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  • from: 岐阜のすーさん

    2009年07月13日 06時24分00秒

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    言っていることとやっていること

     子どもたちに言っていることと子どもたちの前でやっていることが一致していれば、教師の願いは届き易い。しかし、これがずれていると本当かどうか疑われるためなかなか願いは届きにくい。
     願いは、意識していることであるから言っていることに近い。しかし、やっていることは、行動であるため、意識的というよりもむしろ意識せずにしていることの方が多い。つまり、この意識と無意識のズレが矛盾となって子どもたちに映るのだ。
     無意識にしていることは、意識してしていること以上に多い。願いにかなう行動というのは、1つではないため、多くの行動が願いに叶う行動であれば、矛盾はない。しかし、無意識に行う行動が願いと反する行動が多ければ、それは願いとして伝わらない。
    <例> 思いやりのある子にしたい。(願い)
     言っていること(意識)・・・相手の気持ちを考えて行動しなさい
     していること(無意識)・・・〜しなさいと指示をする。(×)
                   〜さんはどう思うと聞く(○)
                   困らないように手を打つ(○)
                   困っている子を助ける(○)
                   困っている子に気づかないで放っておく(×)
                   子どもの思いを否定する(×)
                   努力を見て、紹介する(○)
                   努力を見過ごす(×)
     思いやると言いながら、していることが指示ばかりならば、子どもたちは、「先生は、ちっとも私たちのことをわかってくれない。」となり、思いやりのある姿としては映らない。
     となると、思いやりのある人は、思いやりのある生き方をしているので、思いやりのある子どもを育てることができる。しかし、思いやりに欠ける人が思いやりのある子どもを育てたいと願っても、日頃の行動に思いやりに欠ける行動が多いため、なかなか育てられない。自分を磨く努力というのは、無意識のうちにその願いにあった行動が取れるように繰り返し努力することになる。思いやりのない人は、いつ、どこで、どんな行動、どんな思いでしていいのか気づいていないことが多い。この気づきがなければ、行動を変えることはできない。こんな時は、今までやっていなかった願いにあった1つの行動を徹底的にし続け、自分の行動をまず変えることから始める。これを続けていくうちにその願いにあった能力や考え方が身に付く。それが身に付いたとき、「この考え方からすると自分のこの行動はこれでよかったのだろうか。」と振り返ることができる。こうして、自分の行動を一つ一つ変える努力をしていくのだ。これは大変な努力だ。焦らず一つ一つ行動を変える努力をし続けることが子どもにブレを示さない自分を作ることになる。
     矛盾を指摘されたときこそ、自分の行動を変えるチャンスだ。「ありがとうね。先生、気づかなかった。これから努力するから、見ててね。」と指摘してくれた子どもに感謝の気持ちを伝え、謙虚に受け止めて、誠実に自らを変える努力をする。子どもはその生き様を見ている。そして、その行動は、まさに思いやりのある行動となる。この努力する教師の姿を見て、子どもも努力をすることの大切さを学び、育っていく。 

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