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from: 岐阜のすーさん
2009年05月31日 06時00分39秒
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力を合わせて
子育てを一人で頑張るよりも関わりのある人たちと連携をとりながら、協力して取り組んだ方がよことは、分かっている。しかし、この連携がなかなか難しい。互いの考え方ややり方が違っていると育てられる側が混乱する。
十分な話し合いをし、互いの考え方ややり方のずれや溝を埋める努力をしなければならない。こんな考えで取り組みましょうと考え方を決めるだけでは、十分に話し合ったとは言えない。具体的な場面を想定し、実際にどんな指導をするのか、イメージしないと共通の行動にはならない。「こんな時、どんな対応をしますか?」と質問し、具体的な行動が一致するかどうか対応の仕方を探ってみる。自分がイメージした対応と一致すれば、共通行動がとれると考えられるが、これがずれているとすると考え方にずれがないか疑ってみることが必要だ。対応の仕方には、いろいろあるからそれぞれの対応の仕方ですればよいのではと考えていると成果を上げるのに時間がかかったり、思いような成果にならなかったりすることがある。対応が違ってくるということは、どこかに違いがあるはずだ。その違いをよく理解して対応するのと理解せずに対応するのでは、大きな違いが生じる。対応が違ってくると子どもは、「○○先生は、こう言った。でも、△△先生は、こう言った。」と違いを指摘したり、「でも、□□先生がこう言ったからその通りにしている。」と言い訳をしたりと自分にとってその場をうまくかいくぐり、逃げ道を与えてしまうことにもなりかねない。よく理解しているとその違いについて説明し、「今は、こうすべきだ。」「こんな姿を願ってどちらも話していることだ。」等と説得することができる。そして、これが、逃がす隙間を作らない指導になる。話し合いは、あくまでも言葉だ。具体的なイメージを揃えることで、言葉の理解が進む。力を合わせるためにもこの理解を違いの思いこみに終わることなく、行動まで理解し合えるよう常に具体的な場面を想定して話し合いたい。-
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from: 岐阜のすーさん
2009年05月29日 05時23分18秒
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笑顔で接する
子どもたちの学校生活も安定し、この頃から、様々な問題が出始める。そのため、悩むことも多くなり、笑顔で子どもと接することが減ってしまったと感じることはないだろうか。
笑顔には、いろいろな効果があると医学の面からも指摘されている。
・ストレスを緩和するはたらきがある。
・免疫システムの働きを高める。
・痛みを軽減する働きがある。
・ガン細胞をやっつける働きがあるNK細胞を活発にする。
・脳の活性化につながる。
また、笑顔でいる先生を見た子どもたちは、
・受け入れてもらえそうだ。
・認められている気分になる。
・話しやすそうだ。
・気分が明るくなる。
と感じるだろう。
笑顔には、こんな素敵な面があり、使わないのはもったいない。
それでは、どんな時に笑顔を増やすことができるだろう。
<笑顔で関われ場面>
・話をする前に全員を注目させ、笑顔を見せる。
・叱った後には、必ず笑顔で誉める。
・よさを見つけ、笑顔で紹介する。
・子どもの話を笑顔で聞く。
笑顔でいる状態は、相手に心を開いた状態となっている。だから、関係を深めることができる。まずは、教師から笑顔をたくさん子どもたちに振りまきたい。-
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from: 岐阜のすーさん
2009年05月28日 04時57分41秒
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核となる子
どの子も平等に育てることは、当然であるが、学級を作っていく上で、必ず核となる子が必要だ。これはリーダーという意味ではない。むしろ逆かもしれない。どの子もいいところがあり、どこのも伸ばさなければならないところがある。一つの方向に向かって全員ができるようにしたいと思うと、必ずできない子が生まれてくる。常にできない状態でいるとその子は、仲間から非難されたり、差別されたりしやすくなる。教師も同じ目線でこの子を見ていると、この子の居場所が学級にはなくなってしまう。そして、この姿が定着すると、学級の中に差別を平気でし、できる子たちとできない子たちの層を作っていく。しかし、これに気づいていない教師が多い。それに気づいていない教師はできる子を使って学級を作っていこうとする。それは、教師の思いを分かって子どもが動いてくれるから、教師からみれば楽だし、子どもが主体的に動いているように見えるので、いい学級を作っているように感じてしまっているからだ。しかし、これをできな子たちの立場からすると、いつも活躍する子が決まっていて、自分たちは隅っこに追いやられ、差別感をいつも感じ、できない自分たちは取り残されている思いでいる。これでは、思いやりのある温かい学級を作ることはできない。