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輝く瞳と素敵な笑顔

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公開 メンバー数:17人

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  • from: 岐阜のすーさん

    2012年06月25日 04時37分31秒

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    子どもを見る

     よりよい授業づくりをしていく中で、よく子どもを見なさいと先輩に言われることがありました。この子どもをよく見るということは、授業で様々な刺激を与えている授業者に反応するのが子どもだから当然といえば、当然のことです。
     いくら教師がよい授業観をもっていても、受け取る子どもにそれが伝わっていかなければ、よい授業とは言えません。
     つまり、授業は、受け取った子ども次第で決まることになります。
    ですから、反応をよく見るということは、授業づくりではとても大切になります。
     新任教師の頃は、伝えたいことを明らかにするだけで、なかなか子どもの反応まで見るゆとりがなかったように思います。
     ある程度の反応が読めるようになると、次第にゆとりがもて、子どもの反応をうまく利用して、授業を組み立てることができるようになっていきます。
     その過程では、やはり子どもの反応を見ていた自分があるように思います。

     ただ、この子どもの反応という場合、何を見るかによってかなり、授業の質が変わっていきます。

     多くの場合、子どもの言葉を取り上げます。それは、発問に対する答えとして、子どもが言葉を返してくれるからです。
     帰ってくる言葉を吟味することで、授業の質を見ることができます。

    例えば、話し合いのできる授業を作るとしましょう。
     そのためには、子どもの反応が教師の言葉への反応だけでなく、一緒に学習する仲間に向けた言葉が言えるようにしなければ、なりません。
     この時、「私は、〜と思います。」と言う発言を10人続けても話し合いにはなりません。10人がバラバラで一人一人につながりがないからです。自分の主張を言うだけになり、話し合いではなく、言い合いでしかありません。
     中には、仲間の意見とは異なる意見を言うことが学級で話し合いをしているように錯覚している子どもや教師もいます。これだと、次第に挙手する子どもが減っていきます。初めに20人手を挙げていても、同じ考えだと判断した子どもは次から手を挙げないようになります。それが5人に減り、2人、1人と次第に挙手が減っていくということになります。これでは、話し合いをする学級にはなりません。
     仲間の発言に反応すると、発言を聞く前の自分の考えと比べることになり、情報が増えた分考えが深まり、変化します。その変化した考えを言うということになれば、発言が増えれば増える程、複雑になり、思考が深まっていくはずです。ですから、「わからない。」とか、「○○さんと△△さんは、似ている。(同じ)」とか、「まとめると〜ということなのでは」などと発言の内容に関わる発言が増えてきます。挙手が増えてくることはあっても、減ることはありません。
     教師は、出てきた発言を整理しながら、本質へと迫るための言葉かけをし、次第に本時ねらいたい方向へと誘導していくことになります。
     このように発言を吟味するか否かは、授業の質に大きな違いが生まれてきます。

     教師の思い通りの発言が出てきて満足しているうちは、子どもの発言をよく観察していないと考えた方がよいでしょう。

    1,教師の思い通りの発言をうまく引き出せない授業
    2,教師の思い通りの発言を引き出すことのできる授業
    3,思わぬ発言が出て、その発言をうまく生かせずに苦しむ授業
    4,思わぬ発言が出ても、うまく授業の中で生かせる授業

     発言だけを見ていくと授業の質は、この4つの段階を経て、高まっていくと考えることができます。

     ただ、2と4は似ているため、自分の授業が2なのに、4だと錯覚している教師をかなり見かけることがあります。
    この2と4の違いは、発言をした子どもの内容を他の子どもが受け止めることができているかどうかを探っているかどうかの違いになります。

     常に学ぶ側は子どもです。教師の刺激に対する反応だけを観察していると2で満足してしまいます。
    子どもの刺激に対して反応する子ども・・・つまり、聞き手となっている子どもの反応を意識しているかどうかがポイントとなります。
     
     この場合の観察は言葉ではありません。話し合いの場合、一人ずつしか発言ができないため、言葉だけをとらえていると一部の子どもだけによる話し合いになってしまうことが懸念されます。ですから、言葉以外の反応にも注意を払う必要があります。
     子どもは、仲間の発言に対して体全体で受け止め、反応しますから、全体の雰囲気をよく観察する必要があります。
     ですから、「子どもの今の発言を子どもたちはどのように受け止めたのだろう。」と顔の表情や動き、態度などを一瞬のうちに受け止めなければなりません。
     それは至難の業です。
     ですから、私は、子どもたちに「わかったか、どうか、挙手で教えて。」と必ず挙手で反応するようにお願いします。(ここで挙手のルールが生まれます。発言のための挙手のルールではなく、発言に反応するためのルールという考えになります。例、わからない→グー、同じ→パー、意見がある→チョキなど)

     子どもたちもわかりたいと思っていますから、仲間の発言に対して、わかった、わからないと判断し続けることは、授業への参加を前向きにする機会になります。どの子もわかるようにしたいという願いを教師はもっていますから、この反応をきちんと受け止めることが重要になります。

