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from: 岐阜のすーさん
2009年10月25日 04時41分10秒
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みんな仲良し
子ども同士が仲良く生活できるようにしたいと思いながらも、なかなか難しい。
子どもを見ていると親しくなればなるほど、相手を独占したい気持ちになり他の子と区別をしたくなる。そのため、他の子とはちょっと違った扱いをし、それが助長すると「好き嫌い」ができる。
誰にでも好き嫌いはあるから、それは自然なことだと言えばそうだ。しかし、これを放っておくと仲のよい学級は作れない。
子どもが互いに相手を大切にし、認め合える関わりをもっていると子どもは安心して生活ができる。
一番嬉しいのは好きだと言われることだ。逆に嫌いだと言われると落ち込んでしまう。例えば「そんなことをしていると嫌われるよ。」などという言葉は子どもには、かなりきつい言葉だ。自分の行動に制約が生まれて、安心した生活はできない。また、相手にされず無視されている状況でも同じで、安心した生活は送れない。
人の好き嫌いを作り出すと、この感覚が学級に蔓延し、自分の居場所が不安定になる。グループができ、そのグループに入れるか入れないかという思いにさせてしまう。遊びのような趣味が合う、合わないということならば、自分の意志で入る、入らないを決めることができるが、人の好き嫌いで作られたグループでは、そうはいかない。自分では決められない。決定権は相手にあり、好かれるために相手に合わせる生活となり、次第に自信が失せていく。
誰にでも長所や短所はある。「あんな所は好きだ。」「嫌いだ。」ということならば、誰にでも当てはまる。この場合は、どの子も対等でいられる。しかし、「あの子は好きだ。」「嫌いだ。」となると、扱いに違いを生むことになる。そのため、対等ではいられなくなる。つまり、人の好き嫌いが差別を生むのだ。これでは、仲のよい学級ができるはずがない。
誰もが安心できるためには、人の好き嫌いで判断させるような取り組みを見逃さない鋭い観察と指導が必要になる。少しでもそれを見逃していると知らぬ間に「好きな子、嫌いな子」が生まれていく。
<こんな姿は見落としていないだろうか。>
・消しゴム忘れをした時、隣の子でなく、親しい子に借りる。
・机を微妙に離して座っている。
・隣の子を避け、後ろを見て質問している。
・話しやすい子を見つけて話をしている。
・指名に偏りがあり、同じ子が何度も指名される。
・黙々と活動をし、関わりを作ろうとしないでいる。
・仲間のよさを紹介できずにいる。
「仲良ししなさい。」と言って仲良くできるものでもない。仲良くするための行動の仕方や仲良くするための考え方を教えないと子どもはできるようにはならない。
「こうすることが仲良しなんだ。」
「仲良しだからできることだ。」
「仲良しだとこんなこともできるようになる。」
「こう考えることが仲良しだ。」
「こんな言い方ができるのも仲のよい証拠だ。」
「仲良しの学級は、こんな姿になれるよ。」
などと日頃から仲良しを広げる声かけを続けたい。
そして、「この子は、誰にでも平気で話しかけられる子だろうか。」「この子は誰とでも仲良く遊べる子だろうか。」「この子は、誰とでも一緒に活動できる子だろうか。」等と誰とも区別なく関わりをもてるかどうか考えながら、一人の子どもを見つめてみたい。
手を打たなければ、子ども同士で作る好き嫌いで学級が動いていく。力の強いものが支配する学級になっていく。
「関わり方を教えること。」「関わる機会が増やすこと。」「同じ人(仲間)との見方や考え方にすること。」は、教師の力でどれだけでも指導できることだ。子ども任せにすることではない。もし、仲のよいクラスになっていないとすれば、それは、仲をよくするための手だてが足りないだけだ。-
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