教師にとって都合のいい学級かもしれないが、温かい学級ではない。温かい学級では、できる子とできない子の層ができにくい。それは、どの子も大事にされ、どの子もできるようになっていくからだ。これは、どの子も見捨てられることなく、できるようにしようと学級の仲間が助け合うからだ。つまり、できない子をいつも意識し、できない子を中心に学級が回っていくのだ。ここには、自分さえできればよいという考えはない。必ずできるまでみんなが待っているのだ。揃うまで応援したり、助けたりしてできるまで待っているのだ。だから、できる子だけが誉められるわけではない。支えようとする子が認められていくのだ。また、そういう子に「ありがとう。」という感謝の言葉をかけ合うのだ。そして、できない子ができる子になっていく姿をみんなで喜び合うのだ。全員ができるまで見逃さない姿が温かい学級を作り上げていくことになる。できない子と呼ばれる子がいつもできない子として扱われている学級では、子どもの思いやりは育たない。その核となるできない子の回りにそのできな子をできるようにするために活躍する子が一杯できる学級になれば、子どもの思いやりが育っていく。ここには、どの子も見捨てないという教師の強い意志が働いている。だから、できない子への思いやりをもった子が核となる子の回りに集まってくるのだ。
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from: 岐阜のすーさん
2009年05月27日 05時50分27秒
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問題が起きたとき
問題が起きると、体中が熱くなる。何とかしたいと燃えてくる。こんなときが一番自分らしさが出るときなのだろう。考えだけでなく、感情も注がれる。まさに全力だ。必死になればなるほど、自分のすべてが出てくる。そのため、受け手には丸ごと伝わっていく。何となく熱いものを感じたり、心を動かされたりする。そして、本気だと分かる。問題が起きたときにこそ、自分らしさがはっきりとみえてくる。
保護者からの苦情の電話があった。電話の向こうで訴える不満に対してどんな気持ちで応えようするかは、自分次第だ。何を問題にしたいのか。どんな解決を求めているのか。いろいろ聞きながら思いを探る。解決の糸口が見えたら、精一杯自分らしさで対応をする。非があれば、非を認め、提案できる内容があれば、提案し、何とか今後も仲良く関わりを持ち続けるための方策を考える。決して決裂してはいけない。決裂すれば、間に入って苦しむ子どもの顔が浮かぶ。子どもを幸せにしたい、子どもを守りたいという気持ちは保護者も教師も同じだ。必ず進むべき方向が見えてくる。ここを見つけることは、必ず子どものためになる。自分を守ろうとすれば、必ず相手にそれが見えてくる。子どものために誠意をもって日々苦しみながら取り組んでいる自分であったり、子どもの成長を喜べる自分であったりすれば、必ず会話の中にも子どもの姿や子どもへの思いが出てくる。言い訳はしない。事実が大事だ。子どもの明日を考えるために向き合っていることを常に念頭に置きながら、誠実に対応したい。心の問題はそれほど簡単には解決できない。時間をかけ、誠意を持って丁寧に対応し続ければ、必ず伝わるはずだ。子どもを信じるように保護者の可能性をも信じて精一杯努力したい。-
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2009年05月26日 05時46分42秒
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伝えたいこと
子どもたちにこれだけは大切にしてほしいと思っていることが、子どもたちにきちんと伝わっているかどうか不安になることはないだろうか。毎時間の授業の中で伝えているから伝わっているだろうと思ってもそれが本当に伝わってるかどうか確かではない。伝える側がどんな訴え方をしているかによって受け取り方が違ってくる。
例えば、他事をしていて話を聞いていない子どもにはどんな声かけをしているのだろう。
・「話を聞きなさい。」
・「他事をしていてはだめだ。」
・「そんなことをしていたら、勉強が分からなくなるよ。」
・「その姿は、許せない。」
・「みんなに迷惑をかけることになるから話を聞きなさい。」
等いろいろある。私は、「無視されているようで、とっても話し辛い。」、「思いやりを感じない。」などと訴える。そして、話を聞いていてくれる子どもには、「有り難う。優しいね。とっても嬉しいよ。」と声をかける。
子どもの心に響く言葉になっているのかどうかはわからないが、週3回の授業で訴え続けている。一人でも私の気持ちを分かってくれる子が増えていけばいいなあと思っている。
聞くことへのこだわりは、どうしても譲れない大事なことだと考えているから、繰り返し言い続ける。そして、手だてを講じて少しでも聞く姿を高めたいと考えている。
・必ず反応を求める。
・評価する。
・内容を確認する。
・感想や意見を求める。
聞いていない子どもがいることが分かっているのに平気で授業を進めることができない。聞いていない子どもを見捨てることはできないのだ。だから、どの子もできるようにするための努力を怠らない。これは、自分の生き方にもつながる大切な事だと考えているからだ。-
