自分が話す事が出来ないくらいの意識朦朧状態

心の中で「さっさと切って下さい　早く手術を終わらせてください」とだけ
考えていました。

お腹にひんやりと消毒液を何回も塗られる感覚がして
しばらくすると（たぶんこの間にお腹を切っていたんだと思うのですが）
ぶんぶんと胃のあたりを激しく押される感覚がして
「ひえ〜」とびびりまくっていたら
もう一回！
「何するんですか！助けて〜」と心の中で叫んでおりました。

しばらくして
「目を開けられますか？元気な男の子ですよ　無事出産されました」と赤ちゃんを見せていただきました。


「・・・・・はい・・・・」（――）
自分でも驚くほどの無感動

麻酔がかなり効いていたのと自分の身体の事で精一杯だったので
赤ちゃんと対面して涙がポロリなんて気持ちには到底なれませんでした。

私がお腹を縫い合わされている頃
待っていた夫と義母は赤ちゃんと対面し
うれし泣きするやら　記念写真撮るやらで大喜びされていたようなので
私と夫の両方の両親にも初孫だし
これ以上ないほどの親孝行が出来ました。

ご無沙汰です。
無事に出産を終えて帰ってまいりましたー(*^。^*)
とは言ってもまだ実家滞在中で自由にパソコン使えないんだけど
　
みなさんにはさんざんご心配をおかけしましたが
母子共に元気です。

出産はすべてが初体験だったので、驚きの連続でした


帝王切開体験記（前日）

前日昼から入院し、手術前の検査を受けました
まずは３０分間胎児の心音チェックと私の心電図を取ります
なんと胎児がひゃっくりをしている最中だったので
最初の心音は乱れまくりでした
笑えるわー

その後入院する病室へ行って助産婦さんから入院中の予定説明と
機械を使って胎児の頭の位置チェック
機械が小さすぎてあまり分からなかったようです。

「お腹を切った後にテープを貼るので、邪魔にならないように
おしもの毛を剃ります
あっ、旦那様いらっしゃいますけどいいですかね〜？」って
いいわけないじゃないですかっ（＞＜）！

ど恥ずかしいので夫には退室してもらい
情けない気持ちでいっぱいになりながら　しもの毛の剃毛をしてもらいました
なんか・・・トホホ

さらにトホホなのは夜に下剤の内服
翌日手術前に浣腸をします。
力んだら出ちゃったりするもんねーって
帝王切開でも浣腸するんですね。

夫は面会時間ぎりぎりまで居てくれて
結婚９年　夫婦二人きりは今晩で最後だなぁ〜と思うと
手術の不安もさる事ながら
まるでお気楽な独身生活が終わる日のような
ちょっと・・・名残惜しくもありました。