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from: 岐阜のすーさん
2011年07月26日 04時23分03秒
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子どもの幸せを願い続ける
私たちは、子どもを育てる仕事をしています。その子どもがどんな状況であれ、今より幸せな人生を歩んで欲しいと願って子どもたちと生きています。
これは、どの親でも同じです。幸せを願わない親などいません。
保護者と同じ願いをもっているのですから、子どもたちの幸せのために、どのような考えをもち、どのようにすればよいのかを考えて、実践していれば、必ず保護者からの理解を得ることができます。
でも、教師のしていることがそのように見えないとすれば、どこかにズレがあるのです。
・子どものためだといいながら、本当は教師自身のためになっているかもしれない。
・保護者に子どものためだということをうまく伝えていないかもしれない。
・保護者の考えが子どものためだと考えていることが、本当は保護者のためになっているかもしれない。
必ずズレがあるはずです。
方法が違っていても願いが同じならば、必ず理解し合うことができます。これには、コミュニケーションが必要です。
互いの思いこみが、ズレを次第に大きくしていきます。
時間をかけてじっくりとそのズレを埋める作業をすることも一つですが、共通点をいかに早く見つけ出す努力をするかが、とても大事です。
共通の願いをもっていることに早く気づけば、問題の解決は早くなります。
もともと違う人間だから、同じことはできません。違う人間同士が同じ願いをもっているから、違っていいのです。その方が子どもにとっていいのです。
どちらも同じ事を願っているにも関わらず、なぜ違うすることが違うのかを考える機会ができるからです。
これが子どもの幅を広げます。
もちろん、同じ行動をすれば、繰り返しの回数が増えるため、強化されます。ですから、共通行動を否定しているわけではありません。
目の前の行動が変わっていても、質が変わらなければ、行動は消えてしまいます。
質を変えるためには、様々な状況の中で対応できる考え方が必要になります。それをはっきりさせることに意味があります。
それが、親や教師の願いを子どもが知ることになります。
「誰もが私の幸せを考えていてくれるのだ。」ということを自覚した時に、子どもは、相手に感謝の気持ちをもつことができます。
「親は、親。先生は、先生。」と割り切って考えているとすれば、どちらかが子どもに子どもへの思いを伝えていないことが原因になります。
あなたの幸せを考えているから、辛いことでも言う(させる)のだ。
これは、愛情がなせる技です。
それを本気で考えているかどうかが、大事なのです。
あなたの人生はあなたの人生だから勝手にすればよいと考えていれば、そこには、愛情が見えてきません。子どもが愛されているという実感を得ることはありません。
関わりがあって初めて、見えてきます。
あなたが幸せな人生を過ごせるように関わりたいと思っているからこそ、見守ることができるのです。心配の声をかけるのです。そして、支えようと知恵を出すのです。
子どもに自分の人生を押しつけていることはないでしょうか。自分が叶えられなかった理想を子どもに託していることはないでしょうか。
それは、子どもの幸せのためではありません。
子どもの幸せを願うことは、今の目の前の子どもの歩みを手伝うことになります。
自分とは環境も違い、置かれた状況も違う目の前の子どもです。その子どもがどのように歩み続けることが幸せにつながるのかを一生懸命に考えるのです。
これは、教師だけでなく、保護者にも言えることです。保護者自身が気づいていないこともあります。
子どものためだといいながら、実は保護者自身の人生を押しつけていたり、自分が叶えられなかった理想を子どもに託していることもあるのです。
外から見ている教師には、それが見えることがあります。
教師自身が、いくら自分が子どもの幸せのためにしていると思ってやっていても、保護者が自分の人生を押しつけたり、理想を託していたりすれば、教師のしていることにズレを感じるはずです。いくら頑張っても子どもの幸せのためにしているとは思われません。
保護者が気づいていない時には、ズレを埋めることは難しくなります。まず気づくところに焦点を当てるところからコミュニケーションを始めなければなりません。
子どもと向き合っていればいいという時代ではありません。様々な価値観が存在しますから、互いに協力し合って連携を取る必要があります。今の時代はそういう時代です。
子どもの幸せを願い続けるためにも、子どもの後ろにいる保護者にもその思いが伝わるように伝え続ける努力が必要です。
空回りにならないためにも保護者とコミュニケーションを取る必要があります。
夏休みは、それができる時間があります。家庭に任せきるのではなく、常に連絡を取り、つながりを持ち続けたいと思います。-
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from: 岐阜のすーさん
2011年07月22日 06時00分07秒
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夏休みの過ごし方