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from: 岐阜のすーさん
2009年05月25日 05時53分42秒
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比較すること
本来一人一人の子どもを大事し、育てていけばよいのに、子ども同士を比較して指導することがあるのはなぜだろう。比較することによって違いが明らかになる。友達と同じだと安心できるから、その違いを埋めようとする。レベルの違いがあれば、レベルの高い方に合わせようとする。例えば、ノート作りでも見やすく、わかりやすいノートを作ろうとする。決して見にくい、わかりにくいノートに合わせようとしない。よいものに合わせようとする。比較するのは、このよりよいものを求めようとする力を利用して、子どもの力を伸ばすことにある。
これを競争にして勝ち負けにするとおかしくなる。負けることで、自信をなくしたり、興味関心がなくなったりすることがあれば、比較することが子どもにとってマイナスに働くことになる。あくまでも子どもを育てるために比較を利用するのだ。だから、どの子にもプラスに働くようにしないといけない。
感覚的には、早い方が遅い方よりよいと感じることが多い。「早くしなさい。」と言うのもそれだ。ただ、結果としての早さを求めると早くするために活動が雑になったり、大事なことを欠いたりすることがある。早さだけではだめだから、丁寧さをも求める。すると、一度に2つはできないから、子どもは混乱する。結果は結果を生むまでの様々な過程の積み上げによって生まれてくる。その過程の一つ一つに願いがあるのならば、その過程の一つ一つが確実に願い通りになることをまず、求めないと指導が雑になる。一つ一つを丁寧に扱えば、時間はかかる。しかし、この丁寧な扱いがやがては助けとなる。今はその丁寧さが求められる時期だ。
○授業作り・・・聞く・話す・書く、課題作り、問題解決の仕方、まとめ方など
○ノート作り・・・字の丁寧さ、色使い、線の利用、ノートの使い方など
○朝の会・・・・あいさつ、健康観察、歌、係からの連絡、先生の話など
○掃除・・・・めあての確認、仕事分担、もの準備、掃除の仕方、反省等
比較しながら、一つ一つの内容を丁寧に仕上げていく。つまり、比較することは、子どものよさと可能性を引き出すことになる。うまく比較しながら、子どもを育てていきたい。-
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2009年05月23日 05時22分15秒
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思いこみ
やっているつもりが実はやっていなかった。できているつもりでいたが、実はできていなかった。・・・こんなことはいくらでもある。思いこんでしまうと、そこから抜け出られなくなる。抜け出るためには、「本当にやっていますか?」「本当にできていますか?」と疑うことから始める。そのときにはっきりさせるとよいのが、「いつ」「どこで」「だれに」「何を」「どのように」である。
・いつもやっているのだろうか。
・どこででもやっているのだろうか。
・だれに対してもやっているのだろうか。
・思いつくすべてのことをやっているだろうか。
・思いつくすべてのやり方でやっているだろうか。
こう考えていると、やれていないことやできていないことが見えてくる。そして、まだまだ努力しなければならないことが見えてくる。
これは、子どもに対するときにでも同様だ。できていると思っても、できていないことに気づかせたい。
「いつでも、できているの?例えば、休み時間。授業中。」と具体的に例を挙げて見ると以外にできていないことに気づく。同様に、「誰に対してもできているの?例えば、異性に対して、年上の子や年下の子に対して」等と言うことも同様だ。
そして、「できるということは、一度や二度できることではない。いつでもできることなのだ。一人でできるようになることなのだ。」と子どもたちに説明すると「本当はできていなかったんだ。」と気づくことができる。
ただ、常に完璧を求めていると子どもは「うるさい。」「またか。」「無理だ。」と逃げ出したくなる。だから、子どもの実態に合わせて、ある程度できたと思うことは、一緒に「できたね。」と喜び合いたい。また、逆にこれは絶対に譲れないということには、確実に身に付くまでは譲らない姿勢を貫き通す必要もある。ここに教師のこだわりが見える。子どもを納得させるだけの強い信念がそこにはある。だから、行動だけでなく、見方や考え方、価値観等、教師自身の生き方としてもっているものを総動員して子どもにぶち当たることになる。すると子どもはその力強さに圧倒されて、「そうなんだ。」「そこまで、頑張らなければいけないのだ。」と思い、教師の方に引き寄せられていく。これは、やり甲斐のあることだ。ただ、この生き方さえも、時々「子どもにとって本当にそれがいいの?」と疑ってみたい。子どもの幸せのために貢献できる自分であることを忘れてはいけない。-
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from: 岐阜のすーさん
2009年05月22日 06時03分41秒
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大丈夫?
