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  • from: 岐阜のすーさん

    2008年07月18日 06時26分21秒

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    夏休みへの不安

     「宿題をたくさん出してください。」と夏休みの保護者からの要求の裏には、「子どもは先生の言うことは聞くが、私の言うことは聞かない。」、「どのように夏休みを過ごさせてよいかわからない。」という保護者の子育てに対する思いや不安が見え隠れする。
     だからと言って、宿題をたくさん出せばよいというものではない。保護者の要求は必ずしも子どもにとってプラスになることばかりではない。将来を見据えたとき、本当にこの子にとってよいかどうかを冷静に判断する必要がある。判断を客観的にできるのが教師だと思う。
     家庭の教育力を上げるということは、それほど簡単なことではない。身に染みついている生き方そのものが家庭教育である以上、それを変化させないと変わらない。子育てについて謙虚に学ぼうとする保護者と「うちはこうだから。」と考え方を変えない保護者ではまったく違う。また、「みんながそうしているから。」と子育てを一般化し、我が子に合った子育てができない保護者もいる。
     具体的に何をすることが我が子にとってよいのかを理由をつけながら、示すことで理解を得ることが可能となる。
     「今、この子には親子の温かい触れ合いが必要だと思います。是非、関わりがもてる時間をこの夏休みにたくさん作ってください。宿題も大事ですが、それ以上に大事だと思いますよ。一度に2つを求めることは子どもには無理です。今勉強よりもお母さんの方をお子さんは見ていますよ。」
    「学力が気になりますか。その学力を身につけるためにもまず、物事を整理する力が必要となります。自分の身の回りを整理できる力は、学力にも影響をします。自分の身の回りの様子は脳の様子と同じです。混乱が分からないを作り出しますよ。」
    「規則正しい生活を送ることが、学力にも影響を与えます。朝食を食べる子の学力が食べない子より高いことはすでに報告されています。朝ご飯をきちんと食べるように何とか支えてやってもらえないでしょうか。」
    などと、個々の子どもに合わせて宿題を考えてほしい。
     夏休みは、保護者の姿勢で子どもの生活が決まる。保護者に子育てにちょっと力になる働きかけができたらいいなあと思います。まずは、不安を取り除くことから始まると思う。まさに学級経営と同じだ。

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