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from: 岐阜のすーさん
2009年07月10日 05時36分40秒
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テストを返す
学期末を控え、テストを実施する機会が増えてくる。このテスト結果には多くの保護者が関心をもっている。我が子の能力についての理解や期待があるからだ。しかし、それだけではない。その結果への教師の配慮を見ている。
・我が子を少しでも力を付けようとしてくれている先生だろうか。
・テスト返却に配慮できる先生だろうか。
これは、意外にも子どもを大事にする教師かどうかを見極めることができる。
例えば、
・結果へのコメントを加えてある。
・誤りの訂正がなされている。
・間違い直しの指示がされている。
・結果を伝えるだけでなく、わかるまで援助している。
・コメントを加えてテストの返却をしている。
・テスト実施から返却までの日数が短い。
等の配慮が考えられる。
これらの取り組みを通して、どの子にももっと伸びてほしいという願いが、テストを通して教師の願いが保護者に伝わるのだ。保護者が安心して任せられるというのは、こういう教師の姿勢だ。個々に対応するには限界があるが、精一杯努力する姿が親に伝わるのだ。力を付ける教師こそ、保護者が期待する教師だ。
ただ、保護者は能力といいながら、点数だけを見ていることが多い。観点別に見ることは、なかなかできない。そのため、「何点とったか。」とか、「うちの子は算数が得意だ。」等という見方になってしまう。これを「うちの子はどの観点に特徴があるのだろう。」と観点別に見ていくと別の見方ができる。その結果、教科を超えた特徴も見えてくるはずだ。例えば、「うちの子は、関心意欲はどの教科もあるが、どうも理解力が悪い。」とか、「理解力はあるようだが、表現力が弱い。」とか、「どうも思考力が全体的に弱いようだ。」などと子どもの能力を横断的に見ることができる。
この見方ができれば、日頃の生活を見直すことができる。
・興味関心が弱ければ、新しいことに挑戦する機会を増やしたり、励まし乗り越えさせ粘り強さを養う機会をふやしたりすることに配慮することができる。
・表現力が弱ければ、子どもの話し言葉に配慮し、単語の生活を避け文になる生活に心がけたり、言葉に多く触れるために本を読む機会を多くしたり、稽古事に触れ、運動したり、演奏したり、絵を描いたりする機会を増やしたりすることに配慮することができる。
・技能面が弱ければ、最後まで自分でやり通す機会を増やしたり、繰り返し活動する機会を増やしたりすることに配慮することができる。
・思考力が弱ければ、何でも親が先に答えることなく、「何故?」「どうして?」と問いかける機会を増やしたり、問題解決の機会を増やしたりすることに配慮することができる。
こんな見方で子どもを育てることができれば、「僕は算数が嫌いだ。」とか「国語が苦手だ。」などといって教科の学習から逃げていく子どもを食い止めることができる。教科の学習から逃げていく子どもの多くは、教科に興味関心がもてないことが多い。教科の好き嫌いは誰にでもある。そんなことは大きな問題ではない。その裏にある能力を見させることがとても重要だ。そして、この能力こそが、今求められているものなのだ。ここに焦点を当ててテストを返すことが本当は大事になる。
「僕は勉強が嫌いだ。」「何故勉強をするの?」「こんな勉強は大人になってから役に立たない。」などと勉強から逃げたり、勉強に疑問をもったりしている子どもたちへの答えはここにある。生き方そのものが勉強の中にあることに気づかせていかなければ、勉強のための勉強になってしまう。テストの返却は、まさに自分の生きるための力を見つめさせる機会なのだ。-
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