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  • from: 岐阜のすーさん

    2008年11月15日 06時21分39秒

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    自信をもつ

     完璧な人間など一人もいない。まして、完璧な教師などいるはずがない。経験を重ね、理想とする教師に一歩ずつ近づいていくものだ。それぞれの立場から多くの人が私たちにいろいろと求めてくる。その要求に一つ一つ応えられる自分にしようと努力はするが応えられない自分を発見すると自信を失い、努力できなくなってしまう。
     求められていることが、本当に教師として私のために要求していることなのか、それともエゴのために私に要求しているのかをきちんと見極めなければ、しなければならないことにつぶされてしまう。
     日々の実践の努力は、あくまでも自分が理想とする教師像を求めている実践の歩みだ。誰も同じ歩みをするわけではない。自分に合わせて歩みを作り出していくしか自分を生かす道はない。楽をしているわけではない。自分の歩みがこれでいいのかどうかを確認しながら歩んでいるのだ。悩みはその過程で出てくるものだ。
     目の前にいる子どもを見ると、4月当初の子どもと同じだろうか。1学期の子どもと同じだろうか。子どもと関わってきたことで、変化したことが、教育の成果だ。その変化が望む姿ならば、大いに自信をもちたい。万が一、臨む姿になっていないとしても、それは、今後の取り組みの課題が明確になってきたと解釈すれば、この失敗をもとに次に生かすことができる。常に自分のしていることには、肯定的な意味があると解釈すれば、すべてよしとなる。
     若い頃は、揺れが大きく悩むことも多い。経験を積むに従ってその揺れは少なくなる。これは、子どもを育ててきた自信が裏付けとなっている。
     保護者は、自分の子どもが全てである。失敗をすれば、批判も多くなる。しかし、子どもや保護者に申し訳ないと思い、真摯に努力する姿を示すことで誠実な生き方を示すことになる。その誠実に生きる姿は子どもにも保護者にもプラスに働く。
     私たちは、人間教育をしている。子ども自身も完璧ではない。だからこそ、教師が見本となって不完全な人間としての生き方を身をもって示すことになる。外圧につぶされることなく、自分の信じる道を精一杯突き進みたい。
    <例 教師としての人生設計>
    ○1年目〜3年目(とにかく動き回る時期)
      教育実践を通して、教師としての自分のあり方をおぼろげに掴む。
    ○4年目〜9年目(無我夢中で挑戦する時期)
      理想の教師像を作り上げ、師となる人物を見つけて近づく努力をする。
    ○10年目〜15年目(俯瞰して見直す時期)
      組織の一員としてあるべき教師像を練り直す。
    ○16年目〜21年目(創造的に活動する時期)
      組織を動かす教師として努力する。
    ○22年目以上(自分を生かす時期)
      後輩を育てる教師として努力する。
     教員生活を長いスパンで見つめることが自信につながる。
    これは、完璧を常に求める保護者の期待とは大きくずれている。しかし、その時々の自分の持ち味を十分発揮することで保護者からの信頼を得ることができ、自信につながる。

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