いよいよ夏休みが始まりました。
子どもたちに長い夏休みだからこそできることに挑戦しましょうときっと伝えてきた思います。
これは、教師である私たちでも同じことが言えます。
夏休みの過ごし方をどのように考えているかによって、かなり2学期からの取り組みが変わってきます。
今までの生活では、大きく3つに分けて、前半は、1学期を振り返る機会、中盤は、リラックスタイム、後半は、2学期への準備と考えて過ごして来ました。
ですから、年休は、中盤に多く取り、旅費の高い時期に旅行などにもよく出かけていました。
ここ最近では、この形が崩れています。
旅行などに使う費用がなくなり、自己啓発に使う費用が増えてきました。
夏休みには、自己啓発の日程に合わせた休みの取り方や仕事の進め方に変わってきました。
することではなく、あり方を見つめ直す機会になっているのです。
当然しなければならないことがあります。それはしますが、それをするだけだと、こなす仕事になってしまいます。
自分のあり方を見つめていると、こなす仕事が変わってきます。どのように仕事をすると自分らしくなるのだろうかとちょっと色を付けることができます。
そして、その色をつけようとすると、仕事の仕方が変わってきます。
発想も豊かになります。すべきことに対して自分なりの意味づけをするため、その仕事に対するエネルギーが高まってきます。やり甲斐も出てきます。
夏休みが早く終わってほしいと思ったり、早く実践したいという気持ちにもなります。
新たな挑戦者としての自分を築くのです。
過去に起きたことは、起きたこととしてとらえ、何が学べたのかという視点から見直すことはありますが、自分を責める材料にはしません。
それより大事なのは明日からの自分です。前を向いて進むことの方が大切です。そのための今を築くのです。
過去の体験は、今を生きる基盤になります。ですから、学んだことを生かそうとする今の自分があれば、過去は過去とすることができます。
私たちは常に時間と共に生きています。その時間をどのように見るかは、私たち自身のあり方で変わってくるのです。
今の自分にできることしか、できることはありません。いくら未来を考えてもすることは、今です。今をどう生きるかが重要なのです。
夏休みの長い時間、今まで以上に深く自分を見つめられる機会はありません。
・子どもと一緒にいる時以上に冷静に子どもたちとの関係を見つめることができます。
・刺激が少ないため、様々な発想から考えることができます。
・費やした時間をちょっと離れた所から見ることができます。
・作り上げた過程をたどることができます。
多くの時間が過去を振り返る時間になります。これは、学び・気づきとなるからです。
新しいことを注入したくなりますが、これは、できる限り少なくし、深く理解して取り入れた方がいいでしょう。
小手先の方法だけ取り入れると必ずほころびができます。深く理解することで、自分なりの応用を利かせることができます。そのための時間は長い夏休みですから、十分あります。
あれもこれもだめだからなどと間口を広げてしまうとつぶれてしまいます。長い教員人生ですから、慌てないで一つずつ身につければよいのです。
自分が今もっている力を十分に発揮する方が、新しいことに挑戦することよりもはるかに効果的です。迷いや不安があって、自分の力が十分生かし切れていないからよい結果がでないと考えた方がよいでしょう。
新しいことを取り入れることは、自分を否定することになっていないでしょうか。
今の自分を補完するための新しい挑戦でないと本当に自分のものにはなりません。
ここをよく見極めて取り組まないと不安の解消にはなりません。
自分を見つめるということは、今もっている役立つリソースに気づく機会でもあります。それは、自分の夢を実現するための機会です。
長い夏休みです。体調には十分気を付けて取り組みたいものです。-
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2011年07月19日 05時45分16秒
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時間の流れの中と外
私たちは、常に時間の変化と共に生きています。しかし、時間の中にいながら、過去を振り返ったり、未来を想像したりすることができます。
これは、人間だからできることで、他の動物にはできないことです。
私たちが見通しをもって生活できるのも未来を想像することができるからです。
でも、これも体験を通して次第に未来を想像する力がついていくもので、誰でも同じように見通しがもてるというものではありません。
現在を中心に過去への広がりが次第に大きくなり、過去に広がった分、未来も広がっていきます。
一日を終えると一日の長さを体験したことになります。その長さを実感しているので、その長さ分の一日先を見通すことができます。
毎日の生活が同じように過ぎれば、これが毎日の生活だという体験ができ、これから将来もこの毎日が続くように感じます。
自分の体や心の変化はあまり見えないため、その変化による生活の変化などはなかなかとらえにくいものになります。
ただ、この時間の外から自分を見つめる機会を作ると、その変化をとらえることができます。
