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  • from: 岐阜のすーさん

    2009年07月06日 05時48分08秒

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    「わかる」から「できる」へ

     「〜しなさい。」などと親が子どもに言うと子どもが「わかってる。」と応える会話をよく耳にする。実際の行動が変わらなくても、こう応えるとその場が過ぎていく。
     「わかる」と「できる」は違う。わかっていてもできないことがある。親が本当に求めているのは、「できる」子どもの姿なのだ。
     これは、学校生活でも同じだ。できるところまで、子どもを育てないと「本当はわかっていなかったのだ。」と気づくことがよくある。
     一度の行動では、能力にはならない。つまり、繰り返しをして、いつでも「できる」にしなければ、能力を身につけたことにはならないということだ。
     例えば、学習について考えると、授業の始まりに、復習をしたり、授業の終わりに当てはめの練習をしたりするのは、「できる」にしたいからだ。しかし、一度の繰り返しで身に付く子どももいれば、身に付かない子どももいる。ここは、子どもに合わせて繰り返しの回数も変わってくる。ただし、それを授業時間内に行うことは、なかなか難しい。そこで、宿題を出して、繰り返しを要求することは間違いではない。しかし、本当に全員が一緒の宿題でいいのだろうか。個々の能力に応じて宿題が出されなければ、「できる」には、ならない。ただ、個々の能力に応じた宿題となると誰にどの程度の宿題を出せばよいかを考えるだけでも至難の業である。
     最終的に目指すところは、自学である。だから、大事なことは、子ども自身が自分をよく理解し、どの程度の繰り返しが必要なのかをつかみ、それに合わせて繰り返し、学習を進めることになる。
     だから、子どもに教えることは、繰り返しの学習が自分の力になることとどの程度の繰り返しをすると力がつくのかを自分で見つけることが大切だと教えることになる。言われた宿題ではなく、自分で見つける宿題にすることが自分で力を付けるこつになる。
    「先生、うちの子、勉強しないので、宿題を出してください。」などと言う言葉を保護者から聞くことがあるが、これでは、子どもに自学の力はつかない。逆に「勉強のことは、学校に任せてある。家では家のことをするから、お願いします。」という保護者に出会うこともある。これでは、家庭での学習が身に付かない。家庭での学習は、生涯学習に通じるものだ。学校にいるときだけ学習をすればよいという考え方も子どもに自学の力をつけることにはならない。
     だから、自学を目指すために教師は、個々に合った宿題を出すのではなく、自分に合った宿題を決めさせ、それでよかったかどうかを点検して評価することになる。
     例えば、授業の始まりに、どの程度の繰り返しをしてきたかを確認し、「本当にそれでよかったのかを確かめるよ。」と言ってテストをする。それができれば、「よかったね。あなたは、力を付ける勉強の仕方が身に付いているね。」と話し、できていなければ、「繰り返しが少なかったのかもしれないね。もっと繰り返しを増やして身に付くようにしようね。」と話す。また、授業の終わりには、今日の勉強では、「このことが大事だとわかったね。これをおうちで繰り返してくるといいよ。何回も繰り返すと身に付くよ。」と各自で取り組む、繰り返しの回数を自分で決めさせるとよい。子どもは、自分で決めた学習を進めてくることになる。だから、先生が与えた宿題ではなく、自分で決めた宿題となる。必ず評価をしないと子どもは、「せっかく学習してきたのに。」と不満をもち、宿題をしなくなる。だから、学校と家庭をそれぞれ別々にあると考えるのではなく、常につながりをもたせる。
    ・宿題は、自学を目指すためにはすべきものだ。
    ・宿題の内容には、まとめの学習と繰り返しの学習がある。
    ・自分で力がついたと思えるまで勉強はするものだ。
    ・自分に力がついたかどうかを確かめることが大事だ。
    と、教師は考え、子どもに宿題に取り組む癖を身につけさせる。
     最近の子は勉強をしなくなったと言うが、教師の宿題の出し方に問題はないだろうか。自分で見つける勉強ではなく、子どもにさせる勉強にしているから、子どもは勉強から逃げていくのではないだろうか。子どもに限らずできると嬉しいものだ。その喜びを感じさせているだろうか。
     「できた。」と言って子どもが喜ぶ顔は、教師も保護者も見たい。幼児が新しいことに挑戦して「できた。」と喜ぶ姿と同じだ。幼いときは、一緒に喜んだはずだ。そして、「ねえ、うちの子、できたよ。」と喜びを回りの人に広げて回ったはずだ。この感覚を忘れてしまっていることはないだろうか。学校や家庭の区別なく、自分の目の前に現れた問題を解決したときの喜びを味わうことが、子どもの自学につながる。勉強はできると楽しいものだ。その感覚を毎日繰り返すことが勉強を好きにする近道だ。いつの間にか「○年生だから、できて当たり前。」にしていることはないだろうか。教師も保護者も、子どもの「できた」に付き合うことなく、わからせるだけに終わっていることはないだろうか。「できる」まで、追求させているだろうか。

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