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from: 岐阜のすーさん
2010年02月26日 05時06分46秒
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本番に強い子
本番になると上がってしまって、自分の力を十分発揮できないことはよくあることです。しかし、中には、本番に強い子どももいます。
本番に強い子どもと弱い子どもとどこが違うのでしょう。
特別に本番のための力をつけるわけではありません。
よく観察してみると、
・自分の世界に入り込んでいる
・結果を恐れない。
・自分のもっている力以上のことを望んでいない。
・今の自分を受け入れている。
こんな様子が見えてきます。まさに日頃の力を出しているだけなのです。ということは、本番に強いか弱いかの違いは、本番に向かう心持ちの違いのようです。
このことから考えると、本番に臨む気持ち一つで、どのようにでもなるということです。
余分な気負いがなく、日頃と同じ気持ちで臨むことができれば、本番に自分の力を出すことができるということになります。
子どもたちは、周りの期待に応えようと努力します。それが、気負いを生む原因の一つになります。認められたいという強い思いが余分な気負いとなるのです。
気負わないための構えとして、次の点に配慮したい。
・過度の期待を避ける。
・どんな結果でも受け入れる。
・頑張りを評価する。
オリンピック選手のインタビューを聞き、のめり込んで楽しく競技をしている方が記録がよくなるというのもわかる気がします。
活動前に何度も練習をするのは、本番のイメージを作り、変化に対応できるだけのゆとりを生むことになっているのかもしれません。
そろそろ卒業式の練習が始まる頃だと思います。本番への練習もあります。
力をつけるだけでなく、気負わないで活動を楽しめる練習になるよう心がけたいものです。-
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from: 岐阜のすーさん
2010年02月25日 05時19分50秒
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俯瞰する
私たちの仕事は複雑で、いろいろなことが同時起こり、子どもへの対応に混乱を来たすことは日常茶飯事です。
子どもたちが絡むと益々厄介なことになり、収集がつかなくなることもあります。
ベテランになると、この時の対応を見事にやりのけます。
若い頃と比べるとどこに違いがあるのでしょう。
ベテランになると複雑なように見えることであっても、実はその根本につながりがあることが見え、単純に扱うことができるのです。また、複雑に絡んだ糸をほどくように順番を決めることができるようにもなるのです。
これは、経験によるところが多いのですが、見方を変えることで変わることがあります。
起きている問題を整理し、起きた問題一つ一つの共通点を探ったり、その起きた問題のもととなる原因は何かと探ったりするのです。
すると視点を変えて問題の本質が見えてくることがあります。
それが見えれば、その本質を改善するための方法を考えることになります。それを短時間に判断し、行動に移すのです。これがベテランになるとできるのです。
行動に移す場合でも、多くの子どもを対象に指導することになりますが、ばらばらにならないように順序立てて全体に指導をします。
きっと問題や集団の姿を俯瞰し、今すべきことかを決定しているのでしょう。
少し高い位置から見ると、見えなかったことも見えてきます。足りない視点も発見できます。
このことは、ベテランでなくても、自分の立ち位置を変えることで可能になります。
・問題の本質は何かを常に考えること
・常に全体を眺めること
・時間を見通すこと
複雑さに翻弄されることなく、単純化できないかと考えることが問題解決の近道のように思います。なかなか自分の立ち位置を変えられない私たちです。しかし、努力をするだけの価値はあります。
ベテランは、この努力の繰り返しによって問題解決の能力を身につけたのではないでしょうか。-
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from: 岐阜のすーさん
2010年02月24日 04時09分46秒
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周りの人を巻き込む
一人で悩んでいても、なかなか解決できないことがあります。こんな時は、周りの人を巻き込むことが解決の近道になります。
ただ、これがわかっていてもなかなかできない人がいます。きっと次のような思いが働いているからではないでしょうか。
・相手に迷惑をかけることにならないだろうか。
・自分に能力がないと思われはしないだろうか。
・面倒なことが増えてしまうのではないだろうか。
・相手に拒否されたらどうしよう。
これらは、すべて思い込みです。実際に起こることとは異なり、起こりうるだろうと勝手に自分で決め付けているだけなのです。
