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from: 岐阜のすーさん
2008年10月16日 05時20分36秒
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意図的指名
質問し、挙手している子がいるとすぐに指名する教師をよく見かける。「どの子も考えたかな?」「手を挙げていない子は何を考えているのだろう。」「もう少し、時間をかければ挙手できるかもしれないな。」「何か、分からないことがあるのだろうか?」などと考えるとすぐには指名できない。挙手している子だけで授業を進めていれば、挙手しない子を授業に参加させていないことになる。逆に、「誰か私の願っている事を早くいってくれないかな。」と教師の都合のよい回答を待っているようならば、挙手している子を頼りにしているので、探し当てたいため早く指名する。
これでは、子どもが主体的に学習を進めることにならない。挙手していようがしていまいが、「あの子は何を考えているのだろう。」と気にして、指名し発言を求めなけば一人一人の主体的な学びはない。こちらの都合のよい意見を求めるための意図的指名ではない。いつでも自分の考えをもって授業に向かわなくてはならないことを体得させ、自らの学びの質を高めるための意図的指名だ。この意図的指名をすることで、いつ指名されるか分からないという気持ちから授業に向かう緊張感も高まる。これは授業の質を高める上で大切なことでもある。
指名した子どもに「手を挙げていない子は、何を考えているのだろうね。心配にならない?気になる子がいたら、指名して!」と言って教師の替わりに子どもに指名させてみる。指名する姿を見ていると「この子は、あの子のことを心配しているんだ。」「あの子を気にしているんだ。」などと子どもの思いが見えてくる。仲間のことを思いやりながら「みんなで学習を進めようという子どもを育てることができる。
「指名されてよかったね。」「君のことを心配してくれる優しい友だちがいてよかったね。」などと子どもに話すと指名した子も指名された子も悪い気にはならない。(突然指名されて困ってしまわないように、事前に子どもたちには、困っているときには、「困っています。もう少し時間を下さい。」とか、「まだ考え中です。もう少し友だちの意見を聞きたいです。後にしてください。」などと回答できないこともOKにしておく。但し、必ず後から指名する。)-
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