愛を手に入れたいという自我の欲望と、そうじゃない、与えるんだ、という想いが交錯する中での、ある日の出来事です。

その日はまたまた自我の欲望に打ち負かされ、彼女を誘ってしまいました。

しかし、彼女は悩んでいました。

例の私にとっての恋敵君が、彼女に嫌がらせメールを送って来て、気が滅入っていたのです。

恋敵君は、私と彼女が付き合っているのではと勘ぐって嫉妬し、もはやストーカーみたいになっていました。

だから彼女は、気が乗らないと言いました。

私は、もし時間がたち気が向いたら遊ぼうと言い、帰宅しました。

そして、ある覚悟を決めました。

彼女への恋をあきらめる覚悟です。

相手の状況や気持ちも考えず、自分が幸福になることしか考えていない。

そんなものを実行してはいけないと思ったからです。

そして、その反省の気持ちや、あきらめるけれども彼女を責める気持ちがないことや、それとは別に恋敵君からの害が及ばないよう助けたい気持ちを、メールにしようと文章を考えていた時のことです。