過去のアルバムを見たり、映像を見たり自分の記録を観察することで自分の変化に気づくことができます。そして、その時間経過と共に自分が変化してきたことを体験することができます。
自分を振り返るということは、自分自身の成長を見ることになります。
常に成長し続けている自分があります。
これは、過去を振り返り、過去から現在までの歩みとして見ているのです。
これならば、今後も成長し続ける自分を予測することができます。
ところが私たちは、今を未来から見させることが多いように思います。
めあてを立て、そのめあてを振り返って、まだできていないことを見させることになります。
未来は、これから歩む道です。どんな未来が待っているのか、想像もつきません。ただ、どのようにでも変えられるのが未来です。
めあてを立てることが問題ではありません。どのように振り返るかが問題なのです。
私たち人間は、流れる時間の外に出て、自分の人生を見ることができるわけですから、これを自分の未来に生かすように見つめる方が幸せではないでしょうか。
この一学期間でどんな変化が自分の中に起きたのでしょう。成長した結果が今の自分です。
・この成長をする過程には、どんなことがあったのでしょう。
・この成長を産んだのは、どんな努力をしたのでしょう。
・この成長を産んだ背景には、何を考えた自分があったのでしょう。
・この成長を支えてくれたのは、誰なのでしょう。
様々な思いで、過去から現在までの自分を振り返って見たいと思います。
そして、その成長が回りにどのような影響を及ぼしてきたのかも振り返ってみましょう。
ここまで、考えると「何て素敵な自分なのだろう。」「何て素敵な出会いがあったのだろう。」と見つめ直すことができます。
こんな素敵な自分がこんな素敵な環境の中で、これからの人生を歩み出します。こんな自分なら、この程度のめあてを達成できない事はないと思えるのではないでしょうか。
・あなたは、どんな力を身につけたのでしょう。
・さらに、どんな力を身につければ、めあてを達成することができるでしょう。
・そして、そのめあてを達成した時、どんな変化が起きるのでしょう。あなたやあなたの周囲にどんな変化が起きるのでしょう。
・そして、その変化はあなたにとってどんな意味があるのでしょう。
これらすべては、自分を未来に向けて歩み出すための材料となります。
夏休みをどのように過ごさせるのか、至らない点を修復する機会にしようとしているのでしょうか。それとも、未来のために今できることを作り出す機会にしようとしているでしょうか。
時間の流れの中にいる子どもたちを外に引きずり出して、自分を見つめさせたいと思います。きっと素敵な未来を想像する子どもたちになるのではないでしょうか。-
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2011年07月15日 03時52分15秒
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保護者との電話
保護者と連携を取りながら、子どもを育てることは、日常的に行われています。特に直接会って話をするまでもないが、紙面だけではうまく伝えられないという時には、電話で対応することがあります。
日常的には、この対応が多いのではないでしょうか。
顔が見えないだけに、この対応は、気を遣います。
特別に話すことがない時に電話をすることはありません。こちらから電話するということは、話したいことがこちら側にあるということになります。その話したいことをどんな配慮をしながら、保護者に伝えているでしょう。
1 保護者の状況に合わせる。
相手の状況を知らないで電話をかけることになります。その点への配慮が必要になります。
つまり、今、忙しい時なのかそれとも、時間にゆとりがある時なのか、相手の状況を十分につかんだ上での対応が必要になります。
「夜分、お電話をして申し訳ありません。」
「今、お話をする時間がありますか。」
などと、相手の状況に配慮した言葉かけが必要です。
2 保護者の状態に合わせる。
声を聞いた時の感じをつかみながら、相手の心の状態に合わせることが必要になります。
つまり、気持ちが落ち着いている時なのか、それとも、慌てている時なのか、相手の状態に合わせた対応が必要になります。
「最近のお子様の様子はいかがですか?」
「家庭でのお子様の様子はいかがですか?」
などと、子どもの様子を聞きながら、今の心の状態をつかみます。そして、その思いに合わせます。
「そうですか。」、「大変ですね。」、「それは、いいですね。」などと相手の状態を肯定しながら、子どもの事を話題にします。
3 話題に合わせる
保護者は、電話があれば、「何かあるぞ。」と構えている状態になっています。受け入れる準備ができていなければ、壁があります。構えている状態では、話をする内容を受け止ってもらえません。まず、その壁を取り除く必要があります。
そこで、子どもの学校での様子を話します。
ここで話す子どもの学校での様子は、子どもの頑張りの話にします。
「家庭では(も)、そうですか。学校では・・・・・・。」
と、学校の話題に方向を変えます。
ここでは、保護者との壁を取り除くことが目的ですから、子どもの頑張りを話し、保護者の方が安心される状況を作り出します。
壁が取れるかどうかは、この話の内容で決まります。保護者がこちらの話を聞いている声の様子から、受け入れてもらえそうな状態になっているかを判断します。受け入れてもらえそうな状態になっていれば、いよいよ本題に入ります。