巻き込むことと実際に生まれてくることとは違うかもしれません。
巻き込むことで次のような変化が期待できます。
・互いに助け合う関係を築くことができる。
・新しい視点を発見することができる。
・新しい関わりや環境を作ることができる。
・問題解決が早くなる。
可能性はいくらでもあります。思い込みが、素敵は変化を創り出す可能性を止めてしまっているとするともったいないことです。
仮に、関わってもらえなかったとしても、関係が崩れるわけではありません。関わってもらえなかったことで、自分が勝手に相手との関係が崩れたと解釈するから崩れるのです。実際には、ただ、関わってもらえなかったというだけのことです。ただそれだけのことです。そして、今まで見えなかった関係が、明確になっただけです。(逆に明確にしたくないからあえて巻き込みたくないという気持ちが働くこともあります。)
今大切にしたいことは、問題解決をすることですから、関係を作ることではありません。ですから、この関係にとらわれすぎないことが重要になります。関係作りは別に考えた方がいいでしょう。
また、周りの人を巻き込むことは、周りの人を今まで以上に深く理解することにもなります。
巻き込むことは、決してマイナスにはなりません。周りの人は、あなたがどういう状況にいるのか知らないことが多いのです。あなた自身をより深く理解してもらう機会にもなるはずです。
人はそれぞれ自分を生かしたいと思っています。巻き込もうと働きかけをした瞬間が、自分を見つめる機会になります。
どのように自分を生かすかは、人それぞれです。関わってもらえたなら有難いことだと感謝をすることはあっても、関わらないからと言って相手を否定することではありません。
自分を見つめる機会を作ったと考えれば、人を巻き込むことを躊躇することはないと思います。
まずは、自分を生かすためにも周りの人を巻き込んでみてはいかがでしょう。-
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from: 岐阜のすーさん
2010年02月23日 05時18分42秒
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人間関係つくりを見直す
3学期もいよいよ最終コーナーに入ってきました。少しずつ次年度に向けての構えを作る準備が始まる頃だと思います。
組織の一人として動いている私たちですから、自分の思い通りに行かないことは、きっとあると思います。
しかし、その思いをいつまでも抱えていると仕事がうまくいくことはありません。
その思いを抱えていて、失敗すると、自分の思いが正しかったのだと正当化し、失敗した原因を他に転嫁することがあります。
ところが、思いが一致しないまま一緒に仕事を続けたことで、互いの思いのズレが問題を発生させ、トラブルを起こしたと考えれば、一概に自分の思いが正しかったとは言い切れません。
これは、始めから失敗することが分かっていて仕事をしているようなものです。
組織の一人として、お互いに補い合う気持ちがなければ、失敗を生むことは明らかです。
組織の中にはいろいろな人がいます。若い先生もいれば、ベテランの先生もいます。協調性のある人もいれば、そうでない人もいます。これは、どの職場においても同じです。教員の世界だから特別にあるということではありません。
ただ、教員の場合、直接子どもにその影響があるので、できるだけトラブルにならないようにしようという思いで教師が仕事をしていることが多いように思います。ですから、表面的にトラブルをおこさないように我慢していることが多いのではないでしょうか。
ただ、我慢することではなく、それを遣り甲斐にして取り組むことができたら、今以上に受け入れることができます。これは、自分の考え方一つです。
・見える他人の欠点は、自分の中にもその芽がある。
・子どもの喜ぶ顔を見るためならば、力を注ぐことができる。
・同じ状況ならば、自分もそうなるかもしれない。
・補うだけの力が自分に備わっている。
・目標を高くすれば、今抱えている違いは、些細なことに見える。
・フォローすることは環境を整えることになり、仕事がしやすくなる。
・補うことで、信頼関係が増し、仕事がしやすくなる。
このような考えをもてば、違いを違いとして認めながら、組織の一人として仕事をすることができます。
子どものために仕事をしている私たちが、職場の人間関係が元で、仕事がしにくくなることはもったいないとは思いませんか。
できることなら、自分の力で職場の人間関係を改善したいと思います。誰かがやってくれるだろうなどと思っているとなかなか改善されません。自分でできることから取り組みたいものです。
この1年間を振り返り、職場の人間関係を築く努力をどれだけしたのか考えてみたいと思います。自ら動いた自分なのだろうか、人に頼っている自分なのだろうかと考えるとまだまだできることがあったように思います。
年度が替われば、新しい人間関係を築くところから始まります。今だから、今年の人間関係作りを見つめ直すことができるのです。-
