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  • from: 岐阜のすーさん

    2008年12月17日 05時30分31秒

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    頼るものがほしい

     生きていると自信があることばかりではない。不安を抱いたり,困難にぶち当たったりすることは日常茶飯事である。そんな時に頼りになる人がいることはとても心強い。
     子どもが幼いころには,育ててくれる両親がその頼りになる存在であり,年齢を重ねると社会が広がり,広がった所で頼りになる人がほしくなる。いつまでも両親に頼れないし,両親のいる場ではない。(最近は子どもから離れられない保護者が多くなっているように感じるが。)
     学校に通うようになれば,やはり学校の先生が一番の頼りとなる。そのうち,自我が目覚めてくると先生から関わりの深い人物を自ら見つけて,求めていく。恩師だとか,親友などというのは,まさにそれだ。
     人に頼らずに生きていける強さがあれば,不安を抱いたり,困難にぶち当たったりしたときに自分の力で乗り越えていく。その困難が自分にはそれほど大したことでないから解決できるのだろうし,それだけの度量を備えているのだろう。
     頼るものは,人だけではない。自分を生かしてくれる考え方や価値観などがある。人が何と言おうと,この考え方があれば,自分は生かされると思えばそれに頼る。宗教だとか思想だとか言われるものがそれになる。
     子どもに自立を求め,目指している教師にとって,子どもが一人で生きていく上で必要な人物としての自分を磨くことも大事であるが,思想や信条と言われるものを子どもに伝えることができ,それが頼るものとして相応しいと感じ取らせることができたら,きっと教師に頼らなくても生きていける。
     私たちは,毎日の生活の中で,子どもたちに頼るものを伝えているだろうか。教師の価値観がまさにそれだ。目の前の子どもに必要な価値観を伝えていく自分だろうか。目の前のことをこなすために子どもに伝えるのではなく,子どもの後ろにある未来や家族など生きていく土台を意識しながら,働きかけていくことに意味がある。子どもたちは,頼るものをほしがっている。自分で探しなさいでは子どもには酷だ。ヒントとなるよりよい生き方を示さないと子どもには見つからない。そのことができるのが,教師だ。自らの生き方そのものがヒントになることが多い。あんな先生みたいになりたいと憧れをもってもらえる生き方ができたら,幸せだ。これからも自らの姿で子どもに働きかけよう。

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