もし、これまでに本題について話をしていることがあれば、今日までの頑張りについて話をすることは保護者の安心感を高めます。
3 焦点を当てる
本題を話題にする事が、初めての場合は、保護者の話題に対する考えがわからないので、まずは、保護者の考えを聞くことになります。
「実は、〜についてお話をしたいのですが。」と本題に焦点を当てます。
次に、相手の考えを明らかにするために、家庭での様子や保護者の考えをつかみます。
「おうちではいかがですか?」「お母さんは、どう思われますか?」などと問い、考えをつかみます。
本題が受け入れられそうな様子でなければ、話題にしても話題を深めることはできません。
この場合、教師側の考えを出すのではなく、子どもの状態や状況を話し、子どもが困っている状態や状況として、話題にします。
子どもが困っている状況を説明すれば、多くの場合、保護者から困っている状況に対して、子どもへの対応についての具体的な方法が出てきます。
もし、具体的な方法が出てこなければ、一緒に考えるという構えができます。
保護者の考えが子どもにとってマイナスになると思うことがあるとついこちらの考えを言ってしまいそうになります。しかし、ここは、自分の考えを押しつけても、保護者が納得できなければ、今まで以上に溝ができたり、壁ができたりしますので、ここでは一旦、避けることになります。
人は、気づかなければ変わることはありません。気づくためには、もっと時間をかけたり、情報を多く提供したりする必要があるので、電話での対応はできません。ですから、直接会って話をする方向にもっていく必要があります。
この場合は、「一度会って、話をする機会を作っていただけませんか?」という方向ができあがります。
保護者の思いと教師の思いが必ずしも一致するわけではありません。違いが大きければ、間に入った子どもが犠牲になります。できる限りその状況は避けなければなりません。教師としては、子どもを守るという姿勢でいることになります。保護者と会ってじっくり話をするまでは、控えることになります。
ここでは、保護者の考えがわかっただけでも電話をしてよかったということにします。(この1本の電話で解決することはできなから、じっくりと考えを練って対応を考えることが必要だと考えます。)
同じ方向で考えていけそうだという思いになったならば、次は、何をすればよいのかを一緒に考えることができます。
4 方向を揃える。
一緒に子どもを育てるための今後の方向を明らかにします。
「家庭と学校の両方で指導すれば、子どもさんが迷うことはありません。一緒にできることを考えましょう。」と言って、具体的な取り組みを考えます。
保護者からの提案があれば、保護者の提案に従うことができます。
保護者からの提案がなければ、取り組みを複数提案し、選択してもらうように働きかけます。
保護者が、学校と一緒になって子育てを頑張ろうという気持ちになれば、こちらが伝えたいことが伝わったということになります。
こちらが、考えた方法でなくてもよいのです。方法などいくらでもあります。効果があがる方法だからといって押しつけることではありません。
電話1本をすることで、保護者が子どもと向き合う姿勢が今まで以上に高まったとすれば、それが成果です。
電話での限界を知り、電話の向こうの保護者の顔が笑顔になっている状況を作り出すのは、こちらからの構えです。
子どもを叱るための情報を提供することではありません。保護者が子育ての応援をしてくれる先生が身近にいることに安心感をもっていただくための1本の電話だと思います。
この1本の電話は、教師が思い描く子どもにするために保護者に協力を得るための電話ではありません。
私たちは、あくまでも黒子です。主役の子ども、脇役の保護者を支える黒子でしかありません。
「保護者の方の子育てが素敵だから、子どもが健全に育っているんですね。」と声をかけたいですね。-
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2011年07月13日 02時40分54秒
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枠をはずす
一学期が終わろうとしています。学級の個性がある程度はっきりしてきたように思います。
ここには、子どもたちの我慢があります。教師の思いとズレがあるとストレスがたまります。それを乗り越えてきたのは、子どもたちがもっている柔軟性によるところが大きいと思います。
当然、自分の指導の成果だと考えることもできます。
いい先生
頼りになる先生
怖くて言うとおりにしないといけないと思う先生
強引だからついて行くしかないと思う先生
いろいろな思いの中で子どもたちは、先生について行こうとしています。
偶然出会った子どもと教師です。そして、一緒に生活しながら、学級の文化を創り上げてきました。
「こんな私に、よくついてきてくれました。ありがとう。」と子どもたちに感謝の気持ちを伝えたくなるほど、強引だったかもしれません。
「そんなことはない。ちゃんと子どもたちの気持ちを大切にしてきた。私自身も我慢をしてきた。」と思うかもしれません。
「いいえ、私は、ちゃんと子どもたちに納得できるように様々なことを説明しながら、一緒に築いてきた。」と思うかもしれません。