     このように授業の質を上げることが、授業づくりには欠かせませんが、その基本は、子どもをよく見るということになります。

     授業研究をしっかりしていても、子どもがどのようにそれを受け止めるかは、子ども次第です。わかるできると判断するのは、教師ではなく、子どもです。
     子どもを見ずに授業が進むとすればとても恐いことです。一人一人が本当にわかっていこうとしているのか、授業から逃げていく子どもはいないか、子どもから目を離さない教師でいたいと思います。
     まして、授業に参加しない子どもが悪いと子どもの責任に転嫁する教師は論外です。わかりたい、できるようになりたいと子どもは思っています。ただし、その表現は、人それぞれなのです。それも教師の子どもの観察力にかかっています。

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  • from: 岐阜のすーさん

    2012年06月18日 03時31分51秒

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    タイムライン

     私たちは、時間と共に生きています。その時間は誰にでも平等に流れていますが、その時間に対するイメージは人によって異なります。
     過去を振り返ることなく、前向きに生きている人もいれば、過去を大切にしながら、今を生きている人もいます。今という時間を生きることなく、未来を想像しながら、苦しみながら生きている人もいます。

     これらは、すべて自分の体験や経験をもとにしながら、知らず知らずに身につけています。

     自分のタイムライン(時間の流れ)がどのようになっているのか、簡単に知ることができます。
    毎日必ず行っている行動をイメージします。例えば、歯磨きです。
     毎日歯磨きをする自分をイメージし、思い浮かべます。
     今朝、昨日、一週間前、一ヶ月前と過去を思い浮かべていきます。その時々の自分がどの辺りに浮かぶのかをイメージします。これによって過去のタイムラインができあがります。
     今朝、明日、一週間後、一ヶ月後と未来を思い浮かべていきます。その時々の自分がどの辺りにうかぶのかをイメージします。これによって未来のタイムラインができあがります。
     こうやって、過去から今、未来とどのように時間が流れているのかをイメージすることができます。

     私の以前のタイムラインは、過去は、私の位置より、左後方に浮かびました。そして、未来は、右前方に浮かびました。
     過去を引きずることなく、常に前向きに生きている自分が形として見えてきました。

     タイムラインを何人かの人に調べてもらうと、本当に様々な形があることに驚かされます。

     私のセミナーに参加される方々の中に多かったのは、目の前に今朝、昨日が大きく浮かび、一週間前は、目の前から少し遠くにイメージできる人々でした。
     ところが、私が参加するセミナーに一緒に参加する人々の中には、このようなイメージをする人は少ないのです。

     一体なぜ、このような違いが生まれてくるのか、不思議でたまりません。

     私は、未来に不安を抱えている人と多く出会っているということがわかりました。今の時代を反映しているのかもしれません。

     未来に不安を抱えていると、よいイメージの過去を思い出すというよりも、暗い過去を思い出すことが多くなります。未来の不安の原因があたかも過去の悪い出来事(失敗したことや後悔することなど)が作り出しているかのように思い浮かぶようです。
     これでは、暗い今しか生きることはできません。

     楽しいこと、自信をもてたこと、エネルギッシュに活躍していたことなどは、過去の体験や経験の中に必ずあるはずです。
     しかし、それを思い浮かべることがなかなかできなくて苦しんでいるように思います。その原因は、今の自分にあるように思います。
     辛い自分、悩んでいる自分が過去の頑張りにふたをしているようなものです。

     選ぶのは、自分次第です。

     エネルギッシュに活躍した自分を思い出し、その自分がもっていた活力を今の自分に活かしたいものです。誰もが幸せになれる自分をもっています。
     現実がいかに厳しくても、幸せだと思える自分であれば、厳しさの中に学びを求めて生きていくことができます。決してそれが、不幸につながるものだとは限りません。
     
     「今の自分を試されているのだ。」「何かきっと意味があるはずだ。」と自分に言い聞かせて、積極的に挑戦する姿勢が新たな自分を作り出します。

     これは明るい未来を築く礎なのかもしれません。そう思って、挑戦し続けるのです。
    暗い人生をイメージすると暗い人生を歩むことになります。自分の可能性を信じ、変化を嫌うのではなく、果敢に挑戦する自分を築きたいものです。 

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  • from: 岐阜のすーさん

    2012年06月10日 06時11分17秒

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    2つのコミュニケーション

     私たちは、褒めたり、叱ったりしながら子どもを育てています。
    よく褒めて育てましょうなどと言う人もいます。また、褒め方や叱り方の本を参考にしながら、言葉を選んでいる人もいます。

     どんな言葉を選んで子どもに対応しているかということは、とても重要ですが、それ以上にどんな姿勢で子どもに対応しているかということの方がもっと重要です。

     それは、言葉は意識レベルのコミュニケーションで、姿勢は、無意識レベルのコミュニケーションになるからです。

     例えば、「時間がないので、早く済まそう。」と思いながら注意をする場合と、「時間など気にしていられない、これはあなたに取って大事なことだ。」と思いながら注意する場合では、子どもの受け止め方が異なるということです。

