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from: 岐阜のすーさん
2007年09月11日 05時57分34秒
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しない指導よりする指導
子どもは何をすべきかがわかると動くことができる。
「〜をするな。」の指導よりも「〜をしなさい。」の方がわかりやすい。
〜しない 〜する
席を立たない → 席に座わっている
いじめない → 友だちとなかよくする
しゃべらない → 口を閉じる
ゴミを捨てない → ゴミをゴミ箱に入れる
無駄遣いしない → 節約する
傍観しない → 関わる
差別をしない → 平等にする
・「静かにしなさい。」
本当は、人の話を聞かせたいという願いがあるはずなのに私語をしている子に話す時には、こんな言い方をすることがある。(黙っていればよいわけではない。話し手の考えを理解するように頭を使って考えさせたいのである。)
それならば、この言葉で終わらないで話を聞く姿を求める指示が必要となる。
・「悪口を言うな。」
言わない言葉をはっきりさせることも大事であるが、関わり方が悪いから「悪口」となることを考えるとどんな言葉を使えばよいのかを教えなければならない。
・「いじめるな。」
仲の良い関係を作ることが大事になることであって、関わりを切ってしまっては大変。関わり方を教えないとうまく関われない。また、いじめてしまう心をどのように押さえればよいのかを教えないといじめの解消にはならない。
願いへの向かい方にはいろいろある。「しなさい。」にしたときには、願いや思いをきちんと伝えないと次の手が打てなくなる。
「だって先生がしなさいと言ったから・・・。」
と言い訳の手段に利用される。
「しなさい。」はあくまでも願いに向けての一つの方法。それがすべてではない。幅がある。願いについての理解が深まればすることも変わってくる。中には願いが分かれば自分ですることを考える子も出てくる。それを生かすこともある。
(このことは、子どもには理解しにくいことでもある。)
※信頼関係にない場合、「言うことが違う。」「なぜ○さんはすることが違うのに。」と反感を買うことにもなるため、することが異なる場合は納得できる説明をして「すること」を指示しなければならない。
例 願い「困っている人を助けてあげたい。」
「困っている子に声かけをしなさい。」
「どうしたの?」「大丈夫?」などと声をかける。
↓
「今は声をかけないで!ちょっと見てて。」
相手の心を察して対応を変える必要がある。
「今は自分でじっくりと考えたいと思っているから。」
「少し落ち着かないと考えられないから。」
理解の程度が子どもによって異なるため一斉指導だけでは済まない。
することを指導した後が大事。不十分な理解のままでいる子は次に同じことで失敗する。
「前にも言ったでしょ!」「何度言えば分かるの!」などと叱れば、子どもとの関係は一層悪くなる。
(納得させられなかった教師側の問題なのに子どものせいにして関係を悪化させてしまう。)
これは、「する指導」だからこそ生まれるてくる問題である。しかし、これをしないで「しない指導」をしていては子どもとの関係を深めることも子どもをよりよい方向に育てることもできない。自らの力量を高めるためにも積極的に「する指導」に取り組みたい。-
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