「私は、子どもの考えを大事にしながら、子どもたちが望むことを実現してきた。」と思うかもしれません。
いずれにしても、子どもがどのようにあがこうと、学級は教師が中心となって動いていきます。
教師が考えている枠の中でしか、学級を作ることはできません。
自分の考えている枠以上のことをしようとすると混乱し、学級としてのまとまりがとれなくなります。
まずは、教師の考えている枠の中で、子どもたちが十分に活躍できるようにするところから学級経営が始まります。
しかし、その枠に縛られると、今度は、枠の外に出た時に子どもたちはまたまた苦労しなければなりません。
ですから、一旦作った枠をはずす努力がここで必要になります。
学級をより高いレベルにもっていくための努力です。
これは、すべてを灰するわけではありません。新たな挑戦をするということです。
今までよかったことが否定されることになるかもしれませn。
より高い目標を設定すると今まで許されなかったことが許されることになります。
「辛いという気持ちがあったかもしれないね。それは本当に我慢をしなければならなかったのだろうか。もっとよい方法はないのだろうか。」と、考えることになるかもしれません。
子どもとの間にあった手綱を少しゆるめて、伸びやかにできる部分を作ることになります。
次第に子どもの手にゆだねることができれば、子ども自身の能力が今以上に発揮できるようになります。
夏休みは、より高い目標に向かって何をすればよいのかを考えるよい機会になります。
教師が出過ぎていた部分はないだろうか。
子どもに我慢させてきた部分はないだろうか。
子ども同士の関わりをより深める部分はないだろうか。
子どもの能力をより高められる部分はないだろうか。
と考えた時、今の状態を創り上げた自分の枠を見つめてみるのです。
こんな枠があったから、今のこの状態になっている。
・落ち着いて学習できるようになったのは、この枠があったからだ。
・勉強に前向きになったことが増えたのは、この枠があったからだ。
・仲間関係がよくなったのも、この枠があったからだ。
と自分の枠組みを見つめて見ます。
これは、壊したくない枠です。しかし、これをちょっと次の視点から見つめてみます。
・子どもたちと離れたとき、この姿は維持できるだろうか。
・ひょっとすると、私といるときだけに通用しているのではないだろうか。
・義務教育9年間を見通したとき、本当にこの姿でいいのだろうか。
・次年度につながる姿として、この姿でいいのだろうか。
・子どもの発達段階に合わせたとき、無理はないだろうか。
夏休み中に具体的な方針を決めることや具体的な取り組みを決めることができれば、夏休み以降の生活に新たな目標を作ることができます。
決して後ろ向きにならず、前を向いて歩きたいものです。
子どもたちにも必ずよい影響が出るはずです。
子どもとの絆ができていれば、信じてみたいことの一つです。
枠をはずすことが今の自分のを少し高め、柔軟性を養うよい機会になると思います。
一度自分が築いた枠を見つめてみたいと思います。-
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2011年07月11日 05時06分03秒
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夏休みの課題
いよいよ夏休みが近づいてきました。子どもたちが家庭で過ごす時間が長くなり、学習への取り組みが学校生活と比べるとぐーんと少なくなることに心配をする教師は少なくありません。
この長い時期に、一学期至らなかった部分を補うよい機会になるということから、基礎基本になる内容を宿題として、用意することがあります。
しかし、この宿題の量が問題となります。
つまり、宿題の量が多いと、課題を多く抱えている子どもにとって、かなり大きな負担となります。逆に宿題の量が少ないと、簡単に済ませてしまって時間を持て余す子どもが増えてしまうということがあります。
この問題が起きるのは、同じ宿題を一斉に出していることが前提にあるからです。
大事なことは、子ども自身が、自分の至らなかった部分を発見しているかどうか、そして、その部分をどのように学習すれば、力を伸ばすことができるのか知っているかどうかということです。
これは、日頃の授業の中で、能力として身につけるためには、どの程度の学習をどのようにすれば、身につけられるのかを教えているかどうかということになります。
教師の思いで、授業を進めたり、宿題を出したりしているうちは、子どもはこの学びをしていません。言われたことをするだけになります。
子ども自らが、考え、判断し、毎日必要な学習を進めていくという姿勢がなければ、長い夏休みであっても同様になるということです。
「今日学習したことを忘れないうちに家でも勉強しよう。」
「今日学習したことは、どこで使えるのかな?考えてみよう。」
「私は、ここが苦手だから、何とかしなくちゃ。」
言われたからするのではなく、自らそれに取り組まなければならないという必然性を作るように授業が仕組まれているかどうかということも重要です。
つまり、必ず復習を位置づけ、家で勉強してくると役立つという授業になっているかということです。
行きつ戻りつ少しずつ前に進むようにスパイラルな授業が仕組まれ、家庭での学習もその一環となるようになっている授業が行われていることが重要だということです。
