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from: 岐阜のすーさん
2008年06月08日 06時27分53秒
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叱る前に
子どもを叱りたくなることはきっとたくさんあるだろう。しかし,叱る前にちょっと立ち止まって考えてみる。叱りたくなったことは,本人の生き方に問題があるのか,こちらの思い通りに行かないことが問題なのか,許せないととらえる問題なのか等その問題の質を問うてみる。
ひょっとすると叱る前にこちらが配慮していれば,叱らずに済んだことかもしれない。ここで叱っても効果は薄い。逆に反発されることもある。「ごめんね。ちょっと配慮が足りなかったね。」と思う気持ちがあれば,叱り方も違ってくる。また,ひょっとすると叱らずに済むかもしれない。それに気付かずに叱るとすれば,自分におごりがあるかもしれない。子どもを一人の人格をもった人間として見ていないかもしれない。育てる側だから許されるというものではない。
例<時間に遅れる原因>
・情報不足で知らなかった。
・時間を忘れていた。
・間に合わせようと思っていない。
・少しぐらいなら遅れてもよいと考えていた。
・少しぐらいなら許してもらえると考えていた。
・間に合わせようとするが,間に合わせ方を知らなかった。
・間に合わせよう思ったが,別に用件を優先した。
・間に合わせよう思うが,どうにもならない事情があった。
このように遅れる原因がいろいろ考えられる。そして,時間に間に合うことについて,叱る側の価値観によって「叱る」か「叱らない」かは決まる。
<叱るか叱らないか判断する時>
・理由があれば叱らない。
・理由があっても,叱る。
・理由によっては叱らない。
・理由を聞かずに叱る。
しかし,叱る前にもう一つ考えたいことがある。
<叱ることのねうち>
・叱ることでどんな効果を期待しているのか。
・自分の気持ちを落ち着かせるために叱っていることはないか。
・叱ることでの影響を考えているか。
結局のところ,叱られる側の自覚次第でどのようにでもなる。叱るか叱らないかの問題ではなく,時間に間に合わなかったことにどんな思いにさせたかったのかが大事になる。
・人を待たせたことに気付いた。
・見通しの甘さに気付いた。
・遅れると痛い目にあうとわかった。
・次に遅れないための動き方がわかった。
・遅れると分かっているときの対応の仕方がわかった。
・遅れることで大きな犠牲を払っていることに気付いた。
・遅れることで人に迷惑をかけていることに気付いた。
これらのことを考えると,叱らないでも十分気付かせたり,分からせたりすることはできる。ひょっとすると叱る側の高ぶった感情に左右されていることが多いかもしれない。叱らずに子どもが次の行動を変えられたら,その方が子どもにとって安心して生活できることになる。-
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