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from: 岐阜のすーさん
2010年02月21日 06時58分21秒
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感情のコントロール
「今のままで素敵なあなたですよ。」と言われたら、どれほど嬉しいでしょう。
こんな言葉かけができたら幸せかなと感じます。
現実には、「今のあなたではいけません。まだ、足りません。努力が必要です。」という思いから子どもたちに声をかけていることが多いのではないでしょうか。
例えば、友達にいたずらをする子がいたら、「いたずらをしてはいけません。」と注意をします。この子には、今のままで素敵だとは声をかけられません。しかし、このいたずらをする子の気持ちの中に「こっちを見て欲しい。」という気持ちの信号を発見できたら、ただ、したことで注意するだけにはなりません。もっとみんなから注目されるようによさを見つけて紹介してやりたくなります。これならある面「今のままで素敵だよ。」と言えるかもしれません。
友達と喧嘩をした子どもに理由を聞くとそれぞれ言い分があります。互いの考えを十分理解し合えていないことに気づいたとき、「喧嘩をしてはだめだよ。」とは言えません。なぜならば、喧嘩をしたから十分に理解し合えていないことに気づいたからです。
ここで考えたいことは、私たちは現実に起きる問題に振り回されていると、事の本質が見えなくなるということです。
現象の理解だけでなく、その現象が起きる根本を見ていこうとする自分がなければ、本気になって承認はできないのではないでしょうか。
感情は現象にすぐに反応してしまいます。そのため、その感情から言葉を発してしまったり、行動を起こしてしまったりするのです。そのため事の本質が見えにくくなってしまいます。
現実に起きた問題に振り回されないためには、感情をコントロールできる冷静さが必要だということがこのことからよく分かります。
感情を殺すことなく、感情は感情として表現しながらも、その感情をコントロールすることで見えなかったものが見えてくるように思います。
子どもたちは感情の渦の中で生活をしています。そして、この感情の渦の中に子どもと同じように生きているのが私たち教師です。
いつも笑顔でいられる教師は、きっとこの点で素晴らしい力をもっている人なのではないでしょうか?
自分の感情をコントロールできる資質は教師にとってとても大切な資質ではないでしょうか。-
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from: 岐阜のすーさん
2010年02月19日 06時34分40秒
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常に一人ひとりを見る
私たちの仕事では、子どもを叱ったり、褒めたりすることは、日常茶飯事です。よく、もぐらたたきにならないようにといわれますが、叱る時だけではありません。褒めることも同じです。
一人の素敵な姿を褒めると、他の子どももつられてよくなるということは経験しています。これに味をしめ、別の素敵な姿を褒めて、別の素敵な姿を作ろうとします。
これを繰り返しすれば、どんどんよくなると考えるとしたら、それは、少し短絡的です。
子どもは、自分が認められたいからよい姿を褒めた教師に「私も褒めて!」と訴えているのです。だから、素敵な姿を見せるだけなのです。
ですから、一人褒めた後につられてよくなった子どもも「認めてもらいたい。」という気持ちに応えるためにも褒めなければなりません。そして、褒めることが子どもとの関係を築いていくことになります。
一生懸命に真似をするのは、「これでもか。」「これでもか。」と子どもは認めてもらいたいと訴えているのです。このことを考えると、必ずその気持ちに応える対応が必要になります。
そして、その子どもが褒められなくてもできるまで、何度も繰り返し褒めなければ力にはなりません。その繰り返しをする過程になぜそれがいいのかをきちんと話しておくと、その価値観から動き始めます。
「なぜそうするの?」という質問に対して、褒められたいからという答えではなく、続けられるだけの自分の内から湧き出る価値観で答えられる
子どもにしなければ、本当の意味で素晴らしい姿ではありません。
つられてできる姿はほんの入り口です。その入り口さえも認められなければ、自分から進んでできるようにしようという気持ちにまで高めることはできません。
まず、素晴らしい姿を作る入り口のつられてできる姿も見落とさないように認め励ましたいものです。
「できて当たり前」にしていると褒められません。-
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2010年02月18日 05時36分18秒
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聞くこと
子どもたちの「聞く」「話す」姿勢がなかなか身につかないと嘆くことはあるでしょうか?