子どもの思考をつなぐということは、まさにこの事です。何枚もの紙を並べる時に必ずのりしろを作り、のりでくっつけて紙を並べるのです。一枚の紙を取り上げたら、すべての紙もついてくるように重ねるのです。
学校、家庭と場が変わるだけです。学習は常に連続しているのです。
このことを子ども自身が自覚していなければ、学校は、学校。家庭は家庭となってしまい、わざわざ学校でしたことを家庭に持ち込むことはしません。
いくら教師が長い休みだから、せめてこの程度と考えてもそれは教師の都合でしかありません。
ですから、夏休みに入る前に、どれだけ今まで学習したのか、振り返る時間を設け、この続きとして2学期が始まることを意識させます。そして、長い夏休み中にどの程度の学習が自分に必要なのかを問う必要があります。また、長い夏休みのうちに学習したことを忘れてしまうこともあります。本当に何もしなくていいのかという問いも必要かもしれません。
つまり、子ども一人一人が自分の課題を明確にし、そのために長い夏休みを使うという構えを作る必要があるということです。
この構えを作ることからはじめないと、やらされる夏休みになってしまいます。常に自分を生かそうとする構えが必要なのです。
ですから、夏休みという長い夏休みだからこそできる長く継続できる研究などにも取り組ませるのです。
課題研究は、学校では扱えないものです。家庭だからこそできるものです。しかし、これも、学校での学習の中で課題解決の能力を身につけさせていなければ、子どもにとって、過度の負担になります。
総合的な学習の時間で大切にされている課題解決能力の育成が、ここで生きて働きます。しかし、総合的な学習の時間で教師が全面に出て、教師が活動を仕組んでいるような活動をさせているうちは、子ども自身にこの問題解決の能力は身に付きません。
子ども自身が課題と思ったことを自らの方法で解決しながら、仲間と交流し、よりよい問題解決の道筋を作るように仕組まれていなければ、子ども自身が自分の問題解決の能力に気づくことはありません。
すべては、日頃の授業にかかているのです。
ですから、2学期の始まりに夏休みの課題についての取り組みを確認したときに、その取り組みが不十分であったとしても子どもを責めることはできません。
それだけの力を付ける授業をしていなかったということなのです。
ですから、夏休みの課題がまだできていないといって2学期が始まってからでも、夏休みの課題に取り組ませることは、愚の骨頂です。
新学期への意欲が高い、2学期のはじめだからこそ、気持ちを切り替え、前向きに取り組めるように仕組みたいと思います。
そのためには、夏休みの課題は、できていてもできなくても夏休み中に終えること、そして、できなければ、何が課題かを明確にし、2学期にその反省を生かすように前向きに考えさせることが必要となります。
いずれにしても教師の自己満足にならないように夏休みの課題の与え方を十分配慮したいと思います。
夏休みにリフレッシュし、新たな気持ちで2学期を迎えられ、過度の負担にならないように夏休みの課題に取り組ませたいものです。-
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2011年07月07日 06時16分15秒
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叱るのは何故?
子どもが学習し、能力を身につけるためには、次の4つの段階があることは、以前にもお話しました。
1 無意識的無能
2 意識的無能
3 意識的有能
4 無意識的有能
これは、車の運転と同じです。
1 無意識的無能・・・運転を知らない、したことがない段階
2 意識的無能・・・・運転を習い始めた頃、運転について知ることが増えたが運転はまだできない。ミスをすることが多い段階
3 意識的有能・・・・仮免の頃、意識すれば何とか運転できる段階
4 無意識的有能・・・免許を取って、意識しなくても運転できる段階
例えば、整理整頓という能力を身につける時にも同じことが言えます。
1 整理整頓の仕方を知らないからできない。
2 整理整頓の仕方を知っているけれど、できない。
3 整理整頓を意識すれば、できる。
4 整理整頓を意識しなくても、できる。
一度教えればできるものでもありません。繰り返し繰り返し教えなければできるようにはなりません。
2の段階の子どもを叱ってもできるようになるものではありません。
知っていてもできない段階があるのです。何かに躓き、できないのです。
その何かをつかんで適切な支援をしなければできるようにはなりません。
・整理する時間をうまく作れないのかもしれません。
・整理した後のイメージが浮かばないのかもしれません。
・整理する順番を知らないのかもしれません。
・整理するために必要なものが揃っていないからかもしれません。
これらは、整理ができる私たちが、原因を見つけ、適切な支援をしているから、失敗が少なくなり、次第にできるようになっていきます。
このことは、私たちが常に経験していることです。
しかし、できないとわかっていても叱ってしまうことがあります。
「もっと早くしなさい。」
「何度言ったらわかるの。」
「前に教えてあげたでしょ。」
「見ているだけで、腹が立つ。」
「何をぐずぐずしているの。」
