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from: 岐阜のすーさん
2008年06月07日 04時57分31秒
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言いたいから?分かってもらいたいから?
話している子どもを見たとき,この子は話したいから話しているのか,それとも分かってもらいたいと思って話しているかを見極めることが,話し合いの指導に生きてくる。
相手を意識しているか,それとも話すことで満足しているかでは,全く今後の取り組み方が違ってくる。
話したいと思っている子は,話せば満足する。しかし,分かってもらおうとしている子は,話しただけでは満足しない。分かってもらえたかどうかが大事になるので,分かりやすく話す努力をする。また,確認のための話し言葉を使う。「ここまでは分かりましたか?(確認をする)」「〜ですね。(同意を求める)」などが飛び出す。また,聞き手を見渡して聞いているかどうかを確認する。
いろいろな授業を見る機会はあるが,教師に向かって話をし,教師が分かってくれればそれで満足している子どもの姿を多く見かける。また,学級の仲間に自分を分かってもらうためにどのようにすればよいかを追い込む教師が少ない。子どもの考えを教師自身が丁寧に受けとめればそれでよいと考えている教師が多いように見える。
授業の主役は子どもで教師ではない。子どもが仲間に話しかけ,仲間の反応から学び,自分を高めようとする営みを作り上げる努力が必要である。話し手の姿を見て,それを生みだす学級にしなければならない。
ただ,それ以前に教師の姿勢が問題となる。教師自身が言いたいことを話すだけの教師なのか,それとも子どもたちに分かってもらおうと話す教師なのかが問われる。子ども一人一人に分かってもらおうとして話す教師であれば,他事をしている子どもを見逃さない。自分から目を離している子どもが気になる。一人一人をじっくり見つめながら,「私の話は理解されているのだろうか。」と子どもたちの反応を見ながら話し,時には確認し,時には立ち止まり,子どもの様子に合わせて話をする。この姿は,まさに子どもの手本となる。子どもたちが分かってもらおうと話す話し方ができるのもこうした教師の手本があるからだ。子どもや教師の話し方一つで,学級作りにかける教師の姿勢が見えてくる。-
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