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from: 岐阜のすーさん
2007年08月29日 06時36分17秒
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過去を引きずらない
こちらでは、いよいよ新学期が始まる。
多くの子どもは、新しい出発に向けて気持ちを新たにして頑張ろうと意欲をもっている。
しかし、中には夏休みの宿題ができていなくて辛い思いをしている子もいる。
子どもは特に1つの事が引っかかると切り替えがうまくできないためなかなか前に進めないことがある。
この切り替えは、教師の構えで決まる。
×失敗は許さないという構え
新学期が始まっても宿題を全部させないと許さない。
○失敗を生かすという構え
宿題ができなかった分を2学期の取り組みの中で挑戦させる。
切り替えがうまくできない子どもが前に進むためには、失敗を生かす構えがないとなかなか前に進めない。
ただ、中には宿題へのこだわりが消えないため、この構えを許さない子どももいる。
この場合は、宿題について子どもと話し合い、子どもが「私は宿題をした。」と納得できるところまでレベルを下げる努力をする。
2学期のスタートラインに早く立たせると学級としての動きが早くなる。過去を引きずった宿題への指導をしているとなかなか前に進めない。
「二兎を追う者は一兎をも得ず。」ということになる。
<初日にすること>
・子どもの表情を観察し、過去を引きずっている子はいないか観察をする。
・提出物の出来具合で判断せず、提出できたことをよしとする。
提出していない子はすでに過去を引きずることになる。
(「夏休みの頑張りの足跡だから途中でもよい。できなくても、ごまかさないでまずできなかったと素直に認めることが大事だ。できていなくてもまず提出すること。」)
・夏休みの取り組みについての満足度を子どもに聞く。
(過去を引きずりそうな子どもを探す。自覚の状態を把握する。)
・提出物の点検の中から過去を引きずりそうな子どもを探し出す。
(1学期につかんだ子どもの姿から、夏休みの頑張りがその子として頑張りが足りないのか、よく頑張ったのかを見ていきたい。宿題ができたできていないの判断だけでは、その子が見えてこない。自分では頑張ったのに先生が認めてくれないという思いにさせると2学期の取り組みに意欲が持てないし、教師との信頼関係が崩れる。逆に頑張っていないと自覚しているのに頑張ったと認めると同様になることもある。)
・過去を引きずりそうな子どもへの対応を考える。
(過去と切り離すための課題を2学期の取り組みから個に合わせて考える。
例 忘れ物をなくす方法を決めさせる。家庭学習の時間を決めさせる。振り返りの場を設けさせる。困ったときに助けを求めさせる。)
・一学期末の生活や学習の取り組み方に2、3日で戻すことを話す。(過去を振り返り、未来につなぐための準備)
<翌日>
・提出された課題についての評価をする。
頑張りを紹介し、その中に2学期に生かせる内容があることを知らせる。(過去から切り離して、未来につなぐ)
・課題がある子への対応を話す・・・個別に対応すること
(個別対応の中で)
個別に対応するときには前日考えたことを話し、納得できるところで挑戦させる。
・個の課題と集団の課題を明確にする。
(個の課題の中に夏休みの取り組みの課題を生かす。)
(過去を引きずらないで、前向きに生きるための挑戦する内容を決める。)
過去にこだわる姿は、子どもだけでなく教師もある。過去に引っ張られることなく明日を見て日々の実践をし続けたい。-
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