     感じ方は、言葉ではありません。
     
     その人が醸し出している雰囲気から受け取るものです。これは、どれだけ言葉を尽くしても言い表すことはできません。

     これが無意識レベルのコミュニケーションになります。

     よく叱り続けられた子どもが「きっと先生は、私の事を嫌っているんだ。」と勘違いしてしまうのもそのためです。
     

     姿勢に伴って出てくる感情がそのまま子どもに伝わるということになります。

     例えば、お母さんが、朝の忙しい時に「早くしなさい。遅れるでしょ。」などと子どもを叱ることがあります。
     子どものために叱っているはずなのに、早くしてほしいという親の都合が出ていると、子どもは親からの愛情を感じることなく、叱っている感情が伝わっていきます。

     これも無意識のコミュニケーションによるものです。

    無意識のコミュニケーションを考える時、ヒントになるのが、メラビアンの法則です。

     人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかを研究したものです。
     話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であった。この割合から「7-38-55のルール」とも言われます。

     つまり、叱る言葉よりも目つきや顔つき、態度などの視覚情報や口調や話す早さなどによる影響が大きいということです。

     自分の顔つき、声の大きさ、話す早さなどが子どもに叱っているという思いが伝わるということです。

     怒るのではなく、叱ることが大事だと言われますが、これは、無意識のコミュニケーションの影響の大きさを表しています。つまり、感情のコントロールが大事だと戒めていると考えることができます。

     でも、感情を殺して、言葉を伝えようとしても、感情を殺していることが伝わるため、その言葉は嘘っぽくなってしまいます。

     感情は、長年培ってきた自分の価値観に基づいて自然と生まれてくるものですから、その感情が生まれても、仕方ないことです。感情が出てきたことが悪いわけではありません。

     大事なことは、その感情が相手に伝わるということを自覚するということです。

     この自覚がなければ、感情をコントロールすることなど考えません。

     私たちは、決して、自分の怒りや不満を子どもに伝えたいわけではありません。
     
     そして、子どもは怒りや不満を解消するために、行動を変えるわけではありません。

     感情に隠れて、愛情が見えにくくなってしまったとしたら、それは、不幸です。

     愛情を感じる姿勢を常に浴びせながら、言葉を選んで、子どもを育てたいものです。

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  • from: 岐阜のすーさん

    2012年06月04日 04時59分22秒

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    自分らしさ

     子どもを育てる時にその子らしさを大事に育てたいと思います。その子らしさは、他の子どもと比較して素晴らしいわけではありません。その子のもつ独特の素晴らしさです。
     教師の価値観に合うから素晴らしいわけでもありません。

     学級づくりをする上で、子どもたちを褒めたり、叱ったりすることがよくありますが、その子らしさをつぶして、教師にとって都合のよい面だけを活かしているような学級経営では、子どもが力を十分発揮することはできません。

     子ども自身が自分らしさに気づくということは、なかなかありません。
    外から見ている私たち教師だから、気づくことができるのです。
     そんなに努力しなくてもできてしまうような特質や能力、そして、その子といると何となく感じる気質などは、その子らしさだと思います。

     もしかすると、落ち着きのないと思っているその子の気質は、活発で行動力のある子かもしれません。
     発表が少なく、積極性に欠けると思っているその子の気質は、落ち着きがあり、冷静に物事を判断する子かもしれません。

     私たちの価値観がその子らしさをつぶしているとすれば、大変です。
    形を整えるために、子どもが犠牲になっていないだろうか、活かし所をわきまえて、子どもと接しているだろうかと自問することができれば、まだまだ大丈夫です。

     子どもが悪いと子どもを責めているうちは、教師の価値判断がかなり強いと考えた方がよいでしょう。

     子どもは、教師の刺激に反応しています。

     その刺激がその子らしさを活かす場合もあれば、活かさない場合もあります。子どもの反応が教師の好みであれば喜び、そうでなければ嫌うことはないでしょうか。
     刺激の仕方を変えてみようと考えるとまた違った反応が返ってくるはずです。
     その子らしさを活かすためには、私たちの刺激を変えることだと思います。これが、教師としての力量アップにつながります。
     
     刺激がよかったかどうかを子どもが反応し、評価してくれているから、教師は子どもから学ぶことができるのです。

     子どもの反応を見続けることで、子どもの個性を生かす力を伸ばすことができます。

     ところで、教師であるあなたは、自分の個性を生かしているでしょうか。
    価値に縛られ、自分らしさを十分活かしていないということはないでしょうか。

     自分らしさを活かす姿勢が子どもにも伝わります。集団の中でこそ個性を生かすことができます。
     自分らしさを発揮し、自分らしい学級づくりに邁進してほしいものです。

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