「わかっているなら、すぐにしなさい。」
いろいろな言葉が子どもに投げかけられます。
これはもはや、子どもの側の問題ではありません。
・早くすませてくれると、ほっとする。
・何度も言わないでできたら、楽だ。
・前に教えてあることは、できなければいけない。
・できない姿は嫌いだ。
・私の思い通りに動いてほしい。
・わかったら、動けるはずだ。
などという自分の中にある感情や思いこみ、価値観がこのような行動に駆り立てていることがあります。
そして、もう少し深く原因を探っていくと、
・見栄があるかもしれない。
・自分のエゴかもしれない。
・願いが強いのかもしれない。
・他人の評価がきになるのかもしれない。
・自己満足があるのかもしれない。
などと子どもの状態とは無関係な自分の状態が叱ることにつながっていることがあります。
本当に子どもを叱らなければならないことなのか。
子どもを思い通りに動いてくれると楽になります。何より安心です。
早く楽になりたい、安心したいという気持ちが根底にあるのかもしれません。
子どもはできない自分に苦しんでいます。意識してでもできれば、楽になります。
できないのです。
それを「あなたはできない。だめだ。」と言われれば、取り組む意欲が増すというよりも意欲は減退してしまいます。よほど打たれ強い子どもならば、別ですが人間それほど強くありません。
ここは、自分の感情を抑えて、子どもに向かうしかありません。
この感情をうまく整理することで、叱ることなく、「この子はまだ意識してもできない状態なのだ。」と思いながら、支援ができます。
このような状態管理ができることが子どもの幸せにつながります。
どの子も褒めてもらいたいと思っています。その褒める機会を奪っているのが、その時の感情です。
自分の感情のコントロールを自由にすることができれば、これほど楽なことはありません。
多くの指導者が苦しんでいるのは、この感情のコントロールではないでしょうか。
子どもの姿に反応して、すぐに感情を出してしまう自分。
その感情に操られてすぐに叱ってしまう自分。
しまったと後悔すれば、まだ、よい方です。そのことさえ気づいていないのが私たちかもしれません。
これには、かなりの柔軟性が必要です。
自分の価値観が柔軟性を奪っていることがあります。
子どもの側に立つことの難しさはここにあります。
夏休みを迎える今、叱らなくてもいいことで、叱ってしまう自分を見つめることもとても重要な気がします。-
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2011年07月05日 04時45分57秒
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繰り返し
私たちは、繰り返しをすることで学習を定着させることは、知っています。そのため、漢字や計算などは何度も繰り返し練習させます。
しかし、なかなか定着しないということがあります。これは、一体どうしてなのでしょう。
自動車の運転と同じように運転できるようになるまでに、様々な過程を経ています。
同じ繰り返しでも、この繰り返し方を変える必要があるのではないでしょうか。
同じ行動の繰り返しのように思われますが、ただ、同じ行動の繰り返しではなく、様々な場面にあった行動をしています。ある意味では応用することも繰り返しになります。
繰り返す元は、授業にあります。
この授業(基礎基本)を繰り返す取り組みをいかに広げるかということも教師の手腕のように思います。
1 何を繰り返すか?
授業で学んだことは何かをはっきりさせることがまず大事になります。短い言葉で的確に表現することで、子どもは、勉強することがはっきりします。
「今日、学習したことは、こんなことだね。」
「こんなことが使えるようになるといいね。」
「こんなことを勉強するといいね。」
2 どのように繰り返すか?
刺激の仕方を様々なやり方を教えることができます。特に五感をフル稼働させることが学習の強化につながります。
「見る」・・・・「同じようなものを探してごらん。」
「どのようにできているのかノートを見直してごらん。」
「聞く」・・・・「お友達がわかったことをきいてごらん。」
「困っているなら、もう一度、話そうか?」
「話す」・・・・「わかったことを自分の言葉で話してごらん。」
「ノートに書いてあることを声に出して説明してごらん。」
「わかったことを順番に話してごらん。」
「授業の流れを説明してごらん。」
「おうちの人にも話してごらん。」
「書く」・・・・「わかったことをノートに書いてごらん。」
「書きながら、説明してごらん。」
「図に書いて説明してごらん。」
「箇条書きにしてごらん。」
「順序よく書いてごらん。」
「する」・・・・「ものを使って説明してごらん。」
「同じことができるように繰り返してごらん。」
「早くできるように繰り返してごらん。」
3 いつ繰り返すか?
時間という枠で繰り返すことを考えさせることもできます。常に今とつなぐことで強化されます。
「昨日やった勉強と似ているね。」
「以前勉強した、○○と関係があるね。」
「これは、これから勉強する△△の役に立ちます。」
「前に勉強したことを思い出してみよう。」
「明日も聞くからね。」
「いつでも使えるといいね。」
「これは、こんな時に役立つよ。」
4 どこで繰り返すか?
