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  • from: 岐阜のすーさん

    2009年06月17日 05時04分26秒

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    学習のルール

     学級での生活が円滑に進むために色々なルールを作る。教師が示したり、子どもと一緒にルールを考えたり、様々な取り組みをしながら作っていく。これが、学級独自の色を作ることになる。きめ細かなルールを作ることで学習の進め方が円滑に進み、教師が出なくても子どもたちだけで、学習を進めていくことができるようになる。このきめ細かさが、学級の質にもつながっていく。
     こんなことは、子どもの自主性にまかせればよいという思いでいると、取り組みにばらつきが出て、効率が悪くなることがある。ルールを作ることで余分な教師の指示を減らすことができる。学習のルールなどはその典型である。
    ・問題提示後の子どもの動きの約束
     子どもは、問題を読み、分かっていることや問題になっていることを見つけたら、黙って挙手をする。
     ※「わかっていることや聞いていることは何ですか?」等を減らす。
    ・事象提示の後の子どもの反応の約束
     見た事実を紹介するために黙って挙手をする。
     疑問に思ったことを話すために黙って挙手をする。
     ※「何が見えますか?不思議なことはありませんか?」等を減らす。
    ・指名を受けた後の子どもの動きの約束
     全員に向かって、話をし、話し終わったら、分かったかどうか確認をする。
     ※「みんな分かってる?」「〜の話は分かった」等を減らす。
    ・自分の考えを書き終えた後の約束
     自分の考えを発表する準備をするために書いたことを何度も読む。
     ※「次に発表してもらうから、その準備をしてね。」等を減らす。
    ・発表するための約束
     教師が中央に立ったら、書くのをやめ、黙って挙手をする。
     ※「はい、発表してください。」等を減らす。
    ・活動を止める約束
     教師が中央に立ったら、活動を止めて、教師の方を見る。
     ※「はい、止めて。」「こっちを見て。」等を減らす。
    ・ペア学習の約束
     自分が出来上がったら、隣の子ができるまで発表の準備をし、隣の子ができたら、互いの考えを言い合う。
     ※「自分の考えができたら、ペアで交流してね。」等を減らす。
    ・指名の約束
     子どもが指名する場合、男女交互に指名する。分かったかどうか心配な子に指名をする。自分の意見と比べ、聞きてみたい子を指名する。
     ※意図的な指名の意図を子どもがつかんで、教師の代わりに指名する。
    ・挙手のハンドサイン
     同じ、分からない、付け足し、質問などの指サインを決める。
     ※「他には、ありませんか?」「質問はありませんか。」等を減らす。
     これらの約束をうまく組み合わせれば、子どもが主体的に学習を進める姿を創り出すことができる。
    これとは別に教科の特性を生かし、音楽では、言葉の代わりに曲を使って約束を作ることができる。例えば、立つための曲、座るための曲、活動を止めるための曲を決めるとか、回数を決めて活動時間を決めたり、音の大きさを変えて終わりの合図するなど工夫ができる。
     教師の指示を減らすだけ、かなり活動が違ってくる。ただし、これらの約束は、どの子もすぐにできるわけではない。一つ一つできるようにするための繰り返しの練習が必要となる。1時間1時間の授業が勝負だ。こちらが忘れてしまうとできない。できるまで逃がさない根気比べだ。

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