自分一人で抱え込むことは、自分だけでなく、仲間にも迷惑をかけるとにもなる。それをなくすためにも、ちょっと視点を変えて目の前に起こることを見てみることがとても重要になる。職場の仲間として、仲間にどんな声をかけているのか見つめ直してみることも時には必要だ。ひょっとすると学級の子どもだけしか見えていない自分に陥っていないだろうか。考えてみたい。そんなとき、「大丈夫?」と声をかける言葉がどれだけ大事なのかに気づくことができた。
○もうすぐ紙(石灰)がなくなるけど、大丈夫?
物が不足すると、したい仕事が滞ってしまう。それを事前に防ぐための温かな言葉がこれ。気持ちよく仕事をすることができた。
○今日の給食の食器の付け方がいつもと違うけど、大丈夫?
調理員さんの仕事が増えないようにとの配慮から出た言葉。おかずのつけ間違いが汚れを増やし、手間が増えるのではないかと心配をされての温かい言葉だ。
○打ち合わせが十分できないけど、大丈夫?
活動を進める上で見通しを持ったり、互いの連携の仕方を確認したりできると活動中に戸惑ったり、時間をロスしたりすることがなくなる。その打ち合わせの時間が不足となることに危惧しての言葉だ。
○あの子、最近元気がないけど、大丈夫?
自分の学級の子どもだけでなく、全校的な視野に立ち、他のクラスの子どもの様子にも気を配っての言葉だ。これができると多くの目で子どもを見ていることになるので、事が起こる前に対応できたり、子どもを見つめ直したりできる。
○校外学習への引率は大丈夫?
安全への配慮を考えて、どのように人を配置するとよいのかを考えての言葉だ。出張や病気等のためどうしても人の配置が不足気になるが、全校的な視野で考えて自ら進んで引率を引き受けようと思っての温かい言葉だ。
○時間割の変更になるけど、子どもたちの準備の方は大丈夫?保護者は、大丈夫?
子どもの活動する姿をイメージされ、子どもたちが困ることはないか、保護者が不満に感じることはこないかと心配されての言葉だ。
○明日は雨になる予定だけど、その辺の対応は大丈夫?