学習習慣として身につけておきたいことはたくさんありますが、基本は、やはり、「聞く」「話す」です。それも「聞く」ことに力を入れることがまず第一だと思います。
「聞く」ができないと、聞き間違えたり、聞き逃したりすることがあり、聞いたことについて正しく「話す」ことができないからです。ですからまず「聞く」ことに力を注ぎたいと思います。
この聞く姿勢についてもいろいろな指導が考えられます。
指導の順序を明確にし、その順序に従って徹底することが学習習慣として身につくものです。
習慣はどのようにしてできるかといえば、繰り返しとインパクトです。
繰り返しとは、何度も「聞く」ことにこだわり続け、同じことを何度もできる姿になるまで諦めずに言い続けることになります。
インパクトとは強烈な刺激になります。強く叱られたり、思いもよらないほどの賞賛を浴びたりすることです。しかし、これはなかなか場面を作ることが少ないと思います。しかし、強烈でなくても弱い刺激でも数が増えれば強烈な刺激と同じような効果があります。
聞く姿勢が身につかないのは、繰り返しが弱いかそれとも刺激が少ない(弱い)かのどちらかになります。
回数も教師のこだわりの違いによってかなりの開きがあります。
・毎時間繰り返す
・一日に何回か繰り返す
・特定の教科で繰り返す
等、それぞれ異なってきます。回数は多いほど週間化しやすいのですが、したいこととの兼ね合いから回数が少なくなっていきます。
本当ならば、土台としての「聞く」を作るのならば、これは他のことよりも優先されるべきことなのにそれほどの意識がなければ、なかなかこだわることができず、時間がかかってしまいます。
一度身につけば、指導をし続ける必要はありません。時々刺激を加えるだけで、済みます。身につかないのは、身につくまで繰り返すという徹底さに欠けると考えた方がよいでしょう。
子どもたちに考えさせたいという思いでいるといつまで経っても学習習慣は身につきません。
これは考えさせることではないのです。教えることなのです。
この考えさせることと教えることの区別ができないことも習慣化を遅らせる原因にもなっています。
できないのは、子どもに原因があると考えているとすれば、これも習慣化を遅らせる原因にもなっています。
指導する上ではっきりさせておきたいことは、次の視点から聞くについて語ることができる教師でいたいと思います。
・聞くことのねうちは何か?
・聞くことができるとはどんな能力を備えていることなのか?
・聞くこととは、どんな行動をすることなのか?
・聞くことができる環境を整えるとすれば、何ができるのか?
・聞くことができるとすれば、それが周りにどのような影響を与えるのか?
どれも欠くことができません。「聞く」という行動の裏には必ず価値観があります。それがこだわるときの信念にもなっています。
心から聞くことは大切だと思っていなければ、繰り返しの回数も少なくなっていきます。-
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from: 岐阜のすーさん
2010年02月17日 06時34分06秒
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前提は?
