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from: 岐阜のすーさん
2009年06月13日 07時42分05秒
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どんな子に
家庭教育学級で保護者の悩みが色々出された。「子どもが朝、早く起きない。」「夜、遅くまで起きている。」「一緒でないと勉強しない。」・・・様々な悩みを抱えながら、子どもと関わっている保護者の気持ちは、よくわかる。しかし、なぜそれがいけないのか、そうしなければならないのかがよく分からない。
・みんながそうしているから
・親が自由に使える時間がなくなるから
・みんなに迷惑をかけるから
・損をするから
・本当に力を付けることができないから
・世の中に出たときに困るから
・立派な大人になれないから 等
理由は様々。どんな子にしたいのかが、よく分からない。そして、会話を聞いていると、その理由を子どもには話していないことが多く、「〜しなさい。」と子どもに訴えることが多いようだ。これではなかなか子どもは変わらない。「〜してほしいのは、あなたにこんな子になってほしいからだ。」「こんな子になってほしくないからだ。」と願いを伴って話していると子どもの対応もちがってくる。ただ、自我が目覚めてくると「そんな子になりたくないもん。」「そうなってもいいもん。」と売り言葉に買い言葉で反発する子どももいる。こうなると、なかなか問題の解消にはならない。「お母さんは私を思い通りにしたいだけだ。」「お母さんと私とは違うんだ。」と主張し始める。
子どもが親に反発した時点で、感情の問題になってしまう。感情が入ってくるとなかなか解消が難しくなる。これでは、なかなか光が見えない。そして、このままでいいのだろうかと余計に悩んでしまう。いいかどうかは、親の立場でしかない。子どもを思っての思いではあるが、やはり、この思いは、親の立場でしかない。
この状況を変えるには、強い衝撃が必要となる。もしこのような状況になったら、この状態から早く抜け出すために、冷静になって対応するしかない。「そうなの。わかった。あなたを信じているからね。」「あなたが心配だから、言うんだからね。」「これからもあなたを見ているからね。」等と話して、少し冷静になるまで待つ。
そして、子どもを信じて、変化を待つ。これは、辛いことだ。許せないと思っている姿を見て、何も言えない程辛いことはない。時々「大丈夫?」「困っていることはない?」と子どもの立場になって声をかけていく。この心配する気持ちを伝える声かけは、「あなたを認め信じているよ。私はあなたを見守っているよ。」というメッセージになって伝わっていく。「うるさい。」と反発の声がかかるかもしれない。それでも止めないで時々声かけをする。
子どもは、失敗を繰り返すかもしれない。それでも信じて子どもの立場で声をかけ続ける。「失敗したお前が悪い。」「自分で責任をとりなさい。」などと突き放すのではない。親としての責任を感じながらも、信じてその失敗に付き合い。子どもに声をかけ続ける。
親として謝罪をする場面ができたときがまさにチャンスだ。この時こそ、子どもに強い衝撃を与えるチャンスとなる。子どもの前で、相手に頭を下げたり、申し訳ないと謝罪の言葉を言ったり、涙を流したりする。そんな姿を子どもが見るのだ。「私のためにそこまでしてくれるのか。」「本気で私を信じていてくれているんだ。」「そんな親に迷惑をかけられない。」と気づいたとき、強い衝撃が子どもの心の中に生じる。子どもが変わる瞬間だ。
一朝一夕に子育てができるわけではない。時間もかかる。そして、歩むべき道がある。飛び越えて願い通りになることはない。必ず歩むべき道がある。そして、そこには、個人差がある。簡単に乗り越えていくこともあれば、時間をかけて乗り越えていくこともある。一人一人違う歩みをするのだ。目の前の子どもを見ながら、子どもに合わせて対応するしかない。焦ることでもない、慌てることでもない。失敗を繰り返しながらも子どもはよりよく生きようとしている。それを信じて子どもと歩んでいくのが子育てなのだろう。-
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