早めに対応を決めておくと、慌てずに事を進めることができる。関係者への連絡を早くすることができ、事をスムーズに進めることができた。
お互いに助け合い、よりよい活動にするためにこんな温かい言葉が飛び交っているように感じている。事が起きてからでは遅いが、それを未然に防ぐために気づいたことをちょっと口にするだけで、大きく対応が違ってくる。人それぞれ気づくことが違う。自分らしい気づきは必ずある。そして、この言葉を聞くと、「なんて素敵な人だろう。よく気づかれるなあ。」と感心してしまう。こんな言葉を伝え合い、楽しい職場にしたい。-
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from: 岐阜のすーさん
2009年05月21日 05時49分22秒
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思い通りにならない
概ね、こうすれば、多くの子どもはこうなるという手が見つかれば、それを繰り返し使う。そして、この手を増やす努力を日々している。今までの手が使えない子どもと出会うと有効な手を見つけるための努力が始まる。これを苦労と考えるか、新しい手の発見の機会ととらえるかは、教師次第である。苦労だと思えば、避けようとする。新たな挑戦だと思えば、取り組もうとする。一人前の教師だと思っていても、その挑戦をやめたら、対応のできない子どもが増え、一人前の教師ではなくなってしまう。時代の変化と共に変わる子どもへの対応は、この新たな挑戦なのだ。今まで使った手が通用しなくなっていることにも気づかず、子どもを責めて、「子どもの問題だ。子どもが悪いのだ。」と言っても解決にはならない。だから、思い通りにならない時の自分を見つめたい。子どもが悪いと考える自分だろうか。それとも自分の取り組みが不十分だと考える自分だろうか。ここが大きな分かれ目となる。
「困っています。どのように対応したらよいのか、教えてください。」という先生がいる。まさに自分の取り組みの不十分さを感じての言葉だ。この苦しんでいる姿には、全力で力を注ぎ、応えたい。
思い通りのならない子どもがいた時、思い通りになる子の方がきっと多いはず。この多い子どもと対決する子どもの味方になることが、問題解決の近道になる。味方になることとは、「そう言われても、苦しくなることは誰でもあるでしょ。」「分かっていても、できない事ってあるでしょ。」と一般化して、思い通りにならない子の心に共感させ、それを乗り越えるための新たな挑戦をみんなにさせるのだ。思い通りにならないときこそ、その挑戦のチャンスとなる。思い通りにならない子を責めるのではなく、乗り越えるための新たな取り組みを子どもたちと一緒になって考える。子どもと一緒に新たな手を見つければ、苦しさよりも楽しさが増す。子どもってすごいなと新たな発見も生まれてくる。そんな子どもといると益々子どもが好きになる。子どもと一緒にいるときこそ、子どもと一緒に成長できる自分でいたい。-
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from: 岐阜のすーさん
2009年05月20日 05時47分54秒
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集団で歩く
1年生の子どもたちと校外学習に出かける。学校の外へ集団で出て行くことに慣れていない子どもたちだ。集団で歩くことに注意を払わないで、目的地まで子どもを引率していても子どもは育たない。
よく見ると友達と話をしていて、前の子たちから離れてしまう子がいる。手をつないで歩くことができず、手を離してしまう子がいる。集団で固まって歩くことができない子どもたちだ。
先頭を歩いて、時々後ろを振り返り「前に詰めて歩きなさい。」と声をかける先生がいる。これだけでは、子どもは育たない。時間がたてば、また離れる。注意を受けるから、直すということでしかない。自ら離れないようにしなければ、育ったことにはならない。
できる限り、子ども一人一人に「あなたはこれができているよ。」というサインを送り続けたい。
危険箇所では、十分な注意が必要であるが、そんな場所ばかりではない。例えば、交差点以外であれば多くの道は安全である。そんな時は、先頭を歩く必要はない。子どもに先頭を任せて、歩き方をチェックする。手をつないで歩いている子、前に詰めようと早歩きをする子、前を見ながら歩いている子など誉める機会はたくさんある。また、離れていた事に気づいたことを誉めたり、自分から手をつなごうとしたりする子どもも誉めたりすることができる。個々の取り組みの違いは歩きながらたくさん見つけることができる。常に誉めて歩くことができる。
この取り組みをしようとすれば、当然、一定のペースで子どもと一緒に歩くことはできない。ある時は立ち止まり、またある時は列の前まで走る。危険箇所が近づけば、先頭に着く。列の前後を忙しく動き回らなければ、これだけのことはできない。のんびりと子どもの先頭に立って歩いている暇はない。子どもを育てる気概がこんな姿を創り出す。
集団で歩くことに慣れてくれば、子どもの中から前に詰めるように声をかける姿も出てくる。固まって歩く集団を壊さないでうまく友達と話をしながら歩く姿が生まれてくる。教師が忙しく動き回ることも少なくなる。手をかければかける程子どもたちの歩き方はうまくなる。号令も伝わりやすくなる。一斉に道路を横断することも上手にできるようになる。引率がなくても十分担任一人で歩かせることができる。そこまで、子どもを育てて集団で歩かせたい。-
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