私たちは、子どもに常に願いをもって接しています。そのため、子どもたちの姿を満足した姿として捉えることはなかなかできません。
そのため、「頑張って!」と言う言葉を使うことは日常的に多いのではないでしょうか。
この言葉をかける前提としては、子どもは、がんばっていないということがあります。もし、頑張っていると捉えていることが前提にあるとすれば、「頑張っているね。」という言葉になります。
物事を否定的に捉えていることが多いと、現状では満足していないので、「できていない。」ことを前提にしてた言葉をかけることが多くなります。
「自信をもちなさい。」というのも「自信をもっていないこと」が前提になります。
「友達を作りなさい。」というのも「友達がいないこと」が前提になります。
このような前提があるから、自分自身を肯定的に捉えることはなかなかできません。
もし、自信がもてない子どもが目の前にいるとすれば、「大丈夫だよ。」「それでいいんだよ。」と今の姿を肯定することなしには自分に自信をもつことはありません。
また、友達を作りでも同様です。「友達を作ろうとしているんだね。」とか、「だから友達が作れるんだね。」などと今していることを認めることなしには、友達作りに向かう姿勢を支援することにはなりません。
何気なく使っている言葉がいかに、目の前の子どもの姿を認めないで、否定して求める姿を要求しているかがわかります。
どんな言葉かけをしているのか、吟味したいものです。
「子どもに何をしているの?」と問いかける時、強い調子でこの言葉を言うといけないことをしているという思いが前提にあり、注意されているように聞こえてきます。穏やかな調子で言えば、していることを聞いているのだと単純に聞き取ることができます。
選ぶ言葉だけでなく、口調にもそれが表れてきます。
また、「○○さんは、頑張っているね。」とみんなの前で褒めたとしても、それを聞いている子どもの中には、素直に「あの子は頑張っているんだ。」と友達の頑張りを受け止める子どもと「私はがんばっていないんだ。」と頑張りを認められない自分を否定する子どもがいます。
つまり、相手次第で、こちらの意図とは違う捉え方をすることがあるということです。
このように私たちが使う言葉1つを取り上げても、前提としてどのように捉えているかによって言葉の使い方が異なったり、受け手の受け止め方によって異なったりするということです。
何気なく使っている言葉にもっと着目をし、丁寧に言葉かけをしていないととんでもない誤解を招くことにもなりかねません。
それを防ぐためには、相手にこちらの思いが、きちんと伝わっているか常に確認をする必要があります。これは、子どもへの対応だけではないように思います。
日頃の言葉へのこだわりをもつことが自分を見つめなおすことになります。-
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from: 岐阜のすーさん
2010年02月16日 06時16分23秒
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つながりたい
一人でいることに不安を感じるとき、誰かがそばにいてほしいと思うことは誰にでもあります。しかし、その時にそばにいてほしい人は、誰でもいいというわけではありません。自分のことをわかってくれる人や自分に好意をもっていてくれる人等、そばにいて安心できる人なのです。
そばにいることで心地よい時間を過ごしているうちは、安心していられます。しかし、長くそばにいると次第に相手と自分との違いが分かってきます。
ここに一つの壁が現れます。
それは、違っていても心地よいと感じるか、それとも違和感を感じるかということです。
違和感を感じると、次第にその違いが不安を呼び、安心安全でいられなくなります。
違和感を感じたとき、対応が2つに分かれます。1つは、相手に合わせてそばにいようとする対応です。もう1つは、関わりを切って新しいつながりを探そうとする対応です。
子どもたちを見ていると、関わりを切ることよりも相手に合わせてそばにいようとする対応が多いように思います。ただ、相手に合わせているうちは、自分を偽ってるため、いつも不安を抱えながら生きていることになります。
これでは、そばにいても必ずしも本当は幸せだとは言い切れません。どこかで我慢をして生きているのです。
振り返ると、私たち大人もひょっとするとこの我慢をして生きていることが多いのではないでしょうか。ここには、本当の幸せはないのかもしれません。
ということは、違いを感じたときに、違っていても心地よいと感じる方が幸せだということになります。
違いはどこから生まれてくるかと考えますと、これは、価値観ではないでしょうか。
つまり、それぞれがもっている価値観が似ていると親近感をもち、違っていると違和感をもつということです。
違っていても心地よいと感じるとき、そこには相手の価値観を認めるという姿があります。
ということは、自分とは異なる相手の価値観を認めることがどれほど幸せに近づくかということになります。
