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from: 岐阜のすーさん
2008年11月28日 05時24分50秒
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全体を眺める
私たちは同時に2つのことを考えることはできない。必ず1つに焦点を当てて考えている。その焦点を当てるとき、どこに当てればよいかを考えるときには、ちょっと離れて全体を眺めながら焦点を決めることができれば、焦点の当て所がいくつも見つかる。しかし、離れることができなければ、直感的に目の前に現れた焦点で対応するしかない。 特にこどもたちは離れて全体を眺めて、焦点の当て所を探すことがなかなかできないで、目の前に起きることに直感的に反応していることが多い。
例えば、理科の実験中、現象の面白さに釘付けとなり、実験結果に焦点が当たっている。そのため実験の課題を忘れていることが多い。何のための実験なのか、どんな事が見つかればよいのか、問題解決の過程の一つが実験結果であることに焦点が当てられないでいることがある。そこで、教師が、「このことからどんなことが考えられるの?」と質問しなければならない。
忘れ物の扱いでも同じ。忘れたことに気が付いたらすぐに反応し、今言うべきかどうか考えて行動することは少ない。例えば、教科書を忘れたとき、教師が本の説明をしようとしたときに初めて教科書がないことに気づいたとき、すぐに忘れたことを伝えに来る子がいる。自分が困っていることに焦点が当たると全体で話を聞く場であることに焦点が当てられない。そこで、「それは、困ったね。でも、今、あなたが言いに来るとみんなへの話を中断しなければならないでしょ。言いに来なくても隣のお友達に見せてもらえばいいんだよ。」と話をしなければならない。
最近の人は自己中心的で人の話を聞かないと言われたり、KY(空気読めない)などと人をけなす言葉を使ったりするが、言われる人は、小さい頃から全体を眺める経験が少ないからではないだろうか。
日頃から目の前の事だけに目を奪われていると全体が見えなくなる。全体を見るためには、目標や目的をはっきりさせることが重要な気がする。
その目標や目的を忘れず、目の前のことに揺れないで目標や目的に向かって歩む自分を作ることのように思う。
・何のための活動なのか。
・何をめざしているのか。
・目標や目的に近づくために何を大切にしたらよいのか。
・目標や目的に近づくために目の前のことをどのように考えたらよいのか。
・そのために我慢しなければならないことはないのか。
子どもの焦点が今どこに当たっているのかを眺めながら、全体を見させるように 繰り返し投げかけると当たっている焦点を変えることができる。-
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