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  • from: 岐阜のすーさん

    2008年10月12日 05時45分29秒

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    群れて育つ

     子どもたち一人一人を大切にしようと丁寧に指導することが多い。でも、ひょっとすると子どもの自立を遅くしているかもしれない。・・・・そんな疑問が昨日の研修で「子どもは群れて育つ」という話を聞いたからだ。
     集団でいることそのものが重要で、集団性を高めることではなく、子ども自身の能力も集団だからこそ高まるというものだ。いろいろな集団に属することで、それぞれの集団からいろいろなことを学ぶ。集団が変われば、その中での自分の位置づけも変わる。価値観も違ってくる。違う集団の中で対応しようとすることで個々の能力が様々に発揮される。
     だから、集団から取り出して特別の指導をすることよりも、その集団の中でいかにその子が位置付くように支援できるかが重要となる。
     最近の子どもは我慢強さが足りないとよく言われる。これはある意味で集団への適応力が弱いことの現れと言える。自分の思い通りにならないときにどのように対応するのか。自分の考えを押し通すことが大事なのか、それとも集団に合わせて我慢することが大事なのか。それは、その時々の状況によって異なってくる。どちらがよいかを自分で判断できないときに仲間の姿を見ながら学ぶこともある。しかし、仲間を見て学ぼうとしない子どもであれば、その力は身に付かない。
     困ったときに人の真似をして動くことを私たちは日常的にやっている。見知らぬ土地へ行ったとき、やはりその土地の人を見て合わせるようにする。郷にいれば郷い従うとは正にこのことだ。我が強くて周りを見ようとしなければ、集団から浮くのは当然。集団からすると違和感が生まれ、集団を保つために集団の心理として当然力が働く。これも自然のことである。集団になるということは、個が集まるだけのことではない。集団としての力が生まれる。逆にそういう力が生まれない集団は集団ではない。烏合の衆だ。
     となると、集団を育て、集団の質を高める力をもつ教師が個々の力を伸ばすことにもなる。個と集団との関わりをじっくりと見つめてみたい。

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