そして、相手の問題ではなく、自分の価値観と相手の価値観とのズレをどのように感じる自分なのかということで相手との関係が決まってしまうということなのです。
つまり、人間関係は、相手に問題があるわけではないのです。自分自身に問題があるのです。
自分の価値観から相手を見ているうちは、相手とつながることはできません。
自分は自分、相手は相手。互いに違った価値観をもっている存在だと思えることで相手とつながるのです。
でも、よく考えてみると、自分と同じ人なんているのでしょうか。もともと違っているのが私たちではないでしょうか。
本当は誰とでもつながることができるにも関わらず、自らの価値観をもとに、自分でそのつながりを切っているのではないでしょうか。もともと私たちは、一人ではないのです。
同じ家族だから、同じ学級の仲間だから、同じ学校の仲間だから、同じ地域の仲間だからとつながりをもっています。そして、次第に枠を広げていくと、同じ日本人だから、同じ人間だから、同じ地球に生きる仲間だからとつながりを広げていくことができます。このつながりを常に土台にしながら生きていこうとする生き方が幸せな人生を送ることになります。
決して違いを主張しあうことではないのです。違いを認め合うところから幸せが生まれるのです。-
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from: 岐阜のすーさん
2010年02月14日 06時30分31秒
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人の好き嫌い
この時期になると子どもたちが何となくそわそわしてきます。バレンタインデーにチョコレートのやり取りが一般的に社会の中で行われていることが子どもの生活の中にも入ってきているので、「友達から、チョコレートがもらえるか、もらえないか。」がとても気になるのです。
当然、学校にチョコレートをもってくることは、認められることではありません。
この時に子どもたちに「不要物を学校に持ってこないこと」という約束を守るように指導することがあります。しかし、これでは、物事の本質は解決できません。
ここには、同じ学級の中にチョコレートを渡す友達とそうでない友達を明確に区別するところに問題があります。
誰にでも好き嫌いはあります。しかし、大人の場合と比べると子どもはこの好き嫌いなどの感情に左右されることがとても多くあります。極端に現れることが多いのです。
学校生活では、誰とでも仲良く学習を進めたり、遊んだりすることで、円滑に機能します。
例えば、困っている子がいれば、好き嫌い関係なく助けなければなりません。ところが好き嫌いがあると、極端な対応をします。
好きな子のためには、自分事のように一生懸命に対応しますが、そうでなければ、無関心でいるという姿を示すのです。
ここが大人と違うところです。分別のある大人ならば、困っている人を放っておかないでしょう。
つまり、好きな友達との関係を深めるために、他の子との距離を遠ざけてしまうのです。
ですから、他の子と親しくすると嫌われます。親しくしている姿を見ると「私にはあんなことしないのに。」「嫌っているのではないか。」「避けているのではないか。」と考えるのです。こうして、どの友達に対しても当たり前にしなけばならないことが当たり前にできなくなっていきます。
そして、区別がいつの間にか差別になってしまいます。
また、「好かれる自分になりたい。」「嫌われないようにしたい。」などという気持ちが働くと、「どんな自分なら好かれるのか。」と不安を抱え、人の目を気にしながら生きていかなければなりません。こうなると、自分を見失い、学校生活に不安を抱えて生活することになってしまいます。
日頃から「誰とでも仲良くしましょう。」といい続けても、それでも好き嫌いは生まれます。好き嫌いは、「なくしましょう。」と言ってもなくなるものではなりません。
つまり、学校生活ではこの好き嫌いの判断で物事を取り上げることではないということです。それよりも、誰にでも認められる関係を築くのです。「誰とでも仲良くしましょう。」と言うのは、好き嫌いを作らないということではありません。誰にでも認められる関係を築くための言葉かけなのです。
ですから、学校においては、人として当たり前にしなければ、ならないことができる環境になっているかどうかを判断する必要があります。そして、当たり前のことが当たり前にできる環境を作る努力が必要です。
つまり、好き嫌いの判断ではなく、価値があるかないかの判断をすることになるのです。言い換えると、みんなが過ごしやすいことが価値判断のもとになります。
好きな友達を作ることは、同時に嫌いな友達を作ることになることを子どもたちは、気づいていません。
バレンタインデーには、人の好き嫌いを作る環境が、いかに過ごしにくい環境になるのかをじっくりと子どもに話す必要があります。-
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