空間を広げることもできます。常にこことつないで学習を強化します。
「ここで勉強したことが、おうちでもできるといいね。」
「この勉強がどこでも使えるといいね。」
「ここで勉強したことは、○○の場で役立つよ。」
子ども一人ひとりを見るとその子らしい学び方があります。
言葉でうまく説明できる子
図にかいてうまく説明できる子
ジェスチャーを交えて体で表現する子
学習したことの習得の仕方に得手不得手があるとすれば、それを見つける機会がこれらの働きかけになります。
自分の得意な学び方がわかれば、強化することも可能になります。ただ、単にノートに繰り返しさせるだけが繰り返しではないと思います。その子に合った学び方を見つけさせることができれば、もっと効率的な学習になるように思います。
こうした様々な刺激をしないとその子らしさが見えてこないということもわかります。
授業の中で内容を教えるだけでなく、こうした様々な学び方を教えることも必要になります。
自分がわかりやすい繰り返し方をもっている子は、定着が早くなります。いろいろ試行錯誤しながら、自分らしさを見つけさせるのも教師の仕事ではないでしょうか。
授業中にこれらの言葉かけをどの程度しているのか、見つめ直して見るのもよいでしょう。
夏休みの取り組みにも生かすことができます。-
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from: 岐阜のすーさん
2011年07月01日 05時57分03秒
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自動的反応
私たちが子育てをするとき、気づかずにしていることがいかに多いか知るとびっくりします。
子どもに声をかけるその時の言葉1つとっても大きく異なります。
子どもが出かける時、「いってらっしゃい。」という言葉を使います。
この後に続けて、いろいろな言葉が発せられます。
・「車に気を付けてね。」
・「今日も一日頑張ってね。」
・「忘れ物はない?」
・「早く帰ってきてね。」
・「冷蔵庫におやつを入れておくから、帰ってきたら食べてね。」
・「○○時までに、必ず帰って来てね。」
・「今日は、遅くなるから、一人で留守番してね。」
いろいろ言葉が変わるというよりも、同じ言葉を使っていることの方が多いのではないでしょうか。それは、子どもが出かける時に気になる焦点が決まっているからです。
靴を脱いだ時、いつも靴の状態はどんな状態になっているのでしょう。靴を揃えて上がる癖がついていれば、常に靴が揃う状態になっています。
物の置き場所が決めてある人は、物の置き場所以外に物があると気になります。
時間に厳しい人は、約束の時間を守ろうと努力しますし、遅れないように準備をしたり、確認をしたりします。万が一遅れるようなことがあれば、連絡を入れます。
多くの場合、自分のしていることを他人にも求めます。
これは、自分に合っている方が過ごしやすいし、合っていないと違和感を感じるからです。
でも、それは意識的というよりもむしろ無意識的にしてしまいます。
例えば、子どもを叱る時、自分の中の大切にしたいことに対して自動的に反応していることが多いと思います。
遊びに行く前に勉強することが大事だと思っていると、遊びに行こうとする態度を示した時に「勉強は、済んだの?」と声をかけたくなります。1回だけでなく、遊びに行く姿を見るたびに声をかけます。
着替えた物の始末の仕方について、必ず置き場所が決めてあるのにそれを無視する態度を示した時に「ここに置きなさい。」と声をかけたくなります。
つまり、気になることに焦点が当たり、子どもの姿に自動的に反応してしまいます。
この反応も、神経質な方ならば、完璧にできないと許さない姿勢で臨みます。でも、のんびりした方ならば、それほど厳しい態度は取らないと思います。
子どもは、その姿勢に反応します。
重要度が高ければ、高いほど、子どもの反応が気になります。
全員揃って授業を始めたいと考えていれば、席につかない子が気になります。
授業を進めることに焦点が当たっていれば、授業を進めやすい状況であれば、気にならずに始めます。
授業を始める前に学習用具が揃っているか、気になれる人は、揃えていない子どもが気になります。
すべて自動的に反応します。
そして、その気になるとろこに焦点が当たっていなければ、反応しないこともわかります。
この気になるということは、自分の感情が動いています。そこには必ず、何らかの価値判断があります。
この感情に支配されて私たちは動いていると言っても過言ではありません。感情に操られているのが私たちです。
自動的に反応している方が楽と言えば楽です。しかし、これは、過去に作られた自分であって、その価値観が新しいことを始める時の邪魔になることもあります。悩んだり、苦しんだりするのは、そのためです。
今まで築き上げたことがすべてだめなわけはありません。今まで生きてきたのは、この自動的な反応があったからですから。
でも、できる限り悩んだり、苦しんだりせずに毎日を過ごしたいものです。
そのためには、うまく新しいものと取り入れる柔軟性が必要になります。混乱して悩んだり、苦しんだりするのは、もったいないと思います。
見方を変えたり、ちょっと別の角度から見つめたりすることで、柔軟性を増すことができます。
これは、価値観ではありません。ちょっと視野を広くすることになります。
指導が不十分だとか、徹底できない自分がある等と自分の力量が気になることがあると思います。それで、悩んだり、苦しんだりする人がかなり多いのです。自動的に反応している自分がそこにいます。
その自分を脇に置いて、もう一度自分を見つめ直してみるのです。
これは、自動的に反応している自分を眺めることになります。
冷静に自分を見つめることになります。
・本当に悩んだり、苦しんだりしなければならないことなのだろうか。
・やり方を知るだけではないだろうか。
身につけるためには、繰り返しが必要なことをすでに知っている私たちです。
・何故焦っているのだろうか。
こだわっている自分が見えてきます。
・そのことをすることで何かプラスになることはないのだろうか。
・今の自分は、周りの環境にどんな影響を及ぼしているのだろうか。
・新しいことをすることは、自分にとってどんな意味があるのだろう。
などと考えを巡らします。
もうすでに、これは自動的な反応ではありません。
この営みをしているあなたは、新たな歩みを創り出しているあなたです。
悩みや苦しみを乗り越えた新たなあなたがここにいます。
悩んだり苦しんだりするのではなく、何かを学ぶ機会が目の前にあると思えたら、もっと楽に生きることができます。これは、自動的な反応から切り離して自分を見ていることになります。
1学期も残りわずかとなりました。7月に入った今、自動的な反応をしている自分をちょっと脇に置いて、自分を見つめ直してみてはいかがでしょう。-
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